2023年マイアミグランプリ(英: 2023 Miami Grand Prix)は、2023年のF1世界選手権の第5戦として、2023年5月7日にマイアミ・インターナショナル・オートドロームにて開催。
正式名称は「Formula 1 Crypto.com Miami Grand Prix 2023」[1]。
背景
- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4のソフト寄りの組み合わせ。提供されるセット数はハード2、ミディアム3、ソフト8[2]。
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用
|
ウェット用
|
C2
|
C3
|
C4
|
インターミディエイト
|
フルウェット
|
(ハード)
|
(ミディアム)
|
(ソフト)
|
(小雨用)
|
(大雨用)
|
- DRS:3箇所[3]※( )内は検知ポイント
-
- DRS1:ターン9より105m先から(ターン8より90m先)
- DRS2:ターン16より525m先から(ターン16より70m先)
- DRS3:ターン19のエイペックスから(ターン17より15m先)
エントリーリスト
フリー走行
- FP1[5]
- 2023年5月5日 14:00 EDT(UTC-4)
トップはジョージ・ラッセル、2番手にルイス・ハミルトンとメルセデス勢が1-2とした。3番手はシャルル・ルクレール。セッション開始から30分を前に複数のドライバーがソフトタイヤで走行していたが、33分過ぎにニコ・ヒュルケンベルグがターン3でスピン。リヤからウォールにクラッシュし、赤旗中断となった。
- FP2[6]
- 2023年5月5日 17:30 EDT(UTC-4)
トップはマックス・フェルスタッペン、2番手にカルロス・サインツ、3番手にルクレールが続いた。セッションが残り10分となったあたりで、ルクレールはターン7でクラッシュしたため赤旗中断となった。
- FP3[7]
- 2023年5月6日 12:30 EDT(UTC-4)
トップはフェルスタッペン、2番手にルクレール、3番手にセルジオ・ペレス。セッションを重ねるたびに路面が改善したため、フェルスタッペンは1分27秒535を記録し2番手のルクレールに対し0.406秒の差をつけた。
予選
2023年5月6日 16:00 EDT(UTC-4)(文章の出典[8])
ポールはセルジオ・ペレスでシーズン2度目、通算3度目の獲得。2番手にフェルナンド・アロンソ、3番手にシャルル・ルクレールが続いた。
Q1ではセッションが進むにつれ路面が改善したことから、残り4分で各車が最後のタイム計測に向かう。Q1ではマクラーレン勢とアルファタウリ、アストンマーティン、ウィリアムズの1台ずつが脱落。Q2ではペレスがターン4のウォールにヒットする場面も見られたがダメージはなかった。最終アタックに間に合わなかったルイス・ハミルトンのほか4チームから1台ずつが脱落し、アルファロメオのバルテリ・ボッタスはシーズン初のQ3進出を果たした。Q3では残り4分30秒あたりからマックス・フェルスタッペンとボッタスを除く、各車が2度目のタイム計測に向かったが、ターン6でルクレールがクラッシュしたことにより、残り1分36秒で赤旗が掲示されセッションは終了した。
予選結果
決勝
2023年5月6日 15:30 EDT(UTC-4)(文章の出典[11])
優勝はマックス・フェルスタッペンでシーズン3勝目、通算38勝目。2位にセルジオ・ペレス、3位にフェルナンド・アロンソ。
スタートタイヤはマクラーレン勢のみソフト、その他がミディアムとハードに分かれた。予選後の夜間に雨が降ったものの、決勝開始までにはドライコンディションとなった。スタートでニック・デ・フリースがターン1で止まりきれずにランド・ノリスに追突し、最後尾まで後退した。9番手スタートのフェルスタッペンは2周目に8番手、8周目には5番手、14周目には3番手、15周目に2番手まで浮上したことで、レッドブル勢が1-2を形成。20周目にトップのペレスはピットイン。トップに立ったフェルスタッペンは31周目にファステストを記録、ペレスも35周目に記録するなど互いにプッシュを続けた。フェルスタッペンは45周目に2番手のペレスに対して、18.7秒の差をつけてピットイン。ペレスから1秒あまり後ろでコースへ復帰すると、47周目にはターン19からターン1にかけてペレスと並走し、トップに立った。48周目にはファステストを記録し、57周目にチェッカーを受け優勝を飾った。
レース結果
達成された主な記録
第5戦終了時点のランキング
ワールド・チャンピオンシップ
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
|
- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
|
|
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
- 注:ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。
出典