『L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2018 L'ArChristmas 』(ラルク アン シエル ライヴ にせんじゅうはち ラルクリスマス)は、日本 のロックバンド 、L'Arc〜en〜Ciel が2018年 に開催したコンサートおよび、それを収録したライヴビデオ。
コンサート
概要
「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2018 L'ArChristmas」は、L'Arc〜en〜Cielが2018年 12月19日 ・20日 に東京ドーム で開催した約1年8ヶ月ぶりとなるライヴ。本公演はタイトルが示すように、クリスマス をひとつのテーマとしており、L'Arc〜en〜Cielが開催する公演としては初のクリスマスライヴとなった。また、ライヴ開催に先駆け、同年12月12日 から12月17日 までの6日間にわたり、東京・代々木公園 内の「青の洞窟」に隣接するイベント広場において、期間限定イベント「L'ArChristmas Park」が催されている[1] 。
ステージセットは、メインステージとセンターステージに加え、花道にはスライディングステージが設置されている。また、メインステージの中央には、白い大木を模したセットと、それを囲うようにクリスタルを模したセットが設置され、両サイドには高さ15mのクリスマスツリー [2] が組まれている。他にもサンタクロース に扮したダンサーを登場させるなど、クリスマスライヴならではの演出が随所に取り入れられている[3] 。
セットリストは、前年にバンド結成25周年を記念し行ったライヴ「25th L'Anniversary LIVE 」を開催するにあたり、ファンから募集した演奏曲リクエストのリストから、hyde が<冬>や<雪>をテーマとした楽曲を選び構成している。ファンからのリクエストを反映させたこともあり、近年演奏されなくなった楽曲が多数セットリストに組み込まれることとなった。今回演奏した楽曲では、「静かの海で 」が約22年ぶり、「Dearest Love 」「I Wish 」が約21年ぶり、「接吻 」「雪の足跡 」が約10年ぶりの披露となった。また、「DIVE TO BLUE 」はライヴツアー「20th L'Anniversary TOUR」の名古屋初日公演以来、「snow drop 」は「20th L'Anniversary LIVE 」の2日目公演以来、約7年ぶりにライヴ披露されている。
ライヴグッズは、Tシャツやタオルといった定番アイテムから、メンバープロデュースのグッズが販売されている。なお、今回のライヴから、hydeが2017年 に設立したアパレルブランド「SWITCHBLADE」とコラボレーションしたグッズが販売されている。他にも、tetsuya プロデュースによるステンレスボトルブランド「S'well」とのコラボボトルや、yukihiro プロデュースによるドアラ と漫画・アニメ『ポプテピピック 』とのコラボポチ袋 「ドアラルクソアニメ ピピック コラボポチ袋」が販売されている。また、会場限定で文明堂 (カステラ[4] )、青野総本舗(栗入りどら焼き[5] )とのコラボレーション商品が販売された。さらに会場では、ソニーエンジニアリングが開発したリストバンド型ライト「FreFlow 」の独自バージョンである「L'ed」が来場者に無料配布されている[6] 。このリストバンドが無料配布されたのは、前年に開催したバンド結成25周年ライヴ「25th L'Anniversary LIVE」以来3度目のこととなる。
なお、本公演は日本国内50館の映画館で生中継された他、台湾 、香港 、韓国 の映画館でもライヴビューイング が実施されている。また、本公演の4日後となる2018年12月24日 放送のTBS 系番組『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2018 』において、本公演の一部映像に加え、hydeとtetsuyaのインタビューが放送されている。そして、2019年 1月 からは、本公演の裏側に密着したドキュメンタリー番組『Documentary of LIVE 2018 L'ArChristmas』が動画配信サービスサイト、Paravi において3ヶ月連続で期間限定配信された(詳細は後述参照)。
さらに、2019年 3月27日 には、本公演の模様がWOWOWプライム にてダイジェスト放送された。同年4月1日 からはParaviでも1ヶ月限定で本公演の模様が配信されている。
ちなみに、本公演の企画・制作は、世界最大のコンサートプロモーターであるライヴ・ネイション の日本支社、ライヴ・ネイション・ジャパン が担当している。これまでのライヴでは、バンドの所属事務所であるMAVERICK が運営に加え企画・制作まで担当していた。ただ、tetsuya に「アーティストとの信頼関係が保てるライブ制作体制を目指したい[7] 」という強い思いがあり、2017年 に開催したライヴ「25th L'Anniversary LIVE 」の終演後に、所属事務所の代表である大石征裕とtetsuyaが協議し、新たな提携先を見つけることを決めたという。こういった過程を経て、今回のライヴ制作の体制変更に至っている。また、tetsuyaの「すべてをガラス張りにするためにも一緒に組む制作会社はコンペによって決定したい[7] 」という考えもあり、複数のプロモーターと交渉したうえでライヴ・ネイションとの提携を決定している。この体制変更により、本公演以降に開催したすべてのライヴにライヴ・ネイションが企画・制作として携わることとなった。そして今回、興行主体が変わったことにより、PA 、照明、制作、舞台、各種システム担当など、ほとんどのスタッフを一新したうえでライヴ制作が行われている。そのため、本公演は<L'Arc〜en〜Cielのライヴ制作の一つの転換点>になったといえる。ただ、MAVERICKがL'Arc〜en〜Cielの音源の著作権などを保有していることもあってか、2018年以降もバンドは所属事務所を変えておらず、ライヴの運営会社としてもMAVERICKと引き続き契約を続けている。余談だが、本公演で新たにL'Arc〜en〜Cielのライヴ制作に携わった一部のスタッフは、動画配信サービスサイト、Paravi で放送された後述のドキュメンタリー番組に登場しており、今回のライヴ制作についてコメントを残している。
ライヴの興行主体を変えた最初の公演となった今回のライヴについて、大石は「新しい刺激が加わり、演出面においてもとても素晴らしい仕上がりになったと思っている[8] 」と述べている。また、L'Arc〜en〜Cielの共同プロデューサーを務める岡野ハジメ は、本公演を観賞し、「ビックリするぐらい音が良くて、"音、良くない?"って(斎藤)仁ちゃんに思わず叫んじゃいました。今までアリーナやドームで観た内外のアーティストのコンサートの中で、一番良かったですね[9] 」「普通、巨大会場はベースの音がワンワンいっちゃってほとんど何やってるかわからないんですけど、ベースのフレーズもバッチリ聴こえて、その上に乗っかるギターの音が本当に美しくて…。俺はニール・ヤング が大好きなんですけど、これは俺にとってニール・ヤング級に美しいギターの音色だと思いました。そして、kenちゃんのギターは本当にいい!というのがドームで感じられたのが、俺には奇跡でしたね[9] 」と感想を述べている。
演奏曲
その他
チケット料金は全席指定11,000円、ウィング追加席10,000円。ライヴビューイングは全席指定4,000円。
外部リンク
注釈
^ アカペラヴァージョンで披露。以降2曲はセンターステージにて演奏。
^ スライディングステージにて演奏。
^ 「雪の足跡」のアウトロに「きよしこの夜 」の一節を短く織り込んだアレンジを披露。
ドキュメンタリー番組『Documentary of LIVE 2018 L'ArChristmas』
2019年 1月 から「L'Arc〜en〜Ciel WOWOW ×Paravi Special Collaboration」として、 ライヴの裏側に完全密着したドキュメンタリー番組が、動画配信サービスサイト『Paravi 』にて3ヶ月連続で期間限定配信された[10] 。同年4月には、Paraviで放送された映像の再編集版がWOWOW で放送されている[11] 。ちなみに、放送されたドキュメンタリー映像は、2019年 に発売された、本公演の模様を収録したライヴビデオ『LIVE 2018 L'ArChristmas』には収録されていない。
#1 L'Arc〜en〜Ciel OUTSIDE OF LIVE 2018 L'ArChristmas
2019年1月16日12:00からParavi にて配信開始。東京ドームに駆け付けたファンへのインタビューや、本公演の制作に携わったスタッフへのインタビューで構成されたドキュメンタリー映像。
#2 L'Arc〜en〜Ciel INSIDE OF LIVE 2018 L'ArChristmas
2019年2月1日12:00からParaviにて配信開始。公演当日の舞台裏でのhydeとtetsuyaの動きを撮った映像で構成されたドキュメンタリー映像。
#3 L'Arc〜en〜Ciel INTERVIEW OF LIVE 2018 L'ArChristmas
2019年3月1日12:00からParaviにて配信開始。hydeとtetsuyaへのインタビューを中心に構成されたドキュメンタリー映像。
L'Arc〜en〜Ciel Documentary of LIVE 2018 L'ArChristmas
2019年4月14日20:00からWOWOW にて放送。上記3本のドキュメンタリーを再編集し、90分番組として再構成した映像。
DVD・Blu-ray
2019年 12月18日 発売。発売元はKi/oon Music 。
本作品は、2018年 12月19日 ・20日 に開催したライヴ「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2018 L'ArChristmas」の2日目公演の模様を収録したライヴビデオである。ちなみに本作には、2019年 1月 から3月 にかけて、動画配信サービスサイト、Paravi で期間限定配信したドキュメンタリー番組『Documentary of LIVE 2018 L'ArChristmas』の映像は収録されていない。
フィジカルはBlu-ray Disc 及びDVD の2種類で発売され、初回生産限定盤(BD+2CD)、Blu-ray通常盤(BD)、DVD通常盤(2DVD)の3形態でリリースされた。初回生産限定盤は、スーパーピクチャーレーベル仕様で、雪の結晶を散りばめたスペシャルパッケージとなっている。さらに、初回盤にはライヴ音源を収録した2枚組CDに加え、ラルクリスマスカード4枚、スペシャルフォトブック、わくわくオーナメントと言ったグッズが同梱されている。そして本作発売週に、全国のCDショップもしくはAmazon.co.jp で前述のいずれかの形態を購入すると、購入特典として先着でオリジナルグッズ「L'ArChristmasトートバッグ」がプレゼントされる施策が行われた。
本作は発売初週となる2019年 12月30日 付のオリコン週間BD総合チャート で、2018年 に発表したライヴビデオ『25th L'Anniversary LIVE 』以来約1年半ぶり通算3作目の首位を獲得している。また、音楽DVDと音楽BDの週間売上枚数を合算した「総合ミュージックDVD・BDランキング」においても同作以来3度目の首位を獲得している。
収録曲
DVD, Blu-ray Disc
DVD版は本編を2枚に、BD版は1枚に収録。DVD版は「Don't be Afraid」以降がDisc 2となる。
winter fall
Caress of Venus
snow drop
BLESS
接吻
fate
Dearest Love
MY HEART DRAWS A DREAM
Hurry Xmas
Driver's High
DIVE TO BLUE
未来世界
静かの海で
trick
X X X
Wings Flap
Link
White Feathers
Don't be Afraid
twinkle, twinkle
I Wish
雪の足跡
初回限定盤付属CD
『LIVE 2018 L'ArChristmas』
Disc 1 # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「winter fall」 5:01 2. 「Caress of Venus」 4:34 3. 「snow drop」 4:37 4. 「BLESS」 5:22 5. 「接吻」 4:28 6. 「fate」 5:44 7. 「Dearest Love」 6:34 8. 「MY HEART DRAWS A DREAM」 8:28 9. 「Hurry Xmas」 5:38 10. 「Driver's High」 4:58 11. 「DIVE TO BLUE」 5:41
Disc 2 # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「未来世界」 3:18 2. 「静かの海で」 7:56 3. 「trick」 5:55 4. 「X X X」 4:14 5. 「Wings Flap」 4:43 6. 「Link」 4:54 7. 「White Feathers」 8:19 8. 「Don't be Afraid」 4:35 9. 「twinkle, twinkle」 5:26 10. 「I Wish」 7:14 11. 「雪の足跡」 5:44
脚注
hyde - ken - tetsuya - yukihiro hiro - pero - sakura アルバム
スタジオ
ベスト
リミックス ライヴ トリビュート 再発盤
シングル
CD
1990年代
1992年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年
2000年代
2000年 2001年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
2010年代
2010年 2011年 2014年 2015年 2016年
2020年代
ビデオ 配信限定
映像作品
映画 ゲームソフト 関連項目
カテゴリ
オリコン 週間
BD 総合チャート第1位(2019年12月30日付)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
オリコン 週間
BD 音楽チャート第1位(2019年12月30日付)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月