『君こそスターだ / 夢に消えたジュリア』(きみこそスターだ / ゆめにきえたジュリア)は、サザンオールスターズの49作目のシングル。「君こそスターだ」と「夢に消えたジュリア」との両A面シングル。タイシタレーベルから12cmCD・12インチレコード・カセットテープで2004年7月21日に発売された。
2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[3][4]。
背景・リリース
前作「彩 〜Aja〜」に続く、2004年第二弾となるシングル[5]。本作は両A面シングルであり、公式サイトでは“2☆TOP SINGLE”と表現している[6]。
本作のジャケットは「君こそスターだ」がメインのものであるが、歌詞カードを裏返すと「夢に消えたジュリア」がメインのものにすることができる。タイトル帯の表記も「夢に消えたジュリア / 君こそスターだ」となるが、これは仕様であるためあくまでも表記は統一されている。ジャケットは全て「君こそスターだ」のままで販売され、購入後に自由に裏返すことができる、といった仕組みである。
初回盤は専用スリーブケース付きの仕様である。それぞれに星を中心にデザインされたマークが存在し、作品ごとにステッカーやシール、バッジなどが付録や特典などで手にすることができる。
プロモーション
- テレビ披露
受賞歴
チャート成績
2004年8月2日付のオリコン週間ランキングで初週22.2万枚を売り上げて、初登場1位を獲得した。2003年に再発売した「勝手にシンドバッド」から4作連続、通算11作目の首位を記録した[11][12]。本作の首位獲得によってシングルTOP10作品獲得数が39作となり、田原俊彦が記録していた38作を上回って、当時のシングルTOP10作品獲得数歴代単独1位となった[13][14]。
オリコンによる累計売上枚数は45.8万枚を記録した[11]。
収録曲
- 君こそスターだ (4:18)
- (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ)
- 桑田出演のトヨタ自動車『MORE THAN BEST』CMソング。第77回選抜高等学校野球大会の入場行進曲[注釈 1]。KDDI・沖縄セルラー電話『au LISMO』キャンペーンソング[注釈 2]。
- 桑田は公式サイトでのコメントで本楽曲についてオリンピック選手、メンバー、スタッフ、ファンといったすべての人たちの人生の応援ソングと位置付けている[15]。ビクターは「『君こそスターだ』の『君』はアテネ五輪の日本代表選手[注釈 3]たちでもありますが、この曲を聴くリスナー1人ひとりに向けたものあるんです」「すべての人たちの人生の応援ソングになれば、という気持ちがこもっています」と説明している[17]。
- 本楽曲の制作のきっかけはアテネオリンピック日本代表を応援する意味合いで「希望」「前向き」といった雰囲気の曲をオファーされたことである[15]。桑田は過去の五輪で見た感動を想起しながら詞を綴ったとされ、また発売年の三月に父親が死去したことも歌詞に影響を与えたと報じられており、「これまで桑田は、決して“頑張れ!”というエールを送る楽曲は作ってこなかった。が、戦後、支配人として田舎(神奈川県茅ヶ崎市)の映画館[注釈 4]を切り盛りし、閉館後は妻[注釈 5]と二人三脚でバーを営んだ、実直な父親[注釈 6]の生き様を重ね合わせたに違いない」と評されている[17]。
- タイトルは鎌倉に一人で行った帰り道で突然思い浮かんだもので、フジテレビ系で放送されていたオーディション番組『君こそスターだ!』とは関係がない[15]。
- ミュージック・ビデオの撮影場所は神奈川県横浜市にある日本ビクター(現:JVCケンウッド)本社ビルの屋上で、ファンクラブの会員を集めて撮影された[27]。MVには車いす陸上競技選手の永尾嘉章が出演しており、永尾はサザンのファンでもある[28]。
- アルバム『キラーストリート』に収録されたバージョンは、桑田のカウントから始まり、曲中にもハンドクラップが追加されるなどしているため、シングルバージョンとはテイク違いである。そのため、シングルバージョンは現時点で本作のみに収録されている。
- 夢に消えたジュリア (4:43)
- (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ 弦管編曲:島健)
- メンバー全員出演の日本航空『FLY! JAL!』CMソング。
- 1960年代後半から1970年代前半に一世を風靡したGSや歌謡曲を強く意識した曲になっており、桑田が言うには『夜のヒットスタジオ』の世界観でもあるとのこと[15]。過去最多のサポートミュージシャンを使い、弦・管のパートは豪華で力の入った音になっている。
- タイトルはたまたま曲を作っているときに「夢に消えたジュリア」という言葉が出てきてそのまま曲名にしたという[注釈 7][15]。歌詞の内容はタイトルの通り伝説になった人物“ジュリア”を描いたものだが、桑田自身、歌詞を書いている途中に、非常に似たような伝説「神津島のジュリア・おたあ伝説」が存在することを知って驚いたと語っている[29]。歌詞の中には「十字架」「ロザリオ」などキリストやキリシタンをイメージした単語が多く登場するが、この点でも『おたあ伝説』に非常に似ているとのこと。
- MVの演出や衣装などもGSを意識した雰囲気になっている。
- アルバム『キラーストリート』にはリマスタリングが施され収録された。
- 調はイ短調[30]。
- DOLL (4:40)
- (作詞・作曲:桑田佳祐 / 編曲:サザンオールスターズ)
- 桑田が言うには歌詞は人間の熱しやすくて冷めやすい身勝手な愛を歌った楽曲[31]。1999年ごろから製作されていた楽曲であり、長い間眠らせたままであったが近年になって本格的に製作した楽曲である[31] 。
- ギターの単音をサンプリングでダビングするなど、1990年代の作品に多く見られた実験的な作品となっている。本格的な制作にあたって、桑田のアイデアでサザンの作品では初めて関口和之のウクレレが使用された[31]。
- 『キラーストリート』にはリマスタリングが施されて収録された[31]。
参加ミュージシャン
- 君こそスターだ
- 夢に消えたジュリア
- DOLL
- 角谷仁宣:Computer Programming
- MIKU & SAKI:くしゃみ & Voice
収録アルバム
曲名
|
作品名
|
備考
|
君こそスターだ
|
キラーストリート
|
アルバムバージョンを収録。
|
夢に消えたジュリア
|
|
DOLL
|
|
ミュージック・ビデオ収録作品
ライブ映像作品
曲名
|
作品名
|
君こそスターだ
|
未収録
|
夢に消えたジュリア
|
DOLL
|
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
|
---|
桑田佳祐 (ボーカル・ギター) | 原由子 (キーボード・ボーカル) | 関口和之 (ベース) | 松田弘 (ドラム) | 野沢秀行 (パーカッション) 元メンバー : 大森隆志 (リードギター) |
シングル |
|
---|
オリジナル |
1970年代 |
|
---|
1980年代 |
|
---|
1990年代 |
90年 | |
---|
91年 | |
---|
92年 | |
---|
93年 | |
---|
95年 | |
---|
96年 | |
---|
97年 | |
---|
98年 | |
---|
99年 | |
---|
|
---|
2000年代 |
|
---|
2010年代 |
|
---|
|
---|
配信 |
|
---|
|
---|
アルバム |
|
---|
楽曲 | |
---|
企画作品 | |
---|
ライブ | |
---|
出演 | |
---|
関連項目 | |
---|
カテゴリ |
|
---|
2000年 | |
---|
2001年 | |
---|
2002年 | |
---|
2003年 | |
---|
2004年 | |
---|
|
|
---|
1月 | |
---|
2月 | |
---|
3月 | |
---|
4月 | |
---|
5月 | |
---|
6月 | |
---|
7月 | |
---|
8月 | |
---|
9月 | |
---|
10月 | |
---|
11月 | |
---|
12月 | |
---|
|
|
---|
1月 | |
---|
2月 | |
---|
3月 | |
---|
4月 | |
---|
5月 | |
---|
6月 | |
---|
7月 | |
---|
8月 | |
---|
9月 | |
---|
10月 | |
---|
11月 | |
---|
12月 | |
---|
|
|
---|
1920年代 | |
---|
1930年代 | |
---|
1940年代 | |
---|
1950年代 | |
---|
1960年代 | |
---|
1970年代 | |
---|
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
|
---|
2006年 - 2009年 | |
---|
2010年 - | |
---|
カテゴリ |