本作の表題曲「the Fourth Avenue Café」は、ホーンとバンドサウンドが絡み合うポップで華やかな楽曲となっており、制作には東京スカパラダイスオーケストラのホーンセクションメンバーであるNARGO、北原雅彦、冷牟田竜之、GAMO、谷中敦が参加している。さらに、この曲のプロデュースおよびアレンジには、L'Arc〜en〜Cielのサポートキーボーディストを務める秦野猛行が参加している。なお、2006年11月25日・26日に東京ドームで行ったバンド結成15周年ライヴ「15th L'Anniversary Live」の開催前には、公式サイトで「演奏曲目リクエスト投票」が実施されており、この曲が1位を記録している。この投票結果を踏まえてか、この曲は同ライヴで公演の幕開けとなる1曲目として演奏され、コンサートツアー「CONCERT TOUR '96〜'97 Carnival of True」以来約9年ぶりの披露となった。そして、このライヴの後に開催した公演では、この曲が頻繁にセットリストに組み込まれるようになっている。余談だが、表題曲のミュージック・ビデオは、sakuraがL'Arc〜en〜Cielに在籍していたころに撮影されており、完成まで至っていたが、前述の白紙化の経緯もあってか現在まで一度として公開されていない。
カップリングには、パートチェンジバンド、D'ARK〜EN〜CIEL名義で制作した楽曲が収録されている。このパートチェンジバンドはL'Arc〜en〜Cielが企画したお遊びバンドで、tetsuya(当時の名義はtetsu)がボーカル、hydeがギター、sakuraがベース、kenがドラムを担当している。ちなみにこのバンドでは、メンバーそれぞれがアーティスト名義を変更しており、tetsuyaはDARK TETSU、hydeはHYDE DARK、sakuraはSuck・D'ark・la、kenはKën D'Arkを名乗り活動している。なお、1996年4月から開催したライヴツアー「Kiss me deadly heavenly '96」や、1996年12月から開催したコンサートツアー「CONCERT TOUR '96〜'97 Carnival of True」では、D'ARK〜EN〜CIELとして楽曲をパフォーマンスするコーナーが設けられていた。余談だが、D'ARK〜EN〜CIELの活動が始まった当初は、上記の担当パートと異なるパートをそれぞれのメンバーが演奏しており、tetsuyaのボーカルは変わらないが、sakuraがギター、kenがベース、hydeがドラムを担当していた[2]。ただ、tetsuya曰く「このメンバーにはちょっとパワー不足を感じた[2]」といい、活動を進めるにあたり担当パートが変更されることとなった[2]。また、このバンドではヘヴィ・メタルやデスメタル、スラッシュメタルを意識したオリジナル音源が制作されている。ちなみに、本作に収録された曲はいずれもhydeが作曲を手掛けている。
この曲は、ギター、ベース、ドラムのスリー・ピースの音以外の楽器が多用されており、1996年発表の『True』に収録された「Lies and Truth」や「Caress of Venus」も含め、1995年以前にkenが制作してきた楽曲とは異なる指向でアレンジされている。kenは1997年当時、様々な楽器を大々的に導入した楽曲を制作するに至った経緯について「(ストリングスやホーンを使った曲で言えば)昔からそういうのを聴いてたし、好きだったっていうのもあるんだけど、それは他人がやることだっていうイメージがあったんですよ。(中略)だから今までは曲にそういうアイディアがあっても、あとで音を足すとか付け足し的な要素で入れてた部分があった。それがいつの間にか、自分で曲を作るときに、そういうアイディアがメロディーと同時にイメージできるようになって、"この曲はこういうアレンジがいいな"って思うようになってきた。今までが我慢してたってわけじゃなくて、"俺らもやっていいんじゃないかな"っていう感じ?"やりたいんだったらやればいいんだよね"っていうところが変わってきたかな[7][8]」と語っている。また、kenは、前作までのレコーディングからの変化について「メンバーが使わない楽器との絡みも、今まではスリー・ピースで音を録ってから、その隙間を狙って入れる的な方法だったのが、今回は最初から、こういうものを入れたいからって、そのスペースをあけていた。そういうところが変わってきましたね[8]」と1997年のインタビューで語っている。ちなみに、kenがデモを制作していた時点で、この曲に管楽器を入れることを想定していたことから「ラッパ」という仮タイトルが名付けられていたという。余談だが、1997年当時に音楽雑誌の取材で「ホーンの入っている音楽はどういったものを聴くのか[8]」とインタビュアーに聞かれた際、kenはスタイル・カウンシルや、フィッシュボーン、アビー・リンカーン、スウィング・アウト・シスターといった様々なジャンルのアーティストをあげていた[8]。
また、この曲のレコーディングでは、東京スカパラダイスオーケストラのホーンセクションとコラボレーションしており、同バンドからNARGO、北原雅彦、冷牟田竜之、GAMO、谷中敦の5人がレコーディングに参加し、北原が管編曲を担当している。さらに、この曲のプロデュースおよびアレンジには、L'Arc〜en〜Cielのサポートキーボーディストを務める秦野猛行が参加している。ちなみに、秦野はこの曲のレコーディングでタンバリンも担当しており、Takeという名義で"Round Around Tambourines"とクレジットされている[9]。このクレジット表記の由来は、ken曰く「ライヴツアー「BIG CITY NIGHTS ROUND AROUND '96」のピンクのツアーTシャツがあるんですけど、プロデューサーの秦野さんと僕がそのTシャツを着ていたんで、そこから取った[9]」という。