中村 嘉葎雄(なかむら かつお、1938年〈昭和13年〉4月23日[2][3] - )は、日本の俳優。父は歌舞伎役者の三代目中村時蔵。俳優の萬屋錦之介はすぐ上の兄(四兄)。他の兄弟に二代目中村歌昇(長兄)、四代目中村時蔵(次兄)、初代中村獅童(三兄)がいる。また二代目中村獅童は甥にあたる。血液型はA型。
来歴・人物
東京府東京市赤坂区青山南町(現・東京都港区南青山)に、3代目中村時蔵とひな夫妻の五男(第九子)として生まれる[2]。1943年9月東京歌舞伎座『取替べい』で中村賀津雄を名乗り初舞台を踏む[2]。1955年[2]、暁星高等学校2年生の時に、兄・初代中村錦之助に続いて映画界に入り、松竹に入社[2]。デビュー作は『振袖剣法』(酒井辰雄監督)。
1958年、松竹から東映に移る。東映作品では社会派不良少年物で主役を張るようになるが、その中で明朗なスター性も身につけてくる。この時代の錦之助と競演した代表作には『殿さま弥次喜多』シリーズが挙げられる。1959年、アジア映画祭・京都市民映画祭でブルーリボン助演男優賞を受賞した[2]ほか、毎日映画コンクール第2回助演男優賞[2]、テアトロン賞[2]を受賞した。1964年、芸術座『越前竹人形』で芸術祭奨励賞受賞[2]。1964年、東映を退社しフリーとなり、1976年に女優の柴田恒子との結婚を機に中村嘉葎雄に改名した(1981年に離婚)。
以後も映画、舞台、テレビドラマに幅広く出演し、時代劇、現代劇、サスペンス、喜劇など幅広いジャンルで円熟した演技を見せている。近年ではNHK朝の連続テレビ小説『ふたりっ子』(1996年)における真剣師役を演じた。また、Apple Computerの日本CMにも出演するなど、意欲的に活動している。
2004年に映画『いま、会いにゆきます』で甥の2代目中村獅童と共演した(会話シーンは無い)。2005年にはプレミアムステージ(フジテレビ系)『特別企画 終戦60周年記念 実録・小野田少尉 遅すぎた帰還』で獅童扮する小野田少尉の父親役として、本格的な共演を果たした。獅童とは2009年にTBS系『JNN50周年記念 歴史大河スペクタクル唐招提寺1200年の謎〜天平を駆けぬけた男と女たち』(鑑真とその弟子の如宝役)でも共演している。
出演作品
映画
テレビドラマ
テレビアニメ
劇場アニメ
バラエティ
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出典
外部リンク
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