アカネ科 (アカネか、学名 :Rubiaceae )は、リンドウ目 に属する被子植物 の科 の一つ。アカネ などを含む。クロンキスト体系 ではアカネ目 に分類されていた。
形態
草本 または低木で、熱帯 に特に多いが温帯 にも草本がある。約600属 10,000種 以上を含む大きな分類群である。葉 は単葉で対生 か(見かけ上)輪生 [ 1] 。托葉 があり[ 1] 、アカネ属 やヤエムグラ属 では葉と同じ形になるため輪生に見える。ギョクシンカ属 (Tarenna )のように葉にバクテリア が共生し、窒素固定 を行うものも見られる[ 2] 。花 は合弁花 (ただしディアリペタラントゥス・フスケスケンス Dialypetalanthus fuscescens は離弁花 [ 3] )で5裂するもののほか4裂するものも多い。ほとんどの場合子房下位 であり、それと関連して早くから合弁花が形成されるのがほかのリンドウ目 と異なる点である[ 4] 。虫媒花 で虫を誘引するさまざまな機構が見られ、美しい花冠 をつけるもの、小さい花が多数集合するもの、強い芳香を出すもの、蜜を分泌する花盤 が発達したものが多く[ 2] 、基本的には両性花 であるが、中にはコプロスマ属 ・Galopina 属・ヤマトグサ属 のように花が縮小し同科としては異例の風媒花 を発達させた属も存在する[ 5] 。また、開花前に受粉 を終え自家受粉 する種もまれに存在する[ 2] 。花序は円錐花序 か集散花序 、あるいは密な頭状花序 である[ 1] 。
生態
人間との関係
食用
本科で世界的にもっとも有名な食用種はコーヒー豆 をとるコーヒーノキ属 (学名:Coffea )である。コーヒー豆はコーヒーノキ属の種子である。コーヒーノキの果実から果肉を落として種子を取り出し、焙煎のち粉砕し湯や水で抽出したものがコーヒー として飲まれている。コーヒーノキ属には数十~120種程度が知られるが、商業的に利用されているのはわずか3種であり、それぞれアラビカコーヒーノキ (Coffea arabica )、ロブスタコーヒーノキ (C. canephora )、リベリカコーヒーノキ (C. liberica )と呼ばれる。コーヒーは樹の種類や産地、焙煎時間や程度、抽出温度や方法など様々な条件によって味が変化し、楽しみ方も含めて世界各地で様々なコーヒー文化がある。
所属する種の多さのわりにコーヒーを除いて広く食用とされるものは少ない。日本で見かけるのは健康食品などとしてヤエヤマアオキ (Morinda citrifolia 、ノニという呼び名が有名)の果実くらいである。アフリカに分布するVangueria 属(和名未定)などは救荒食物 として利用されることもあるという。クチナシ の果実は古くから食品用着色料として用いられている。
果実から種子(コーヒー豆)を取り出す工程の人々
果肉と種子(コーヒー豆の生豆)。生豆は白っぽい
焙煎され茶色くなったコーヒー豆
泡を立てるように淹れて金属の器で飲む
インド のコーヒー
香料
Leptactina senegambica Hook.f. の花から、カロ・カロンデアブソリュート を得る。[ 6]
薬用
熱帯アジア産のアヘンボク (Mitragyna speciosa )の葉はタイ では嗜好品とされているが麻薬成分を含み、日本では取り締まりの対象とされている(参照: ミトラガイナ属#薬用 )。
木材
熱帯アフリカ産のバイヤ (Mitragyna ledermannii )の材が有用となる(参照: ミトラガイナ属#木材 )。
分類
アカネ科には大きく3つの系統群が認められ、これらのまとまりは亜科として認められてきたが、基部における系統群の分岐関係については精度が不十分で、ニオイザクラ属(Luculia )やヒョウタンカズラ属(Coptosapelta )のように系統的な位置付けが未確定の属も少数見られる[ 7] 。新エングラー体系 で独立の科とされていたヘンリクェジア科 (Henriqueziaceae )はクロンキスト体系 以降でアカネ科とされている。またAPG植物分類体系 ではディアリペタラントゥス科 (Dialypetalanthaceae )とヤマトグサ科 もアカネ科に含められている。以下に主な亜科・属を示す。連と属の関係性は Stevens (2001-)、分布情報に関してはシノニムに関してはキュー植物園 系の POWO (2023) もしくは Govaerts et al. (2022) 、ミズーリ植物園 系の Taylor et al. (2023) 、リオデジャネイロ植物園 系の Flora e Funga do Brasil (2023) による。
subfamily Cinchonoideae (キナノキ亜科)
キナノキ亜科 (Cinchonoideae )[ 8] 。次の10連、約100属1700種を含む。
tribe Chiococceae
マリアナクチナシモドキ (キナノキ亜科、Chiococceae)
Chiococceae 。和名未定の連。27属230種程度が知られる。
Adolphoduckea Paudyal & Delprete
2018年に新設された属であり、南アメリカ西部からブラジル北部にかけて分布する Adolphoduckea maynensis (Poepp. & Endl. ) Paudyal & Delprete (シノニム: Exostema maynense Poepp. )1種のみが知られる。
和名未定の属。フィリピン からパプアニューギニア にかけて3種が知られる。
フィリピンから太平洋西部に10種が知られる。幹の火付きがよく蝋燭や松明として使われるという。
アメリカ合衆国南部のフロリダキーズ からカリブ海地域 にかけて18種程度が知られる。茎に鋭いとげを持つ灌木。
キューバ西部にのみ見られる Ceratopyxis verbenacea (Griseb. ) Hook.f. 1種のみが知られる。
熱帯アメリカおよび亜熱帯アメリカに 25種程度が知られる。
少なくとも2種が知られる。
少なくとも2種が知られる。
2種が知られる。
キューバ北東部(シエラ・デル・クリスタル)産の Eosanthe cubensis Urb. 1種のみが知られる属。
フロリダ州 南部からカリブ海 地域、メキシコ南部からガイアナ に分布。
フロリダ州、メキシコから熱帯アメリカにかけて分布し、10種前後が知られる。
少なくとも3種が知られる。
キューバ東部からイスパニョーラ島にかけて分布し、17種程度が知られる。
メキシコ(ベラクルス州 、チアパス州 )からホンジュラス 北部にかけて自生する Lorencea guatemalensis (Standl.) Borhidi (シノニム: Coutaportla guatemalensis (Standl. ) Lorence )
Motleyothamnus Paudyal & Delprete
2018年に新設された属であり、ペルー産の Motleyothamnus corymbosus (Ruiz & Pav.) Paudyal & Delprete (シノニム: Exostema corymbosum (Ruiz & Pav.) Spreng. )1種のみが知られる。
メキシコ(サン・ルイス・ポトシ州 、イダルゴ州 )Nernstia mexicana (Zucc. & Mart. ex DC.) Urb. 1種のみが知られる属。
コスタリカ 東部からパナマ北西部にかけて分布する Osa pulchra (D.R.Simpson ) Aiello 1種のみが知られる属。
米国フロリダ州 からカリブ海地域にかけて分布し、22種程度が知られる。
6種が知られるが、その全てがジャマイカ に自生する。
Ramonadoxa Paudyal & Delprete
2018年に新設された属で、キューバ東部産の Ramonadoxa cubensis (Urb.) Paudyal & Delprete (シノニム: Chiococca cubensis Urb. )1種のみが知られる。
4種が知られる。
Salzmannia arborea J.G.Jardim - 2015年に新種記載されたブラジル(バイア州 )産の種。
Salzmannia naiguatensis (Steyerm.) Paudyal & Delprete - 1970年代初頭にChiococca 属の種として記載され、2018年にSalzmannia 属に組み替えられたベネズエラ北部産のもの。
Salzmannia nitida DC. - 1830年に記載されたブラジル北東部産のタイプ種 。
Salzmannia plowmannii (Delprete) Paudyal & Delprete - 2005年にChiococca 属の種として記載され、2018年にSalzmannia 属に組み替えられた。
17種が知られるが、その全てがキューバ東部にのみ見られる。
カリブ海地域に分布し、28種が知られる。
3種が知られるが、その全てがキューバ産である。
キューバ西部産の Siemensia pendula (C.Wright ex Griseb.) Urb. 1種のみが知られる属。
メキシコから中央アメリカ、カリブ海地域に分布し、少なくとも14種が知られる。
ニューカレドニア にのみ分布し、20種足らずが知られる。
キューバ東部、ドミニカ共和国 に分布する Thogsennia lindeniana (A.Rich.) Aiello 1種のみが知られる。
tribe Cinchoneae (キナノキ連)
アカキナノキ (キナノキ亜科キナノキ連 )
キナノキ連 (Cinchoneae )[ 8] 。
2種。
コスタリカ から南アメリカ西部にかけて20種以上が自生。
アマゾン盆地に分布する高木 Cinchonopsis amazonica (Standl. ) L.Andersson 1種のみの属。
コスタリカからベネズエラ北西およびボリビア に分布、20種足らずが知られる。
コスタリカから熱帯アメリカ南部にかけて分布し、40種足らずが知られる。
ベネズエラ南部(セロ・デ・ラ・ネブリナ (英語版 ) )からブラジル(セラ・ピラプク Serra Pirapucú)にかけて分布する木本 Maguireocharis neblinae Steyerm. (Wikispecies ) 1種のみの属。
南アメリカ西部に分布する木本 Pimentelia glomerata Wedd. 1種のみの属。
熱帯アメリカ南部に分布し、40種以上が知られる。
4種が知られる。
tribe Guettardeae (ハテルマギリ連)
ハテルマギリ (キナノキ亜科ハテルマギリ連 )
ハテルマギリ連 (Guettardeae )[ 8] 。14属750種程度を含む
4種。
メキシコからペルーおよびトリニダード島にかけて分布し、100種以上が知られる。
5種。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布し、80種足らずが知られる。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布し、40種以下が知られる。
熱帯および亜熱帯に分布し、150種足らずが知られる。
中国南東部から海南省 、タイから太平洋地域南西部にかけて分布し、30種足らずが分布。
クイーンズランド州南東部からニューサウスウェールズ州 北東部にかけて分布する Hodgkinsonia ovatiflora F.Muell. 1種のみの属。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布し、30種以上が知られる。
中央および南部熱帯アメリカからトリニダード島 にかけて分布し、40種が知られる。
2種。
キューバ からイスパニョーラ島 にかけて分布する Ottoschmidtia microphylla (Griseb. ) Urb. 1種のみの属。
3種。
メキシコからコロンビアにかけて分布し、15種足らずが知られる。
メキシコ南部から熱帯アメリカにかけて分布し、50種足らずが知られる。
セイシェル、熱帯アジア、亜熱帯アジアから太平洋地域にかけて分布し、190種足らずが知られる。金平 (1933 :381) では「かいのき属 」とされているが、ウルシ科 のPistacia 属もカイノキ属 と呼ばれることがある[ 注 3] 。
2種。
tribe Hamelieae
ハメリア・パテンス (キナノキ亜科、Hamelieae)
6属170種程度を含む
メキシコ南部からベリーズ にかけて分布する Cosmocalyx spectabilis Standl. 1種のみからなる属。
メキシコから中央アメリカにかけて、ブラジルからアルゼンチン北東部にかけて39種が分布する。
熱帯および亜熱帯アメリカに16種が分布する。
115種程度。分布はメキシコから熱帯アメリカにかけて。
3種。
tribe Hillieae
Hillieae 。3属30種程度を含む。
メキシコ中央部からエルサルバドル にかけて自生する Balmea stormiae Martínez 1種のみからなる属 で、この種はアカネ科植物としては唯一ワシントン条約 の附属書に掲載されている種(附属書I)[ 25] 。
4種。
熱帯アメリカに分布する25種からなる属。
tribe Hymenodictyeae (キナモドキ連)
キナモドキ (キナノキ亜科キナモドキ連)
キナモドキ連 (Hymenodictyeae )[ 7] 。高木、穂状花序 から総状花序 [ 26] 。2属25種程度を含む。
熱帯および南部アフリカ、マダガスカル、中国南部から熱帯アジアにかけて25種が分布する。
tribe Isertieae
Isertieae 。2属15種程度を含む。
tribe Naucleeae (タニワタリノキ連)
クビナガタマバナノキ (キナノキ亜科タニワタリノキ連 )
タニワタリノキ連 (Naucleeae )[ 8] 。基本的に木本だが曲がった腋生の刺を持つつる植物 もあり、頭状花序 を特徴とする[ 26] 。2014年5月に17属がここに属すとされた[ 27] 。詳細は左記リンク先を参照。
tribe Rondeletieae (ベニマツリ連)
ベニマツリ (キナノキ亜科ベニマツリ連)
ベニマツリ連 [ 7] (Rondeletieae Burnett )。山崎 (1989) ではアカミズキ属 (Wendlandia )がここに置かれており「アカミズキ連 」の和名が与えられているが、Stevens (2001-) はアカミズキ属を Augusteae という連に置いている。8属180種程度を含む。
カリブ海地域に分布し、7種が知られる。
キューバ産の Acunaeanthus tinifolius (Griseb. ) Borhidi 1種のみが知られる。
メキシコ南東部からホンジュラスにかけて分布する Blepharidium guatemalense Standl. 1種のみが知られる属。
少なくともキューバ西部産の Mazaea phialanthoides (Griseb. ) Krug & Urb. 1種がここに属す。キューバ北東部(オルギン州 )産の Mazaea shaferi (Standl.) Delprete はシノニムの Ariadne shaferi (Standl.) Urb. ともされる。
キューバ西部産の Phyllomeria coronata Griseb. 1種のみが知られる属。
メキシコ南東部、カリブ海地域に分布する Rachicallis americana (Jacq.) Kuntze 1種のみが知られる属。
キューバ西部(フベントゥド島 )産の Roigella correifolia (Griseb.) Borhidi & M.Fernández 1種のみが知られる属。
158種程度が知られる。分布域はメキシコ南部からペルー、カリブ海地域から南アメリカ北部にかけて。
以下の2種が知られる。
キューバからイスパニョーラ島 にかけて7種が知られる。
Tainus Torr.-Montúfar , H.Ochot. & Borsch
2017年に新設された属で、木本である Tainus pitreanus (Urb. & Ekman) Torr.-Montúfar, H.Ochot. & Borsch 1種のみが知られる。
tribe Strumpfieae
Strumpfia maritima (キナノキ亜科 、Strumpfieae)
ヒース のような総状花序 の低木[ 26] 。次の1属だけを含む単型の連である。
アメリカ合衆国 フロリダ州 南部からベネズエラ 北部にかけて分布する Strumpfia maritima Jacq. 1種だけからなる単型の属である。
連階級なし
メキシコからペルー、カリブ海地域にかけて分布する Chione venosa (Sw.) Urb. 1種のみからなる属。
セイシェル (Mahé, Silhouette)にのみ見られる Glionnetia sericea (Baker) Tirveng. 1種のみからなる属。
ネパールから中国(雲南省)およびインドシナにかけて分布する Hyptianthera stricta (Roxb. ex Sm.) Wight & Arn. 1種のみの属。
アンダマン諸島 およびニコバル諸島 に自生する Pubostylus andamanensis Thoth. 1種のみからなる属。
subfamily Ixoroideae (サンタンカ亜科)
サンタンカ亜科 (Ixoroideae ; シノニム : Dialypetalanthoideae)[ 7] 。27連4000種を含む。
Rydin, Wikström & Bremer (2017) のミトコンドリア 遺伝子の解析によれば、キナノキ亜科 の Isertieae やキナノキ連(Cinchoneae)がサンタンカ亜科の系統に含まれる[ 7] 。
tribe Airospermeae
単系統群 'Coffeae alliance' の一つ[ 7] 。
6種。
フィリピン や小スンダ列島 に見られる低木 Boholia nematostylis Merr. 1種のみの属。
tribe Alberteae (テイオウサンダンカ連)
アルベルタ・マグナ (テイオウサンダンカ連)
テイオウサンダンカ連 (Alberteae )[ 7] 。単系統群 'Coffeae alliance' の一つ[ 7] 。3属からなる。
南アフリカ共和国のクワズール・ナタール州 にのみ自生する Alberta magna E.Mey. アルベルタ・マグナ [ 29] (別名: テイオウサンダンカ 、アルベルタ [ 14] )1種のみからなる。
マダガスカルに自生する Nematostylis anthophylla (A.Rich. ex DC.) Baill. 1種のみからなる属。
5種が知られるが、その全てがマダガスカルにのみ自生する。
tribe Aleisanthieae
単系統群 'Vanguerieae alliance' の一つ[ 7] 。
tribe Augusteae (アカミズキ連)
アカミズキ (アカミズキ連)
アカミズキ連 (Augusteae )[ 7] 。単系統群 'Coffeae alliance' の一つ[ 7] 。
熱帯アフリカ北東部、熱帯アジアおよび亜熱帯アジアから豪州クイーンズランド州 にかけて分布。
Wendlandia formosana Cowan アカミズキ - 中国南部からベトナム、日本の南西諸島 から台湾にかけて分布。
tribe Bertiereae
tribe Coffeeae (コーヒーノキ連)
アラビカコーヒーノキ (コーヒーノキ連)
コーヒーノキ連 (Coffeeae )[ 7] 。葉にバクテリアを含むこぶが見られる場合がある[ 26] 。単系統群 'Coffeae alliance' の一つ[ 7] 。
2種。
熱帯および亜熱帯アジアに23種が分布。
インドからフィリピンにかけて13種が分布。
6種。
熱帯アフリカおよび南部アフリカ、インド洋地域西部に分布。
tribe Cordiereae
Cordiereae 。
2003年に新設された属であり、コスタリカから熱帯アメリカ南部にかけて7種が知られる。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布。
2種が報告されていれる。
コスタリカから熱帯アメリカ南部にかけて分布。
4種。
以下の3種が知られる。
熱帯アメリカ南部に分布。
ブラジル(バイア州 からリオデジャネイロ州 )に分布する Melanopsidium nigrum Colla 1種のみが知られる属。
ブラジル(バイア州南東部からエスピリトサント州 )に分布する Riodocea pulcherrima Delprete 1種のみが知られる属。
パナマから熱帯アメリカにかけて分布。
tribe Cremasporeae
Cremasporeae は1属のみの連。
2種。
tribe Crossopterygeae
Crossopterygeae は1属のみの連。単系統群 'Vanguerieae alliance' の一つ[ 7] 。
熱帯アフリカ および南部アフリカ に分布する Crossopteryx febrifuga (Afzel. ex G.Don ) Benth. 1種のみからなる属。
tribe Dialypetalantheae
Calycophyllum candidissimum (通称: レモンウッド ; Dialypetalantheae)
Dialypetalantheae Reveal (シノニム: Calycophylleae 、Condamineeae )。米倉 (2019 :201) では「クチナシモドキ連」の名が与えられているが、同書で「クチナシモドキ属」とされたBikkia 属は Chiococceae の下に置かれている。
メキシコ南部から熱帯アメリカ南部にかけて20種足らずが知られる。
10種程度が知られる。
熱帯アメリカ南部に分布する Bothriospora corymbosa (Benth.) Hook.f. 1種のみが知られる。
メキシコ から熱帯アメリカにかけて10種程度が分布する。
熱帯アメリカ南部に分布する Capirona macrophylla (Poepp.) Delprete (シノニム: C. decorticans Spruce )1種のみの属。
熱帯アメリカに10を超す種が知られる。
ペルー からボリビア およびブラジルにかけて分布する Dialypetalanthus fuscescens Kuhlm. ディアリペタラントゥス・フスケスケンス [ 3] 1種のみからなる属。
南アメリカ西部からベネズエラ北西部にかけて分布する Dioicodendron dioicum (K.Schum. & K.Krause ) Steyerm. 1種のみが知られる属。
南アメリカ西部からベネズエラ北部にかけて分布する Dolichodelphys chlorocrater K.Schum. & K.Krause 1種のみが知られる属。
マレー群島区系 中央部から太平洋地域南西部にかけて分布し、30種程度が知られる。
メキシコから熱帯アメリカにかけて20種程度が知られる。
中国中央部および南部からベトナムにかけて分布する Emmenopterys henryi Oliv. 1種のみの属。
熱帯アメリカに20種前後が知られる。
中央アメリカおよび熱帯アメリカ南部に20種足らずが知られる。
コスタリカからベネズエラ北西部およびボリビアに分布する Holtonia myriantha (Standl.) Standl. (シノニム: Elaeagia myriantha (Standl.) C.M.Taylor & Hammel )
2020年にコロンビア産の Lintersemina chucuriensis Humberto Mend., Celis & M.A.González の新種記載と共に新設された属。
コロンビアからボリビア西部にかけて分布する Macbrideina peruviana Standl. (Wikispecies ) 1種のみの属。
熱帯アメリカに分布し、5種以上が知られる。
モルッカ諸島 北部からフィジー にかけて7種が分布する。
以下の2種が知られる。
アマゾン川流域に見られる Parachimarrhis breviloba Ducke 1種のみが知られる属。
熱帯アメリカ中央部および南部に分布し、40種以上が知られる。
アメリカ合衆国南東部産の Pinckneya pubens Michx. (シノニム: P. bracteata (W.Bartram ) Raf. )1種のみが知られる属。
以下の3種が知られる。
熱帯アメリカに分布し、20種足らずが知られる。
コスタリカから熱帯アメリカ南部にかけて10種足らずが知られる。
メキシコから熱帯アメリカ南部にかけて分布し、30種以上が知られる。
メキシコからペルーにかけて分布し、10種以上が知られる。
南アメリカ西部からベネズエラにかけて分布する Tammsia anomala H.Karst. 1種のみが知られる属。
熱帯アメリカに7種以上が知られる。
パナマからガイアナおよびペルーにかけて分布する Wittmackanthus stanleyanus (M.R.Schomb. ) Kuntze 1種のみの属。
tribe Gardenieae (クチナシ連)
ハリザクロ (クチナシ連 )
クチナシ連 (Gardenieae )[ 8] 。単系統群 'Coffeae alliance' の一つ[ 7] 。
熱帯アフリカ、熱帯および亜熱帯アジアから太平洋地域西部にかけて56種が分布。
アンダマン諸島 、タイからマレー群島区系 西部にかけて分布する Aidiopsis orophila (Miq.) Ridsdale (Wikispecies ) 1種のみの属。
2種。
フィリピンから太平洋地域にかけて29種が自生。
熱帯および亜熱帯アジアに19種が分布。
アッサムから中国南中央部およびマレー半島にかけて8種が分布。
熱帯および南部アフリカ、熱帯および亜熱帯アフリカに14種が分布。
中国海南省から熱帯アジアにかけて11種が分布する。
中国南部からインドシナにかけて分布する Duperrea pavettifolia (Kurz) Pit. 1種のみからなる属。
2種。
詳細は上記リンクを参照。
3種。
南スーダン からジンバブエ にかけて分布する Heinsenia diervilleoides K.Schum. 1種のみの属。
2種。
3種。
2種。
熱帯アジアに12種が分布。
タイの半島部からマレー群島区系 西部および中央部にかけて22種が分布。
1753年の Randia aculeata L. (シノニム: R. mitis L. ; フロリダ州 南部からカリブ海地域、メキシコから南アメリカ北部にかけて分布)の記載以来この属として世界の様々な地域から続々と新種が記載、あるいは別属として記載されていた種をこの属に組み替える動きが見られたが、1958年に Ronald William John Keay が当時 Randia spinosa (Thunb.) Poir. と分類されていたハリザクロ (Catunaregam spinosa (Thunb.) Tirveng. )を花粉の特徴や花冠 ・胎座 ・果実の形態の差異から別属とすることを主張した[ 40] のを契機にアフリカやアジア産のものが別属とされ始め[ 41] 、現在は熱帯および亜熱帯アメリカ産の種のみがここに属す形となっている。
2016年にクチナシ連内のRandia 属の近縁属として新たに設けられたもので[ 42] 、中国(雲南省 )からインドシナおよびニューギニアにかけて30種が自生。
熱帯アメリカに4種が分布。
熱帯および南部アフリカ、セイシェル に22種が分布。
3種。
2016年にクチナシ連内のRandia 属の近縁属として新たに設けられたもので[ 42] 、タイの半島部からスマトラにかけて分布する Singaporandia macrophylla (Wikispecies ) (Hook.f.) K.M.Wong (シノニム: Randia macrophylla Hook.f. 、Rothmannia macrophylla (Hook.f.) Bremek. ) ラッパミサオ [ 11] 1種のみからなる属。
インド亜大陸 からインドシナ にかけて分布する Tamilnadia uliginosa (Retz.) Tirveng. & Sastre (シノニム: Randia uliginosa (Retz.) Poir. ) インドハリザクロ [ 14] 1種のみからなる。
2種。
tribe Greeneeae
Greeneeae 。単系統群 'Vanguerieae alliance' の一つ[ 7] 。
インドシナからスマトラにかけて分布する9種からなる属。
tribe Henriquezieae
tribe Ixoreae (サンタンカ連)
ベニデマリ (サンタンカ連 )
サンタンカ連 (Ixoreae )[ 8] 。単系統群 'Vanguerieae alliance' の一つ[ 7] 。
熱帯および亜熱帯に573種が分布。
tribe Jackieae
スルマル (Jackieae)
Jackieae は1属のみの連。単系統群 'Vanguerieae alliance' の一つ[ 7] 。
マレー群島区系西部に分布する Jackiopsis ornata (Wall.) Ridsdale (シノニム: Jackia odorata Wall. ) スルマル (マレー語 : selumar )[ 14] 1種のみからなる属。
tribe Mussaendeae (コンロンカ連)
コンロンカ (コンロンカ連 )
コンロンカ連 (Mussaendeae )[ 8] 。
インド洋地域西部に18種が自生する。
5種。
マダガスカル北西部にのみ見られる Landiopsis capuronii Bosser 1種のみの属。
熱帯アフリカ、インド洋地域西部、熱帯および亜熱帯から太平洋にかけて分布。
熱帯アフリカ産の5種からなる属。
中国(雲南省、旧広西省 )からインドシナ北部にかけて分布する Schizomussaenda henryi (Hutch.) X.F.Deng & D.X.Zhang (シノニム: S. dehiscens (Craib) H.L.Li )1種のみの属。
tribe Octotropideae
カフェマロン (Octotropideae)
Octotropideae 。単系統群 'Coffeae alliance' の一つ[ 7] 。
5種。
3種。
2種。
バングラデシュ からマレー群島区系 西部および中央部にかけて28種が分布。
4種。
ソマリア南部からタンザニアにかけて分布する Lamprothamnus zanguebaricus Hiern 1種のみの属。
インド(ケーララ州 、タミル・ナードゥ州 )にのみ見られる Octotropis travancorica Bedd. 1種のみからなる属。
熱帯アフリカ、マダガスカルに24種が分布。
2種。
tribe Pavetteae (ギョクシンカ連)
コブハテマリ (ギョクシンカ連)
ギョクシンカ連 (Pavetteae )[ 7] 。葉にバクテリア を含むこぶが見られる場合がある[ 26] 。単系統群 'Coffeae alliance' の一つ[ 7] 。
ジブチ から南部アフリカ 、インド洋地域西部、アラビア半島 南西部にかけて19種が分布。
Exallosperma De Block
2018年に新種記載されたマダガスカル 産の Exallosperma longiflora De Block のみの属[ 49] 。
Helictosperma De Block
2018年に新設された属。次の2種からなり、いずれもマダガスカル産[ 49] 。
Helictosperma malacophyllum (Drake) De Block
Helictosperma poissonianum Homolle ex De Block
5種、いずれもマダガスカル産。
2018年に新種記載されたギニア 産の Kindia gangan Cheek 1種のみの属。
熱帯アフリカおよび南部アフリカに27種が分布。
熱帯アフリカ西部および西中央部にかけて分布する Nichallea soyauxii (Hiern) Bridson 1種のみの属。
ニューギニア 方面産の2種からなる属。
5種。
旧世界の熱帯および亜熱帯地域から太平洋地域南部にかけて330種以上が分布。詳細は該当記事を、種の一覧はキダチハナカンザシ属の種の一覧 を参照。
Pseudocoptosperma De Block
2018年に新種記載されたマダガスカル産の Pseudocoptosperma manabense Capuron ex De Block 1種のみの属[ 49] 。
2種、いずれもマダガスカル産で2003年に記載されたもの。
熱帯アフリカに21種が分布。
Rutidea fuscescens Hiern - ケニアからジンバブエ東部にかけて分布。
Rutidea fuscescens subsp. bracteata Bridson - コンゴ民主共和国東部からケニア南西部にかけて分布する亜種。
Rutidea fuscescens subsp. fuscescens - ケニアからジンバブエ東部にかけて分布する基本亜種。
Rutidea orientalis Bridson - ケニアから熱帯アフリカ南部にかけて分布。
Rutidea smithii Hiern - 熱帯アフリカに分布する。
Rutidea smithii subsp. smithii - 熱帯アフリカに分布する亜種。
4種、全てマダガスカル産。
旧世界の熱帯および亜熱帯地域から太平洋地域にかけて分布。
ソマリア からタンザニアにかけて分布する Tennantia sennii (Chiov. ) Verdc. & Bridson 1種のみの属。
2005年に新設された属で、次の3種からなる。
2018年に新種記載されたマダガスカル産の2種からなる属[ 49] 。
Tulearia capsaintemariensis De Block
Tulearia splendida De Block
tribe Posoquerieae
tribe Retiniphylleae
tribe Sabiceeae
tribe Scyphiphoreae (ミツバヒルギ連)
ミズバヒルギ (ミツバヒルギ連)
ミツバヒルギ連 (Scyphiphoreae)[ 7] 。単系統群 'Vanguerieae alliance' の一つ[ 7] 。
マダガスカル、熱帯アジアから太平洋西部にかけて自生する Scyphiphora hydrophylacea C.F.Gaertn. ミズバヒルギ [ 9] [ 注 12] (別名: ウミマサキ [ 11] )1種のみからなる属。
tribe Sherbournieae
Oxyanthus sp.(O. speciosus か O. tubiflorus ; Sherbournieae)
Sherbournieae 。単系統群 'Coffeae alliance' の一つ[ 7] 。以下の4属がここに含まれる。
2種。
5種。
熱帯アフリカおよび南部アフリカ に38種が分布する。
熱帯アフリカに13種が分布する。
tribe Sipaneeae
マグイレオタムヌス・スペキオスス (Sipaneeae)
Sipaneeae 。
ギアナ高地に2種が自生。
tribe Steenisieae
tribe Trailliaedoxeae
Trailliaedoxeae 。単系統群 'Vanguerieae alliance' の一つ[ 7] 。次の1属のみからなる連。
中国(四川省南部、雲南省)にのみ見られる Trailliaedoxa gracilis W.W.Sm. & Forrest 1種のみの属。
tribe Vanguerieae (コーヒーダマシ連)
コバミサオノキ (コーヒーダマシ連)
コーヒーダマシ連 (Vanguerieae )[ 7] 。単系統群 'Vanguerieae alliance' の一つ[ 7] 。
エチオピア から南部アフリカ にかけて17種が分布。
Bullockia (Bridson) Razafim., Lantz & B.Bremer
エチオピアから南部アフリカ にかけて6種が分布。
Bullockia dyscritos (Bullock) Razafim., Lantz & B.Bremer (シノニム: Canthium dyscriton Bullock )- ケニアからタンザニアにかけて自生。
Bullockia fadenii (Bridson) Razafim., Lantz & B.Bremer (シノニム: Canthium fadenii Bridson )- ケニアにのみ見られる。
Bullockia impressinerva (Bridson) Razafim., Lantz & B.Bremer - タンザニアでのみ確認されている。
Bullockia mombazensis (Baill.) Razafim., Lantz & B.Bremer (シノニム: Canthium mombazense Baill. )- ソマリア南部からモザンビークにかけて分布。
Bullockia pseudosetiflora (Bridson) Razafim., Lantz & B.Bremer (シノニム: Canthium pseudosetiflorum Bridson )- エチオピアから熱帯アフリカ東部にかけて分布。
Bullockia setiflora (Hiern) Razafim., Lantz & B.Bremer (シノニム: Canthium setiflorum subsp. telidosma (K.Schum.) Bridson )- ケニアから南部アフリカにかけて分布。
熱帯アフリカ および南部アフリカ、熱帯アジアおよび亜熱帯アジアから太平洋地域西部にかけて79種が分布。
熱帯アフリカおよび南部アフリカに39種が分布。
熱帯アフリカ北東部および東部、コモロ 、熱帯アジアに9種が分布。
Meyna spinosa Roxb. ex Link (シノニム: Vangueria spinosa (Roxb. ex Link) Roxb. ) アルー (インド名: alu)[ 14] - インド亜大陸からインドシナにかけて分布。
Meyna tetraphylla (Schweinf. ex Hiern) Robyns - エチオピアからタンザニア、コモロに分布。
Meyna tetraphylla subsp. comorensis (Robyns) Verdc. - ソマリアからタンザニア、コモロに分布する亜種。
Meyna tetraphylla subsp. tetraphylla - 南スーダン、エチオピア南部、ウガンダ、ケニアに分布する基本亜種。
2種。
熱帯および亜熱帯の旧世界から太平洋地域にかけて分布。
熱帯アフリカおよび南部アフリカ、インド洋地域西部、アラビア半島に68種が分布。
熱帯アフリカおよび南部アフリカ、マダガスカルに82種が分布。
熱帯アフリカおよび南部アフリカ、マダガスカルに58種が分布。
subfamily Rubioideae (アカネ亜科)
アカネ亜科 [ 8] 。27連7600種を含む。このうち Craterispermeae、Gaertnereae、Mitchelleae(アリドオシ連)、Morindeae(ヤエヤマアオキ連)、Palicoureeae、Prismatomerideae、Psychotrieae(ボチョウジ連)、Schizocoleeae、Schradereae の9連は単系統群 'Psychotrieae alliance' と総称され、しばしば全体で1連と括られる[ 7] 。
tribe Anthospermeae (コケサンゴ連)
コプロスマ・レペンス の雌花(アカネ亜科コケサンゴ連)
コケサンゴ連 (Anthospermeae )[ 7] 。山崎 (1981) ではツルアリドオシ属 (Mitchella )がここに置かれており「ツルアリドオシ連 」の和名が与えられていたが、Stevens (2001-) はツルアリドオシ属を Mitchelleae という連に置いている。 風媒花を咲かせ、雌雄異株の種もある[ 26] 。単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。
熱帯アフリカ、南部アフリカ 、マダガスカル、アラビア半島南西部に自生する39種からなる。
旧ケープ州に7種が自生。
アカネ科としては珍しく雌雄異株かつ風媒花を持つ種が多く見られる。詳細は上記リンクを参照。
オーストラリアのクイーンズランド州 南東部からニューサウスウェールズ州 北東部にかけて自生する Durringtonia paludosa R.J.F.Hend. & Guymer 1種のみの属。
オーストラリア西部(Eyre、Roe)にのみ見られる Eleuthranthes liberiflora (F.Muell.) ined. (シノニム: Opercularia liberiflora F.Muell. )1種のみの属。
風媒花。4種。
オーストラリア南東部、ニュージーランド、アンデス に7種が分布。
南部アフリカに10種が自生。
マダガスカル、熱帯アジア、亜熱帯アジアから太平洋、カリブ海、メキシコから南アメリカ南部、亜南極諸島にかけて10種が知られる。
ニューカレドニア にのみ見られる Normandia caledonica Hook.f. 1種のみの属。
オーストラリアに17種が自生。
2種。
オーストラリアのみに見られる Pomax umbellata Sol. ex A.Rich. 1種のみの属。
tribe Argostemmateae (イリオモテソウ連)
イリオモテソウ連 (Argostemmateae )[ 7] 。単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。
熱帯アフリカ西部および西中央部、熱帯および亜熱帯アジアに分布。
インドのアッサム地域から中国南部およびインドシナにかけて分布する8種からなる。
4種。
中国南部から熱帯アジアおよび太平洋地域北西部にかけて分布する54種からなる。
3種。
tribe Colletoecemateae
3種。
tribe Coussareeae
Coussareeae 。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布。
7種。
メキシコ南部から熱帯アメリカにかけて分布し、120を超す種が知られる。
熱帯アメリカに30種足らずが知られる。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布。
2種が知られる。
ブラジル産。
チリ中央部・南部からアルゼンチン西中央部・南部にかけて分布する Oreopolus gracialis (Poepp. ) Ricardi 1種のみが知られる属。
tribe Craterispermeae
単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
熱帯アフリカ、セーシェル、マダガスカルに30種が分布。
tribe Cyanoneuroneae
Cyanoneuroneae 。次の1属のみからなる連。
5種。
tribe Danaideae
単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。
tribe Dunnieae
Dunnieae 。単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。次の1属のみからなる連。
中国の広東省 にのみ見られる低木 Dunnia sinensis Tutcher (中 : 绣球茜草 ) 1種のみの属。
tribe Foonchewieae
Foonchewieae 。次の1属のみからなる連。
中国南東部(広東省 東部、福建省 南部)にのみ見られる Foonchewia coriacea (Dunn ) Z.Q.Song (シノニム: F. guangdongensis R.J.Wang & H.Z.Wen 、Mycetia coriacea (Dunn) Merr. ; 中 : 革叶腺萼木 )1種のみからなる属。
tribe Gaertnereae
単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
tribe Knoxieae (シソノミグサ連)
クササンタンカ (アカネ亜科シソノミグサ連 )
シソノミグサ連 (Knoxieae )[ 56] [ 7] 。単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。
5種。
熱帯アフリカ西部および西中央部、西インド洋地域、熱帯アジアおよび亜熱帯アジアからオーストラリア北部にかけて13種が分布。
熱帯アフリカおよび南部アフリカ、コモロ、マダガスカル、アラビア半島に16種が分布。
2種。
tribe Lasiantheae (ルリミノキ連)
ルリミノキ連 (Lasiantheae )[ 7] 。
詳細は上記リンク先を参照。
tribe Mitchelleae (アリドオシ連)
アリドオシ連 (Mitchelleae )[ 7] 。刺を持つ低木から匍匐性草本で、胚珠は湾生[ 26] 。単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
インドのアッサム州 から温帯東アジアにかけて分布する12種が含まれる。
Damnacanthus indicus C.F.Gaertn. アリドオシ - アッサムから温帯東アジアにかけて分布。
2種。詳細は上記リンク先を参照。
tribe Morindeae (ヤエヤマアオキ連)
ヤエヤマアオキ (アカネ科ヤエヤマアオキ連 )
ヤエヤマアオキ連 (Morindeae )[ 8] 。単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
メキシコ南部から熱帯アメリカ南部にかけて分布し、10種以上が知られる。
中国南部からインドシナおよび太平洋地域西部にかけて11種が知られる。
マダガスカル、熱帯アジアおよび亜熱帯アジアから太平洋地域にかけて98種が分布する。
熱帯および亜熱帯に44種が分布する。
tribe Ophiorrhizeae (サツマイナモリ連)
サツマイナモリ (アカネ亜科 、Ophiorrhizeae)
サツマイナモリ連 (Ophiorrhizeae )[ 7] 。
中国南部からマレー群島区系 西部にかけて分布する10種からなる。
熱帯および亜熱帯アジアから太平洋にかけて分布する。
熱帯アジアおよび亜熱帯アジアから太平洋地域南西部にかけて分布する32種からなる。
tribe Paederieae (ヤイトバナ連)
ハクチョウゲ (アカネ亜科ヤイトバナ連 )
ヤイトバナ連 [ 8] (別名: ヘクソカズラ連 [ 7] ; Paederieae )。単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。
2種。
アフガニスタンから南日本 およびインドシナにかけて47種が分布。
熱帯および亜熱帯に33種が分布。
3種。
中国南部から熱帯アジアにかけて44種が分布。
Serissa japonica (Thunb.) Thunb. ハクチョウゲ 1種のみの属。
インド亜大陸原産の Spermadictyon suaveolens Roxb. 1種のみの属。
tribe Palicoureeae
ホソバアカクダタマ (アカネ亜科、Palicoureeae)
Palicoureeae 。単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
熱帯アメリカ中央部および南部原産の24種が知られる。
Carapichea ipecacuanha (Brot. ) L.Andersson (シノニム: Cephaelis ipecacuanha など) トコン - ニカラグア南東部からブラジルにかけてが原産。
熱帯アフリカから熱帯アジアおよび亜熱帯アジアにかけて108種が分布。
熱帯および亜熱帯に29種が知られる。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布し、100種前後が知られる。
メキシコから熱帯アメリカにかけて692種が分布。
tribe Perameae
tribe Prismatomerideae
Prismatomerideae 。単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
中国南部から熱帯アジアにかけて分布。
Prismatomeris khoonmengiana Y.W.Low マライコーヒー [ 11] - マレー半島西部および南部のみに自生。従来 Coffea malayana Ridl. として知られていたが、Low (2015 :135) でこの学名が提唱され、Govaerts (2021) もこれを認めている。
Prismatomeris tetrandra (Roxb.) K.Schum. - インド亜大陸から中国南部およびフィリピンにかけて分布。
P. tetrandra subsp. malayana (Ridl.) J.T.Johanss. (シノニム: P. malayana Ridl. )プリスマトメリス [ 11] - インド南西部、スリランカ 、インドシナ南部からマレー半島、ボルネオ(Kep. Anambas)にかけて分布。
tribe Psychotrieae (ボチョウジ連)
シラタマカズラ (アカネ亜科ボチョウジ連 )
ボチョウジ連 (Psychotrieae )[ 8] 。葉にバクテリアを含むこぶが見られる場合がある[ 26] 。単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
熱帯および亜熱帯に分布。
Eumachia abrupta (Hiern) J.H.Kirkbr. (シノニム: Chazaliella abrupta (Hiern) E.M.A.Petit & Verdc. )- エチオピアから熱帯アフリカ南部にかけて自生。
インドシナ から太平洋地域西部にかけて分布。
ベトナムからオーストラリア北部にかけて分布。
熱帯および亜熱帯に分布。詳細は上記リンクを参照。
tribe Putorieae
プトリア・カラブリカ (アカネ亜科、Putorieae)
Putorieae 。単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。
カナリー諸島からインド北西部にかけて37種が分布。
tribe Rubieae (アカネ連)
シラホシムグラ (アカネ亜科アカネ連 )
アカネ連 (Rubieae )[ 56] 。15属200種程度を含む。単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。
Asperula
Callipeltis
Crucianella (31 sp)
Cruciata (8 sp)
Didymaea Hook.f. (8 sp)
Galiasperula Ronniger (1 sp)
Galium L. (631 sp)
Mericarpaea Boiss. (1 sp)
Microphysa Schrenk.
中央アジア から新疆 にかけて分布する Microphysa elongata (Schrenk.) Pobed. 1種のみの属である。
Phuopsis stylosa (Trin. ) フオプシス・スティロサ [ 29] 1種のみの属である。
Pseudogalium L.E Yang, Z.L.Nie & H.Sun (1 sp)
Rubia L. アカネ属
83種程度が知られる。
Sherardia arvensis ハナヤエムグラ 1種のみの属。
tribe Schizocoleeae
単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
tribe Schradereae
Schradereae 。頭状花序のものも存在し、胚珠は湾生[ 26] 。単系統群 'Psychotrieae alliance' の一つ。
3種。
スリランカ中央部および西南部にのみ見られる着生植物 Leucocodon reticulatum Gardner 1種のみの属。
熱帯アメリカ、タイの半島部からニューギニアにかけて58種が分布。
tribe Spermacoceae (ハリフタバ連)
ミツバカンチョウジ (アカネ亜科ハリフタバ連 )
Spermacoceae ハリフタバ連 [ 56] 。
アメリカ合衆国南部から中央アメリカ にかけて分布。
熱帯および亜熱帯アジアから太平洋西部にかけて8種が分布。
インド亜大陸から中華人民共和国南部およびマレー群島区系西部および中央部に8種が分布する。
アメリカ合衆国中央部および東部から熱帯アメリカ、熱帯アフリカにかけて18種が分布。
熱帯および亜熱帯アジアから太平洋西部にかけて22種が分布。
Exallage auricularia (L.) Bremek. (シノニム: Hedyotis auricularia L. ) ヤエヤマハシカグサ [ 9] - 熱帯および亜熱帯アジアからカロリン諸島 にかけて分布。
Exallage chrysotricha (Palib.) Neupane & N.Wikstr. (シノニム: Hedyotis chrysotricha (Palib.) Merr. ) コバンムグラ [ 56] - 中華人民共和国南部から海南省 、韓国全羅南道 の霊岩郡 、日本(九州西部)にかけて自生。
Exallage cristata (Willd.) Nandikar & K.C.Kishor (シノニム: E. costata (Roxb. ) Bremek. 、Hedyotis costata (Roxb.) Kurz , nom. illeg. ) アラゲニオイグサ [ 11] - ヒマラヤからマレー群島区系西部および中央部にかけて分布。
Exallage insularis (Spreng.) Neupane & N.Wikstr. (シノニム: Hedyotis glabra R.Br. ex Wall., nom. superfl. ) ホソバニオイグサ [ 11] - インドのアッサム州からマレー半島にかけて自生。
熱帯および亜熱帯アジアから太平洋北西部にかけて分布。
アメリカ合衆国から熱帯アメリカ、熱帯アフリカにかけて15種が分布。
Hexasepalum teres (Walter) J.H.Kirkbr. (シノニム: Diodia teres Walter ) オオフタバムグラ [ 56] [ 75]
北アメリカに24種が自生。
これまでに太平洋地域で30種が記載・受容されている。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布。
メキシコから熱帯アメリカにかけて分布。
熱帯および亜熱帯アジアに34種が分布。
Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis (シノニム: Hedyotis lindleyana var. hirsuta ) ハシカグサ - 熱帯および亜熱帯アジア(日本を含む)に分布。
tribe Theligoneae (ヤマトグサ連)
ヤマトグサ (アカネ亜科、Theligoneae)
ヤマトグサ連(Theligoneae )[ 7] は草本のみで雌雄同株 、風媒花を咲かせ、胚珠 は湾生 [ 26] 。単系統群 'Spermacoceae alliance' の一つ[ 7] 。次の1属のみからなる。
マカロネシア から地中海地方、中国から温帯東アジアにかけて4種が分布。詳細は上記リンク先を参照。
tribe Urophylleae
Urophylleae 。
熱帯アフリカ、マダガスカルに51種が分布。
Pauridiantha paucinervis (Hiern) Bremek. (シノニム: P. paucinervis subsp. holstii (K.Schum.) Verdc. )- ナイジェリアからケニアおよび熱帯アフリカ南部、マダガスカルにかけて分布。
マレー群島区系 のボルネオ、フィリピン、スラウェシに50種が自生する。
中華人民共和国南部から熱帯アジアにかけて分布。
独立連?
Clarkella Hook.f.
インドのウッタラーカンド州 、中国南部からタイ南部にかけて分布する Clarkella nana (Edgew. ) Hook.f. 1種のみからなる属。
亜科階級なし
tribe Coptosapelteae (ヒョウタンカズラ連)
Coptosapelteae ヒョウタンカズラ連 [ 7] は2属からなる。
インド から中華人民共和国 南中央部およびマレー群島区系 中央部にかけて42種が分布する。
熱帯および亜熱帯アジアに16種が分布する。
tribe Luculieae (ニオイザクラ連)
アッサムニオイザクラ
Luculieae ニオイザクラ連 [ 7]
4種。
主な種
代表的な種には次のようなものがある。
主な分類群
脚注
注釈
^ 金平 (1933 :353) では「ぎよくしんくわもどき」と表記されている。
^ 金平 (1933 :355) では「まりやなくちなしもどき」と表記されている。
^ なお、米倉 (2019 :159) はPistacia 属にランシンボク属 の和名をあてている。
^ 山崎 (1989) ではシロミミズ が Tricalysia dubia としてここに置かれており、「シロミミズ属」の和名が与えられていた。しかし Govaerts et al. (2021) は Diplospora dubia を正名としている。
^ 熱帯植物研究会 編 (1996 :418) では日本語名として「ガヨボ」が与えられ、パナマ やコロンビア での呼称が Guayo bo とされている。しかし Grandtner (2005 :143) ではパナマとコロンビア(およびコスタリカ 、ベネズエラ )でのスペイン語 名は guaya bo とされており、これをカナ転写するとグアジャボ あるいはグアヤボ となる。
^ かつてはヒジハリノキ (Benkara sinensis )が Oxyceros sinensis と分類されていたこともあり、山崎 (1989 :196) では「ヒジハリノキ属 」という和名が与えられている。
^ この和名の初出は金平 (1933 :360) の「なんやうさんたんくわ」である。
^ Fosberg, F. R. ; Sachet, H.-H. (1989). “Three Cultivate Ixoras” . Baileya 23 (2): 84. https://www.google.co.jp/books/edition/Baileya/Tl4mAQAAMAAJ?hl=ja&gbpv=1&bsq=361&dq=361&printsec=frontcover . は "Ixora casei var. lanceolata Kaneh., Fl. Micr. 361. 1933." としてあたかも金平が命名者であるかのように扱っているが、実際に金平がつけた学名は Ixora pulcherrima var. lanceolata であるため、フォスバーグとサシェによる金平の学名の組み替え((Keneh.) Fosberg & Sachet)となるか、仮にこれが認められない場合は Fosberg, F. Raymond; Sachet, Marie-Hélène; Oliver, Royce L. (1993). “Flora of Micronesia, 5: Bignoniaceae–Rubiaceae” . Smithsonian Contributions to Botany 81 : 85. https://www.biodiversitylibrary.org/page/52228466 . でのフォスバーグ、サシェ、オリヴァーの3名による金平の学名の組み替え((Kaneh.) Fosberg, Sachet & R.L.Oliv. )ということになる。
^ この和名の初出は金平 (1933 :369) の「もるつかこんろんくわ」である。
^ この和名の初出は 金平 (1933 :380f) の「なんやうぎよくしんくわ」である。
^ この和名の初出は 金平 (1933 :379) の「まりやなぎよくしんくわ」である。
^ この和名の初出は金平 (1933 :378) の「みづばひるぎ」である。
^ この和名の初出は金平 (1933 :357) の「こばみさをのき」である。
^ この和名の初出は金平 (1933 :368) の「おほつるはながさ」で、米倉・梶田 (2003-) が現代仮名遣いに修正したものである。金平は学名をフィリピン産の Morinda volubilis (Blanco) Merr. [≡ Coelospermum volubile (Blanco) J.T.Johass. ] としているが、これは誤同定である。詳細はspecies:Coelospermum salomoniense を参照。
^ この和名の初出は金平 (1933 :359) の「くろばかづら」である。
^ この和名の初出は金平 (1933 :365) の「まりやなはながさかづら」である。
^ a b c Stevens (2001-) はボチョウジ属 (Psychotria )のシノニム扱いとしている。
^ Stevens (2001-) はこの属をフタバムグラ属 (Hedyotis )のシノニム扱いとしている。
^ 邑田・米倉 (2012) ではソナレムグラ が Hedyotis strigulosa var. coreana とされており、この属には「ソナレムグラ属」という和名があてられていた。
^ 邑田・米倉 (2012:256) はこれに「フタバムグラ属」の和名をあてている。
^ 山崎 (1981) ではクルマバソウ が Asperula odorata としてここに置かれており、「クルマバソウ属 」の和名が与えられていた。しかし Govaerts et al. (2019) はガリウム・オドラツム (Galium odoratum )を正名としている。
^ 牧野 (1940 :109) はこれを「やへむぐら」の学名としているが、Govaerts et al. (2021) は Galium aparine と G. spurium の間にシノニムの関係性を認めていない。
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関連文献
英語:
関連項目
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