サバ州(サバしゅう、ラテン文字: Sabah, ジャウィ: سابه)は、マレーシアの行政区画(州)のひとつである。
ボルネオ島にあるマレーシア領の東側3分の1を占める。州都はコタキナバル。マレーシア国内において高度な自治権を有しており、州外との行き来には入境管理が行われ、マレーシア国民であっても身分証明書(MyKadと呼ばれる国民身分証)が必要となる。
1881年、北ボルネオ会社が設立され、当初は経営もしていた。[2][3] [4][5]。 1888年、イギリスの保護国、イギリス保護国北ボルネオ(1882年 - 1963年)が成立した[6]。
1963年、サラワク州やシンガポールとともにマラヤ連邦と統合してマレーシアを結成した[6]。
2013年2月11日、ラハダトゥ付近に「スールー王国軍」を名乗る武装勢力が不法上陸し(ラハダトゥ対立 (2013年))、治安部隊との戦闘で双方に死者が出た[7][8]。
ボルネオ島東部、サラワク州・ブルネイ(陸路国境はないがブルネイ湾を挟んで接している)・インドネシアに隣接している。現在はマレーシア領であるが、かつてフィリピンが同地域の領有権を主張したこともある(スールー王国参照)。
州の大半がジャングルに覆われており、世界遺産にも登録されたキナバル国立公園や東南アジア最高峰のキナバル山(標高4,095m)もこのサバ州にある。なお、キナバル山は州の旗にも描かれている。
サバ州は5つの広域行政地域(マレー語:Bahagian, 英語:Division)に分けられる。
なお、地理的に近い位置にあるラブアン島は連邦直轄領となっている。
州内で伐採される木材の多くは日本に輸出され、南洋材として重宝された。沖合では石油が生産されており、最近[いつ?]ガスも発見された。
一方で州都のコタキナバルの周辺には、大規模なビーチリゾートが開発されている。
民族構成は、カダザン族(英語版)、バジャウ族(英語版)、en:Bruneian people、en:Murut peopleなど先住民族が多数。中国系(客家)もいる。近年フィリピンの不法移民が増加している。
マレー語、チャバカノ語(en:Semporna)
イスラム教、キリスト教、仏教。