羽田盃(はねだはい)は特別区競馬組合が大井競馬場ダート1800mで施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、JpnI)である。正式名称は、「農林水産大臣賞典 羽田盃」。
2023年までは南関東公営競馬の3歳クラシック三冠の第1冠として行われていた。2023年時点での南関東グレードはSI。
概要
本競走創設当初は大井競馬場に由来する大井盃という名称であったが、1964年より現名称となった。現競走名はかつて現在の東京都大田区にあった地方競馬の羽田競馬場に由来。
2024年より中央地方交流3歳ダート三冠競走のひとつとなり、JpnIに格付された[2]。また優勝賞金も5000万円となり、出走資格も中央・地方所属を問わず3歳牡馬・牝馬限定となる(騸馬が出走できなくなる)。また、本競走で5着以内の中央所属馬上位3頭及び地方所属馬の上位3頭に東京ダービーへの優先出走権が付与される[3][4][5]。なお、初年度である2024年においては、フルゲート16頭に対してJRA4頭、地方12頭の割り当てとして施行される。
条件・賞金等(2024年)
- 出走資格
- サラブレッド系3歳、地方・中央選定馬。中央所属馬の出走枠は4頭[6]。
競走名 |
格付 |
施行競馬場 |
施行距離 |
優先出走権獲得条件
|
ブルーバードカップ |
JpnIII |
船橋競馬場 |
ダート1800m |
地方所属馬の1着馬
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雲取賞 |
JpnIII |
大井競馬場 |
ダート1800m |
中央所属馬は5着以内の上位2頭、地方所属馬は上位2頭
|
スターバーストカップ |
準重賞 |
大井競馬場 |
ダート2000m |
1着馬
|
京浜盃 |
JpnII |
大井競馬場 |
ダート1700m |
中央所属馬は5着以内の上位2頭、地方所属馬は上位2頭
|
以下の競走については優先出走権ではないが、出走馬選定においてその成績が重視される。
競走名 |
格付 |
施行競馬場 |
施行距離 |
条件
|
クラシックチャレンジ |
特別競走 |
大井競馬場 |
ダート1800m |
1着馬
|
- 負担重量
- 定量。57kg、牝馬55kg(南半球産2kg減)[1]。
- 賞金額
- 1着5000万円、2着1750万円、3着1000万円、4着500万円、5着250万円[1]、着外手当25万円[7]。
- 優先出走権付与
- 地方所属の上位3頭と中央所属で5着内のうちの上位3頭に東京ダービーの優先出走権が付与される[8]。
- 副賞
- 農林水産大臣賞、特別区競馬組合管理者賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、東京都馬主会理事長賞、(一社)JBC協会賞[9]
歴史
年表
- 1956年 - 4歳の競走馬による重賞競走「大井盃」の名称で創設、大井競馬場・ダート1800mで第1回が施行された。
- 1964年 - 名称を「羽田盃」に変更。
- 1967年 - 施行距離をダート2000mに変更。
- 1975年 - 1着賞金が1800万円に増額。
- 1976年 - 1着賞金が2100万円に増額。
- 1980年 - 1着賞金が2300万円に増額。
- 1984年 - 1着賞金が2000万円に減額。
- 1985年 - 1着賞金が1800万円に減額。
- 1988年 - 1着賞金が2000万円に増額。
- 1989年 - 1着賞金が2500万円に増額。
- 1990年 - 1着賞金が3200万円に増額。
- 1991年 - 1着賞金が3800万円に増額。
- 1992年 - 1着賞金が4500万円に増額。
- 1994年 - 1着賞金が4000万円に減額。
- 1995年 - 南関東地区のグレード制施行により、G1に格付け。
- 1996年 - 施行距離をダート1800mに変更。
- 1997年
- 1着賞金が4100万円に増額。
- 売得金額が7億2564万1100円を記録し、同競走の1レース売上レコードを更新。
- 1999年
- 施行距離をダート1600mに変更。
- 1着賞金が4000万円に減額。
- 2001年 - 馬齢表記を国際基準へ変更したのに伴い、競走条件を「4歳」から「3歳」に変更。
- 2002年 - 施行距離をダート1790mに変更。
- 2004年 - 施行距離をダート1800mに変更。
- 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をSIに変更。
- 2011年 - 1着賞金が3500万円に減額。
- 2020年
- 2021年 - 売得金額が8億9772万8800円を記録し、同競走の1レース売上レコードを更新。当日の入場者数も2057人を記録。
- 2023年 - 売得金額が9億4369万3600円を記録し、同競走の1レース売上レコードを更新。当日の入場者数も4648人を記録。
- 2024年
- 競走名が「農林水産大臣賞典 羽田盃」となる。
- 3歳ダートグレード競走の再整備によりダートグレード競走とし、JpnIに格付け。
- 競走条件を「3歳牡馬・牝馬」に変更。
- 負担重量を56kg(牝馬54kg)から57kg(牝馬55kg)に変更。
- 1着賞金が5000万円に増額。
- スタリオンシリーズに指定され、優勝馬馬主には「リアルスティール」の種付け権利が付与される。
- 出走頭数は中央馬4頭、地方馬4頭の8頭立て。これは1973年に並ぶ最少頭数となる。
- 売得金額が13億7056万4200円を記録し、同競走の1レース売上レコードを更新。当日の入場者数も5947人を記録。
歴代優勝馬
- 距離:第12〜40回 2000m、第44〜46回 1600m、第47、48回 1790m、第49回〜 1800m
- 条件:第6〜8回 3歳牡馬限定、第69回〜 3歳牡馬・牝馬限定
- タイム:第1〜4回 1/5秒表示、第5回〜 1/10秒表示
- 出典:南関東4競馬場公式「羽田盃競走優勝馬」
脚注
参考文献
注釈
出典
関連項目
外部リンク
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JRAは暦年基準、地方競馬は会計年度基準。GI・GII・GIIIは国際格付。 |
GI | |
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JpnI | |
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GII | |
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JpnII | |
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GIII | |
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JpnIII | |
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