「READY STEADY GO」(レディ・ステディ・ゴー)は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielの22作目のシングル。2004年2月4日発売。発売元はKi/oon Records。
前作「Spirit dreams inside -another dream-」から約2年5ヶ月ぶりとなるシングル。本作は、2003年6月から7月にかけて国立代々木競技場 第一体育館で開催した、バンド活動再開の幕開けとなる復活ライヴ「Shibuya Seven Days 2003」を経てリリースされた久々の新譜となっており、2003年7月から本格的に開始されたアルバム『SMILE』のレコーディング期間中に制作された。
本作の表題曲「READY STEADY GO」は、2000年代のU.S.ポップ・パンクの雰囲気を纏ったスリリングなスピード感にあふれたロック・ナンバー。2003年12月26日に日本武道館で行われた所属事務所主催のライヴイベント「天嘉 弐 -DANGER II-」にL'Arc〜en〜Cielがシークレットゲストとして出演した際、表題曲をシングル発売に先駆け初披露している。なお、このライヴイベントの模様は、表題曲が収録された9thアルバム『SMILE』の初回限定盤に付属する特典DVDに収録されている。また、表題曲は2004年1月10日から、MBS・TBS系列で放送されていたテレビアニメ『鋼の錬金術師』の第2期オープニングテーマに使用されている。L'Arc〜en〜Cielの楽曲がテレビアニメのテーマソングに使用されたのは、1999年6月から放送されたアニメ『GTO』のオープニングテーマに使用された「Driver's High」以来約4年半ぶりとなる。 そして2004年3月からは、中国全土にてヤクルト「養楽多」CMソングに使用されている[4]。さらに、本作発売から約20年後の2024年1月29日には、スーツブランドのORIHICAと表題曲のコラボ特別WEB動画が公開されている[5]。(詳細は楽曲解説の項目を参照)
この曲はL'Arc〜en〜Cielを代表する楽曲の一つとなっており、作曲者であるtetsuyaはソロ名義の活動でこの曲を頻繁にセルフカバーしている。2008年12月27日に行われた所属事務所主催のライヴイベント「JACK IN THE BOX 2008」では、tetsuyaと西川貴教(T.M.Revolution、abingdon boys school)がツインボーカルでセッションしている[6]。このセッションでは、ギターをINORAN(LUNA SEA)とMIYAVI、ベースをSHUSE(ex.La'cryma Christi)、ドラムを白鳥雪之丞(氣志團)、キーボードとマニピュレーターを中尾昌文が担当している[6]。さらに、2012年9月15日に行われた西川貴教主催による野外ロック・フェスティバル「イナズマロックフェス 2012」でもtetsuyaと西川がツインボーカルでセッションしている。ちなみに、L'Arc〜en〜Cielと同じくキューンミュージックに所属していたロックバンド、FLOWが2012年7月6日にフランス・パリで開催された「JAPAN EXPO 2012」のライヴイベントでこの曲をカバーしている[7]。さらに2013年7月6日には、トリビュートアルバム『L'Arc〜en〜Ciel Tribute』にも参加したアメリカのロックバンド、ゼブラヘッドが野外ロックフェスティバル「SUMMER SONIC 2013」でカバーしている[8]。
また、カップリング曲には、表題曲のレコーディングでメンバーがそれぞれ担当した楽器等のサウンドを抜き取ったバージョン「READY STEADY GO (hydeless version)」「READY STEADY GO (kenless version)」「READY STEADY GO (tetsuless version)」「READY STEADY GO (yukihiroless version)」の4曲が収録されている。このバージョンを収録することになったのは、yukihiroの「練習するのに"ドラム・レスが欲しい"[9]」という要望がきっかけとなっている。メンバーによれば「どのパートが欠けてもラルクの音として成立しなくなる」というメッセージもあるというが、本作発売のプロモーションのために出演したテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』にて、「マニアックな試み」「自分達ですら、一度聞いたらもう二度と聴かないと思う」と苦笑いで語っていた。余談だが、2004年3月に発表した次作「瞳の住人」のカップリングには、hyde以外のken、tetsuya、yukihiroの3人が表題曲のボーカルを担当したバージョンが一曲ずつ収録されている。
表題曲は、翌月に発表するアルバム『SMILE』のレコーディングの中で制作されていた楽曲で、テレビアニメ『鋼の錬金術師』の第2期オープニングテーマへの提供が決まったことを受け、シングル化が決定している。
なお、作曲者であるtetsuya自身は、この曲がシングル表題曲に選ばれると思っていなかったようで「まあボツかな〜ぐらいに思ってた曲で。まさかシングルになるとは思ってなかったんで(笑)。最初作った時はもう少しテンポも遅くてリズムもはねてたんで、アルバムの中に一曲あっていいかな、ぐらいの曲だった。作りもシンプルだし、ラルクらしくないっちゃらしくないし[10]」と本作発売後のインタビューで述懐している。
本作は、通常盤(CD)の1形態でリリースされている。フィジカルの規格は、CCCDで当初販売されたが、2005年10月26日にCD-DAで再発売されている。ちなみに、本作がL'Arc〜en〜Cielとして初めてのCCCD規格となっている。さらに本作は、日本の他、大韓民国においてリリースされている[4]。日本人アーティストが韓国でシングル作品をリリースすることは、これが初となった[4]。
発売初週となる2004年2月16日付のオリコン週間シングルチャートで、前作「Spirit dreams inside -another dream-」に続き2作連続通算11作目となる首位を獲得している。また、本作は「NEO UNIVERSE/finale」「STAY AWAY」を発売した2000年以来約4年ぶりにオリコン年間シングルチャートTOP30にランクイン(年間18位)している。さらに、アニメーション作品の主題歌に使用された楽曲を含んだシングル作品のセールスを集計した、2004年度オリコン年間アニメシングルチャートにおいて、自身初の年間首位を記録している。
本作のフィジカルの売上枚数と、表題曲のダウンロード数を合わせると50万ポイント以上を売り上げており[1][3]、表題曲は2000年代のL'Arc〜en〜Cielを代表する楽曲の一つとなっている。
また、本作発売から約15年後となる2019年12月11日から各種サブスクリプションサービス(定額制音楽配信)にて、この日までに発表したL'Arc〜en〜Cielの全楽曲のストリーミング配信を全世界で一斉解禁しているが[11]、表題曲は同年12月12日に公開されたSpotifyの週間バイラルトップ50(日本)チャートで2位を獲得している[12]。ちなみにこの週では、TOP18までをL'Arc〜en〜Cielの楽曲が独占しており、1位は「flower」が獲得している。さらに、このバイラルチャートTOP50のうち、半分以上となる34曲でL'Arc〜en〜Cielの楽曲がチャートインする結果となった[12]。
表題曲「READY STEADY GO」のミュージック・ビデオは、竹石渉がディレクターを務めた作品となっている。映像はメンバーをデフォルメ化したアニメーションと、バンドの演奏シーンで構成されている。
tetsuyaはこの印象について「(自分の中でこの映像は)「瞳の住人」につながってるんですよね[13]」と述べており、次作との繋がりを示唆している。なお、tetsuyaは本作発売当時に受けたインタビューの中で「監督はそれぞれ別の人で、「READY STEADY GO」撮った監督さんは次のシングルが「瞳の住人」だなんて全く知らずに撮ってるわけですから(偶然つながった)[13]」「「READY STEADY GO」のクリップはシンプルに4人が集まって演奏してるんスけど。監督の中に"コンタクト"というキーワードがあって。そういうところでアイ・コンタクト。それが「瞳の住人」につながってったんですよ[13]」と語っている。
このミュージック・ビデオは、2007年12月5日に発表したクリップ集『CHRONICLE 3』に初収録されている。また、2019年12月11日には公式YouTubeアーティストチャンネルにおいて、YouTube Music Premium限定で映像の有料公開が開始されている。前述のYouTubeチャンネルでの有料公開開始から約2年4ヶ月後となる2022年4月29日からは、同サイトで映像の無料公開が開始されている。
READY STEADY GO
indies.Floods of tears/夜想花
1.Blurry Eyes
2.Vivid Colors - 3.夏の憂鬱 [time to say good-bye]
4.風にきえないで - 5.flower - 6.Lies and Truth
7.虹
8.winter fall - 9.DIVE TO BLUE - 10.HONEY - 11.花葬 - 12.浸食 〜lose control〜 - 13.snow drop - 14.forbidden lover
15.HEAVEN'S DRIVE - 16.Pieces - 17.Driver's High - 18.LOVE FLIES
19.NEO UNIVERSE/finale - 20.STAY AWAY
21.Spirit dreams inside -another dream-
22.READY STEADY GO - 23.瞳の住人 - 24.自由への招待
25.Killing Me - 26.New World - 27.叙情詩 - 28.Link
29.the Fourth Avenue Café
30.SEVENTH HEAVEN - 31.MY HEART DRAWS A DREAM - 32.DAYBREAK'S BELL - 33.Hurry Xmas
34.DRINK IT DOWN - 35.NEXUS 4/SHINE
36.BLESS
37.GOOD LUCK MY WAY - 38.X X X - 39.CHASE
限定.EVERLASTING
40.Wings Flap
41.Don't be Afraid
42.ミライ - 43.FOREVER
44.YOU GOTTA RUN
1.眠りによせて - 2.and She Said
1.I Love Rock'n Roll - 2.X X X -English version- - 3.CHASE -English version- - 4.Don't be Afraid -English version- - 5.FOREVER (Anime Edit)
2003年版 | FULLMETAL ALCHEMIST(2009年版)
シャンバラを征く者 | 嘆きの丘の聖なる星
ラジオ
翔べない天使 | 赤きエリクシルの悪魔 | 神を継ぐ少女 | 迷走の輪舞曲(ロンド) | 想い出の奏鳴曲(ソナタ) | ドリームカーニバル | デュアルシンパシー 二人の絆 | 暁の王子 | 黄昏の少女 | 背中を託せし者 | 約束の日へ
第1作 | 完結編
舞台
エドワード | アルフォンス | 主要人物 | 登場人物 | アニメ2003年版登場人物
メリッサ | READY STEADY GO | UNDO | リライト | again | ホログラム | ゴールデンタイムラバー | Period | レイン
消せない罪 | 扉の向こうへ | Motherland | I Will | 嘘 | LET IT OUT | つないだ手 | 瞬間センチメンタル | RAY OF LIGHT
Link | LOST HEAVEN | GOOD LUCK MY WAY | Chasing hearts
COMPLETE BEST(2003年版アニメ) | FINAL BEST(2009年版アニメ) | THE BEST(総合)
君のそばにいるよ
荒川弘 | 月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス) | バンダイ | バンダイナムコエンターテインメント | 毎日放送 | アニマックス | ボンズ | アニプレックス | 松竹 | TBS | ワーナー・ブラザース映画