2024年ラスベガスグランプリ(英: 2024 Las Vegas Grand Prix、正式名称: Formula 1 Heineken Silver Las Vegas Grand Prix 2024[1])は、2024年のF1世界選手権第22戦として、2024年11月23日にラスベガス・ストリップ・サーキットで開催された。
背景
- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C3、ミディアム(黄):C4、ソフト(赤):C5のソフト寄りの組み合わせ[2]。
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用
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ウェット用
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C3
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C4
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C5
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インターミディエイト
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フルウェット
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(ハード)
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(ミディアム)
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(ソフト)
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(小雨用)
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(大雨用)
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- DRS:2箇所[2]
※( )内は検知ポイント
- DRS1:ターン4の20m先から(ターン2の10m先)
- DRS2:ターン14の870m手前から(ターン12の710m先)
- ドライバーズタイトルの行方
- 前戦サンパウロGP終了時点でランキング首位のマックス・フェルスタッペンは、同2位のランド・ノリスに62点の差を付けている。残り3戦で獲得できる最大ポイントは86点[注 1]であり、本GPが終了した時点で最大60点となる[3][注 2]。フェルスタッペンは決勝レースで8勝を挙げており、3勝のノリスが残り3戦を全勝してもフェルスタッペンの勝利数に及ばないため、全戦が終了して同点となった場合はフェルスタッペンがタイトルを獲得する[4][注 3]。したがって、本GPでフェルスタッペンがノリスに60点以上の差を付ければ、フェルスタッペンの4年連続4回目のドライバーズタイトルが決定する[3]。
- フェルスタッペンのタイトル獲得条件は以下の通り[3]。
- フェルスタッペンがノリスより前の順位でフィニッシュ
- ノリスが2位または3位の場合、フェルスタッペンがすぐ後ろの順位でフィニッシュし、かつファステストラップを獲得
- ノリスが4位〜8位または9位+FLの場合、フェルスタッペンがすぐ後ろの順位でフィニッシュ
- ノリスが9位以下(この場合、フェルスタッペンがノーポイントに終わってもタイトルを獲得する)
エントリー
- レギュラードライバー
-
フリー走行
FP1
2024年11月21日 18:30 PST (UTC-8)
(特記のない出典:[7])
- 気温:14 °C (57 °F) 路面温度:16 °C (61 °F) 路面状況:ドライ
FP2
2024年11月21日 22:00 PST (UTC-8)
(特記のない出典:[8])
- 気温:14 °C (57 °F) 路面温度:16 °C (61 °F) 路面状況:ドライ
FP3
2024年11月22日 18:30 PST (UTC-8)
(特記のない出典:[9])
- 気温:15 °C (59 °F) 路面温度:17.5 °C (63.5 °F) 路面状況:ドライ
フリー走行の結果
予選
2024年11月22日 22:00 PST (UTC-8)
(特記のない出典:[13])
- 気温:12 °C (54 °F) 路面温度:14 °C (57 °F) 路面状況:ドライ
予選結果
- 追記
- ^1 - コラピントはパルクフェルメ下で年間最大使用数を超えるギアボックスのエレメント(6基目のGBX C & C(ギアボックス・ケース及びカセット) / GBX DL(駆動部品、ギアチェンジ、補助部品))[注 4]に交換し、フロントのブレーキダクトのセッティングを変更したためピットレーンスタート[17]
- ^2 - ボッタスはFP1で年間最大使用数を超えるパワーユニットのエレメント(4基目のES(エナジーストア))[注 5]に交換したため5グリッド降格[18]
決勝
2024年11月23日 22:00 PST (UTC-8)
(特記のない出典:[19])
- 気温:18 °C (64 °F) 路面温度:19 °C (66 °F) 路面状況:ドライ
ジョージ・ラッセルがポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げた。10番手からスタートしたルイス・ハミルトンが2位まで順位を上げ、メルセデスとしては今季初[注 6]となる1-2フィニッシュを決めた。
ドライバーズタイトル獲得に王手をかけていたマックス・フェルスタッペンは5位でフィニッシュし、同じくタイトルの可能性を残していたランド・ノリスがフェルスタッペンより後方の6位に終わったことにより、2戦を残してフェルスタッペンが4年連続4回目となるドライバーズタイトルを獲得した。
コンストラクターズタイトル争いは、フェラーリのカルロス・サインツが3位、シャルル・ルクレールが4位とメルセデス勢に続く結果を残し[20]、マクラーレンは6位のノリスが最終ラップにファステストラップを記録し、オスカー・ピアストリがスターティンググリッドより前の位置でスタートして5秒ペナルティを受けたものの、7位でフィニッシュ。これにより、首位マクラーレンと2位フェラーリのポイント差は24点に縮まった[21]。同じく6位争いはハースのニコ・ヒュルケンベルグが残り5周でRBの角田裕毅を抜いて8位[22]、角田はセルジオ・ペレスを抑えて9位でフィニッシュし、ハースがアルピーヌを抜いて6位に浮上したが、6位ハースから8位RBまでわずか4点差の熾烈な争いが続く[23]。
レース結果
- 追記
- 勝者ジョージ・ラッセルの平均速度[25][26]
- ファステストラップ[27][25]
- ラップリーダー[28]
- 太字は最多ラップリーダー
達成された主な記録
(特記のない出典:[29])
- ドライバー
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- コンストラクター
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第22戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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脚注
注釈
- ^ 残り3戦で1位の25点+ファステストラップの1点を獲得すると78点、次戦カタールGPのスプリントで優勝すると8点を獲得できる。
- ^ 2戦とも優勝+ファステストラップで52点、カタールGPのスプリント優勝で8点。
- ^ 競技規則7.2項の通り、同点の場合は決勝レースにおいて上位でフィニッシュした回数によりランキングが決定する。
- ^ 2024年のギアボックスエレメントの年間上限はGBX C & C(ギアボックス・ケース及びカセット) / GBX DL(駆動部品、ギアチェンジ、補助部品)が5基[16]。
- ^ 2024年のPUエレメントの最大使用数はICE(エンジン) / TC(ターボチャージャー) / MGU-H / MGU-Kが4基、ES(エナジーストア) / CE(コントロールエレクトロニクス)が2基、EX(エキゾースト)が8基。
- ^ 本年のベルギーGPにおいてラッセルが優勝、ハミルトンが2位に続き1-2フィニッシュを決めていたが、レース後の車検でラッセルが車両重量規定違反により失格となり、ハミルトンが繰り上がりで優勝となったため。
出典