2024年ベルギーグランプリ(英: 2024 Belgian Grand Prix、正式名称: Formula 1 Rolex Belgian Grand Prix 2024[1])は、2024年のF1世界選手権第14戦として、2024年7月28日にスパ・フランコルシャンで開催された。
背景
- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の組み合わせ[2][3]。
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用
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ウェット用
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C2
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C3
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C4
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インターミディエイト
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フルウェット
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(ハード)
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(ミディアム)
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(ソフト)
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(小雨用)
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(大雨用)
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- DRS:2箇所[4]
- ※( )内は検知ポイント
- DRS1:ターン4より305m先から(ターン2より240m手前)
- DRS2:ターン19より30m先から(ターン18より160m手前)
- 特別カラーリング
- アルピーヌはアメリカの映画「デッドプール&ウルヴァリン」の公開を記念して、本GPに限りA524のカラーリングを通常使われている青/ピンク/黒から映画のイメージカラーである黒/赤に変更する[5]。
- グリッド降格ペナルティ
- RBの角田裕毅は、既にパワーユニット(PU)のコンポーネントが年間の上限[注 3]に達しており、前戦ハンガリーGPの予選でクラッシュしたことによりマシンが大破した影響もあり、全てのコンポーネントに対し新品を投入することに踏み切った。これによりグリッド降格ペナルティを受け、決勝は最後尾グリッドからスタートする[7][注 4]。
エントリー
- レギュラードライバー
- 前戦ハンガリーGPから変更なし。
フリー走行
- FP1
- 2024年7月26日 13:30 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [9])
- 気温:22 °C (72 °F) 路面温度:37 °C (99 °F) 天候:晴時々曇 路面状況:ドライ
- FP1の前に行われたFIA F3選手権及びFIA F2選手権のフリー走行は降雨のため路面が一部濡れていたが、FP1開始前には雨が止んで路面も乾いた状態となった[10]。前述の通り角田裕毅はパワーユニット(PU)の全コンポーネントを新品に置き換えたため最後尾グリッドへの降格が決定し、マックス・フェルスタッペンも5基目のエンジン(ICE)を投入し、10グリッド降格のペナルティを受けることになった[11][12]。エステバン・オコンは開始早々に水漏れのトラブルが発生し、以後コースに出られないままFP1を終えた[10]。トップタイムはフェルスタッペンが記録した。
- FP2
- 2024年7月26日 17:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [13])
- 気温:22 °C (72 °F) 路面温度:36 °C (97 °F) 天候:曇 路面状況:ドライ
- 降水確率40%という予報が出ていたが、セッション中に雨が降ることはなかった。マクラーレン勢が上位を独占し、フェルスタッペンが続く。マシントラブルでFP1を走行できなかったオコンは7番手のタイムをマークした。既に最後尾グリッドへの降格が決まっている角田は決勝に向けてのロングランに徹したため[14]、最下位でセッションを終えている。
- FP3
- 2024年7月27日 12:30 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [15])
- 気温:18 °C (64 °F) 路面温度:21 °C (70 °F) 天候:雨 路面状況:ウェット
- セッション開始直前から雨が降り出し、雨脚はどんどん強くなっていった。開始10分にはランス・ストロールがターン5(ラディオン)でクラッシュし、9分間の赤旗中断となった。再開後はさらにコースコンディションが悪化したためコースに出てくるマシンはなく、ほどなく再び赤旗中断となった。残り2分でセッションは再開されたが、コースに出てきたのは8台にとどまった。
各セッションの順位
予選
2024年7月27日 16:00 CEST(UTC+2)(特記のない出典: [19])
- 気温:18 °C (64 °F) 路面温度:22 °C (72 °F) 天候:曇のち小雨 路面状況:ウェット
「スパ・ウェザー」に翻弄される中、マックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録した。しかし前述の通り10グリッド降格が決まっているため、予選2番手のシャルル・ルクレールが繰り上がりでポールポジションを獲得した。フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスがルクレールとともにフロントローに並ぶ。
予選前に行われる予定だったFIA F2選手権のスプリントレースが延期されるほどの豪雨に見舞われたが、予選が始まるまでには雨が止んだ。しかし、路面は濡れた状態のままであり、予選中にも小雨が降り出したことでドライタイヤの出番はなく、各車とも全セッションを通してインターミディエイトタイヤでタイムアタックを行った。
予選結果
- 追記
決勝
2024年7月28日 15:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [28])
- 気温:21 °C (70 °F) 路面温度:40 °C (104 °F) 天候:晴 路面状況:ドライ
ジョージ・ラッセルが1ストップ作戦を成功させ、ルイス・ハミルトンとオスカー・ピアストリの猛追を凌いでトップでチェッカーフラッグを受けた。しかし、レース後の車検で車両重量違反が発覚しラッセルは失格となり、ハミルトンが繰り上がりで今季2勝目を挙げた[29]。ラッセルの失格についてメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは「1ストップで走り切ったためタイヤが想像していた以上に摩耗したことにより、マシンの重量が最低基準を下回ったのではないか」と推測している[30]。
レース結果
- 追記
- ^FL - ファステストラップの1点を含む
- ^1 - ラッセルはレース後の車検で最低重量の798kgを下回っていた(796.5kg)ことが判明したため失格[29][34]
- 勝者ルイス・ハミルトンの平均速度[32][33]
- ファステストラップ[35][32]
- ラップリーダー[36]
- 太字は最多ラップリーダー
第14戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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脚注
注釈
- ^ 予選トップはマックス・フェルスタッペン(1:53.159)だが、PU交換によってグリッド降格ペナルティを受けるため、繰り上がりでルクレールがポールポジションとなった。
- ^ 決勝をトップでフィニッシュしたジョージ・ラッセルは、レース後の車検で車両重量違反が判明し失格となったため、繰り上がりでハミルトンが優勝となった。
- ^ 本年の年間最大基数はエンジン(ICE) / ターボチャージャー(TC) / MGU-K / MGU-Hが4基、エナジーストア(ES) / コントロールエレクトロニクス(CE)が2基、エキゾースト(EX)が8基。角田はエキゾースト(5基)を除き、全て上限に達している[6]。
- ^ 降格グリッド数が15を超えた場合は最後尾グリッドまでの降格となるため。
- ^ 広告規制に抵触するレースのため、「キック・ザウバーF1チーム」として参戦する。
- ^ 周は予選を最下位(20番手)で終えたが、最後尾グリッドに降格となった角田より前のグリッド順位となるため、実際のグリッド順位は1つ上がることになる。
- ^ 競技規則の39.4項 b) i)「Q1またはSQ1で敗退し、セッションのベストラップがそのセッションで達成された最速タイムの107%を超えた場合(ただし、レースディレクターがコースがウェットであると宣言した場合を除く)」の太字部分が適用された。
出典