中須賀 克行 (なかすが かつゆき、1981年8月9日 - )は、福岡県北九州市出身のモーターサイクル・ロードレースライダーである[1]。2021年現在全日本ロードレース選手権JSB1000クラス出場中。
人物
3歳から12歳までポケットバイクで遊んでいたことからライダーを夢見るようになり、地元の九州国際大学[2]に通う傍らロードレースに参戦するようになった[3]。憧れのライダーはウェイン・レイニー、ケビン・シュワンツ、吉川和多留[3]。
2000年から2004年まで全日本ロードレースGP250に参戦、2005年からはJSB1000クラスに転向し、2008年・2009年・2012年から2016年・2018年・2019年・2021年と10度のタイトルを獲得している。また鈴鹿8時間耐久ロードレースでは2015年から4連覇を果たし、1993年から3年連続で優勝したアーロン・スライトの記録を更新した。2018年は決勝前日の転倒による負傷で出走はできなかったが[4]、個人及び同一チームでの4連覇という記録を打ち立てた。
中須賀の世界GPデビューは2011年の最終戦バレンシアで、負傷したホルヘ・ロレンソの代役として参戦、6位でフィニッシュした。2012年はワイルドカードで日本GPに参戦、9位でフィニッシュしている。最終戦のバレンシアにも負傷したベン・スピーズに代わって参戦、ウェットとなったこのレースでは路面状況と多くのリタイヤにも助けられ、優勝したダニ・ペドロサに次いで2位でフィニッシュした。この年、他のクラスも併せて表彰台に上った日本人ライダーは彼のみであった。
愛称は「ナカスガサーン」。2011年のMotoGP参戦時にヤマハから出された英文リリース[5]が初出と言われているが、その後日本国内のファンの間で定着した[6]。また英語圏のメディアの報道でも、以後「Nakasuga-san」の表記が多く使われており[7][8]、国を問わず呼称が定着していることが窺える。
妻は鈴鹿サーキットクイーン29期生だった山本佳世子で[9][10]、2009年3月に結婚し、同年9月に第一子(男児)が誕生[11]。2010年11月23日に行われた挙式には及川誠人、武田雄一、成田亮なども参列したという[11]。
現在は全日本ロードレースに参戦する傍ら、ヤマハのMotoGPテストライダーの役割も果たしている。
主な戦績
全日本ロードレース選手権
- 2000年 - GP250ランキング11位。RC甲子園から参戦。
- 2001年 - GP250ランキング20位。MOTOREX DAYTONAから参戦。
- 2002年 - GP250ランキング5位。TEAM NAKASUGAから参戦。
- 2003年 - GP250ランキング8位。SP忠男レーシングチームから参戦。
- 2004年 - GP250ランキング5位(1勝)。SP忠男レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2005年 - JSB1000ランキング12位(最高位6位)。SP忠男レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2006年 - JSB1000ランキング9位(最高位5位3回)。YSP&PRESTOレーシングから参戦(ヤマハ)。
- 2007年 - JSB1000ランキング4位(2勝)。YSP&PRESTOレーシングから参戦(ヤマハ)。
- 2008年 - JSB1000年間チャンピオン(2勝)。YSP&PRESTOレーシングから参戦(ヤマハ)。
- 2009年 - JSB1000年間チャンピオン(2勝)。YSP Racing Teamから参戦 (ヤマハ)。
- 2010年 - JSB1000ランキング3位。YSP Racing Team with TRCから参戦(ヤマハ)。
- 2011年- JSB1000ランキング5位(1勝)。YSP Racing Team with TRCから参戦(ヤマハ)。
- 2012年 - JSB1000年間チャンピオン(4勝)。YSP Racing Teamから参戦(ヤマハ)。
- 2013年 - JSB1000年間チャンピオン(4勝)。YSP Racing Teamから参戦(ヤマハ)。
- 2014年 - JSB1000年間チャンピオン(4勝)。YSP Racing Teamから参戦(ヤマハ)。
- 2015年 - JSB1000年間チャンピオン(7勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2016年 - JSB1000年間チャンピオン(6勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2017年- JSB1000ランキング6位(5勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2018年 - JSB1000年間チャンピオン(8勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2019年 - JSB1000年間チャンピオン(6勝)ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2020年 - JSB1000ランキング7位(1勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2021年 - JSB1000年間チャンピオン(10勝)。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
- 2022年 - JSB1000年間チャンピオン (13勝)。 ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦(ヤマハ)。
MotoGP
- 2011年 - MotoGPクラス第17戦・第18戦スポット参戦[12]。第17戦キャンセル、第18戦6位。ヤマハ・ファクトリー・レーシングから参戦。
- 2012年 - MotoGPクラス第15戦・第18戦スポット参戦。第15戦9位、第18戦は16番グリッドから2位となり、MotoGPクラスのスポット参戦者としてはトロイ・ベイリス、日本人参戦者としては中野真矢以来の表彰台獲得[13][14]。ヤマハ・ファクトリー・レーシングから参戦。
- 2013年 - MotoGPクラス第17戦にスポット参戦し11位完走。YSP Racing Teamから参戦。
- 2014年 - MotoGPクラス第15戦にスポット参戦し12位完走。YAMALUBE レーシングチーム with YSP として参戦。
- 2015年 - MotoGPクラス第15戦にスポット参戦し8位完走。ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2016年 - MotoGPクラス第15戦にスポット参戦し11位完走。YAMALUBE ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2017年 - MotoGPクラス第15戦にスポット参戦し12位完走。YAMALUBE ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
- 2018年 - MotoGPクラス第16戦にスポット参戦し14位完走。YAMALUBE ヤマハ・ファクトリー・レーシングチームから参戦。
シーズン別
レース別
(凡例)
その他
賞詞
参照
外部リンク
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オーバー250 ccクラス |
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F750クラス |
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GP500クラス |
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SBクラス |
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JSB1000クラス (SB/S-NKとの混走) |
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JSB1000クラス |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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