関東オークス(かんとうオークス)は、神奈川県川崎競馬組合が川崎競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、JpnII)である。農林水産省が賞を提供しているため、正式名称は「農林水産大臣賞典 関東オークス」と表記される。
副賞は農林水産大臣賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、よみうりランド賞、管理者賞(2023年)[3]。
概要
1965年に南関東地区所属馬による競走として創設された。1977年は5月の開催予定日の2日前に川崎競馬場で騒擾事件が発生し、以降しばらく開催中止となった為、9月に大幅な順延開催となった。
2000年からは中央競馬所属馬や他地区の所属馬も出走できる交流競走となり、同時にダート競走格付け委員会によってGIIIに格付けされた。2003年からは開催が6月になったことで中央競馬でクラシック戦線を戦っている馬も出走するようになり、層が厚くなった。そして2006年からはGIIに格上げされた。2007年からは国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により格付け表記をJpnIIに変更するとともに、南関東グレード(2006年度までは南関東G1)の併記がされなくなった。
2010年からはGRANDAME-JAPANの3歳シリーズ競走に指定されている。
距離は創設当初はダート1700mで施行され1968年からは長らくダート2000mで施行されていたが、1998年よりダート2100mに変更された。
2008年の第44回勝ち馬ユキチャンは、白毛馬として初の重賞制覇で、2着馬に8馬身差の2分14秒7というレースレコード(当時)で圧勝したことから、マスメディアを賑わせた[4]。
交流重賞となって以降地方競馬所属馬は3頭が優勝している。
南関東牝馬三冠路線の締めくくりで、芝の優駿牝馬(オークス)に相当するダートにおける3歳牝馬の根幹競走でもある。ただし南関東所属の有力馬は、前週に行われる東京ダービーがダートグレードとなる前はそちらに向かうケースもあった。
2020年・2021年はCOVID-19の流行により客を入れずに「無観客競馬」として開催された。
負担重量は2023年までは54kgで、2024年より55kg(南半球産2kg減)となった。
条件・賞金等(2024年)
- 出走資格
- サラブレッド系3歳牝馬オープン、地方・中央選定馬。
- 浦和の桜花賞1着馬、また東京プリンセス賞の2着以内馬は本競走に優先出走できる(優先出走権保持馬が出走した場合、桜花賞、東京プリンセス賞優勝馬の馬主には優先出走馬特別出走奨励金として100万円、東京プリンセス賞2着馬の馬主には50万円が支給される。)[2]。
- 負担重量
- 定量。55kg(南半球産2kg減)。
- 賞金等
- 賞金額は1着3500万円、2着1225万円、3着700万円、4着350万円、5着175万円、着外手当20万円[2]。
- DG特別着外手当として地方所属馬の馬主には、着外手当とは別に6着は105万円、7着は70万円、8着は35万円が支給される[2]。
- 優先出走権付与
- 2着以上の地方競馬所属馬にはスパーキングレディーカップの優先出走権が付与される[2]。
歴代優勝馬
優勝馬の馬齢については、2000年以前も現行の表記に揃えている。
姉妹制覇
過去に1組の姉妹制覇の例がある。以下は母馬から見た姉妹に限る。
組 |
姉馬名 |
優勝回 |
妹馬名 |
優勝回 |
母馬名
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1組 |
ローレライ |
第3回 |
フアエトン |
第4回 |
コンリユウ
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脚注
参考文献
注釈
出典
各回結果の出典
外部リンク
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JRAは暦年基準、地方競馬は会計年度基準。GI・GII・GIIIは国際格付。 |
GI | |
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JpnI | |
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GII | |
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JpnII | |
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GIII | |
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JpnIII | |
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☆印はダートグレード競走、★印は地区内限定重賞。 |
3歳シリーズ | |
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古馬 春シーズン | |
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古馬 秋シーズン | |
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2歳シリーズ | |
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