アニうた KITAKYUSHU(アニうた きたきゅうしゅう)、は、2009年より北九州市(全公演)、RKB毎日放送(2011年まで)、アパマンショップ(2013年から)が開催している複数アーティストの出演によるアニメソングコンサート。会場は福岡県北九州市小倉北区の北九州メディアドーム、西日本総合展示場。
フロンティアワークスが運営する「アニうた革命」とは関係ない。
2012年はあるあるCity LIVE PROJECT(あるあるシティライブプロジェクト)として開催された。
本記事では、2015年以降のあるあるCityが関わるポップカルチャーイベントについても記述する。
概要
会場となっている北九州メディアドームは2008年度に開業10周年を迎え、その記念事業としてアニメソング界の有名アーティストが集結する大型コンサートを開催した。
同様の大型イベントは首都圏に一極集中する傾向にあるため、首都圏以外の大都市圏・都市圏で定期的に開催されるイベントとしては最大規模となる。その規模の大きさから入場者の3分の1[1]は北海道から沖縄まで全国[2]からの福岡県外来場者が占めており、アジア・ヨーロッパ・アフリカなどといった海外[3][4]からの集客もある。
イベントの中心人物は影山ヒロノブで、北九州市長の北橋健治への面会に際してもアーティスト代表として表敬訪問しているほか最多4公演に出演し、各公演の公式サイトや市広報映像、今日感テレビなどでファンにメッセージを残している。福岡県出身の出演者が各公演に必ず一人以上は参加しており、[5]福岡県以外の九州出身者も多く出演している。自身の単独コンサートは三大都市圏のいずれかのみで、当イベントが九州初公演とするアーティストも多い。一方、2012年公演の時点で全公演に参加しているアーティストはいないのに加え、各公演の半数以上の出演者が初出演となっているため、出演者の入れ替わりが激しいイベントとも言える。
演奏する楽曲は基本的に出演者側に選曲させており、アニメだけに縛られずゲームやタイアップのない曲なども披露される。また、福岡県内で放送しているアニメやMBS・TBS、テレビ東京製作の作品に限らず、自由に選曲されている。同様のイベントで見られるアーティスト同士のコラボレーションは行われていない。初回から2013年までバックバンドはギター、ベース、キーボード、ドラム、マニピュレーターで編成されており、開催年によってはヴァイオリンが参加する。
開催日時点での未発売曲や未発表曲が披露されたり、次期アニメ主題歌や単独ツアーの発表なども行われることがある。
2009年公式掲示板「来年もみるッ隊!」(閉鎖)での熱意や、各終演後のファンによる主催・共催への継続開催の嘆願書により毎年開催されている。ファンの音響・物販・座席配置など運営方法の改善に対する意見や、転換時間短縮・映像化希望・前夜祭開催の意見などを数多く取り入れ続けている。映像化に際してはシークレットゲストを含む全出演者の映像が使用されており、レコード会社の垣根を越えた珍しい形となっている。アニメソングコンサートにおいて、地上波放送で楽曲を途中でカットすることなく、一時間以上ライブ特番を組むのは当イベントのみとなっており、同様に珍しい。
初回公演の2009年は約4時間、2014年は約6時間と開催を重ねるに合わせ長時間にわたる傾向があり、2010年から公演中盤に10分から15分程度の休憩時間が設けられている。入場券も同様の他イベントと比較して安価に設定されている。
開催地である北九州市では漫画文化の振興と賑わいづくりを目的として、2012年4月27日にサブカルチャー商業施設あるあるCityが開業、次いで同年8月3日には北九州市漫画ミュージアムが開館した。それに伴い、2012年は「あるあるCityライブプロジェクト」として西日本総合展示場に会場を変更し、2014年も同会場で開催した。2014年は北九州ポップカルチャーフェスティバル内イベントとなっており、2015年は「KITAQ POP FES ARUARU STAGE」[6]が開催された。同イベントは毎年11月もしくは12月に開催されており、来場者数は二日間延べで約17万人[7][8]となっている。
2009年
2009年詳細
- キャッチコピー
- 九州、中・四国エリア初開催となるアニメソングコンサート
- 新たなるアニメの聖地が今ここに
- 「西の聖地」北九州へ、伝説の序章がはじまる!
出演者
- バックバンド
セットリスト
その他
- 本公演のみ「アニうた(年号) KITAKYUSHU」となっており、以降「アニうた KITAKYUSHU (年号)」が通例となっている。
- 初回公演から各出演者のサインの入ったグッズを限定数販売している。
- 公式サイトやRKBラジオ番組内で出演者のコメントを含んだ公演紹介が行われた。
- 一部プレイガイドにて出演と誤報されたサイキックラバー(YOFFY)は後に2011年公演でシークレット出演となった。
2010年
2010年詳細
- キャッチコピー
- 公式サイト
- あの、伝説のアニソンコンサートが
- 再び、北九州で開催決定!
- ポスター
- 「アニうた」再誕[starting over]
- 伝説を創る者よ、北九州で逢おう・・・!
出演者
太字は初出演者。
- バックバンド
- ギター:松尾洋一
- ギター:加藤大祐
- ベース:山本直哉
- キーボード:寺田志保
- ドラム:青山英樹
- マニピュレーター:大串友紀
セットリスト
その他
- イベント前日に前夜祭として出演者を絞り、市内のライブハウスでの公演が公式サイトにて一時アナウンスされたが、まもなく誤報として扱われた。
- この年の開催から、『アニうた応援団!!』が結成された。北九州市内の飲食店で公演チケット半券を呈示すると、様々な特典が受けられる。また、注意事項からウルトラオレンジ使用禁止の項目が除外された。
- 特別協力の北九州モノレールは公演広告のラッピング車両を運行させた。
2011年
- タイトル:『アニうた KITAKYUSHU 2011』
- 日時:2011年2月12日
- 開演/終演:15時00分/20時10分頃
- 会場:北九州メディアドーム
- 主催:北九州市
- 共催:RKB毎日放送
- 後援:アニメイト、キッズステーション、北九州商工会議所、北九州市観光協会
- 企画制作:アニうた北九州2011実行委員会
- 制作協力:ビックノオ
- 特別協力:JTB九州、北九州モノレール、アジアンビート
- 協賛:スターフライヤー、スペースワールド、SANKYO
2011年詳細
- キャッチコピー
- 広告、ポスター、チラシ
- 伝説は第3章へ・・・。北九州へ集え!
- チラシ
- 北九州メディアドームで、
- 伝説は第三章へと突入する!
出演者
太字は初出演者。
- シークレットゲスト
- バックバンド
- ギター:山本陽介
- ギター、ヴァイオリン:江部和幸
- ベース:君和田典
- キーボード、マニピュレーター:岩瀬聡志
- ドラム:岡野大介
セットリスト
テレビ放映
その他
2012年
2012年詳細
- キャッチコピー
- 公式サイト、ポスター、インターネット広告
- 豪華ゲスト勢ぞろい!
- 約4時間のロングライブ
- インターネット広告
-
- アニソンの祭典!!豪華アーティスト勢ぞろい!!
- 高橋洋子もKalafinaもMay'nも、あのアーティストも集合!
- 小倉でライブイベント開催決定!アニソンアーティストが大集合。
出演者
太字は初出演者。
- バックバンド
- バックバンドが伴奏を行ったのは、Kalafina、KOTOKO、May'n。DJが付いたのは、m.o.v.e。
- バックダンサーが付いたのは、KOTOKO、高橋洋子、May'n。
セットリスト
その他
- 通称A3、またはA3LIVE。[11]A3のAはArtists、あるあるCity、Apamanshopのそれぞれ頭文字をとったものである。
- あるあるCityハーフオープン記念、北九州市漫画ミュージアムプレイベントとして開催され、同施設部分開業日の翌日を開催日とした。[12]
- あるあるCity LIVE PROJECTの第一弾(VOL.1)としている。2012年5月3日にあるあるCity7階にて第二弾イベントが開催された。[13]
- ステージ中央に花道とセンタースクリーンが新たに設けられ、歌唱中のアニメ映像が流れるといった演出が加わった。
- 2011年12月18日の全国ツアー福岡公演にて参加を表明していたJAM Projectは、同日開催のニコニコ超パーティー出演と重なっていたため不参加となった。
- 一時、北九州市ホームページ(主要事業・行事予定表)で「アニうた2012」の3月開催が告知されていたが、事業規模・来場者数・開催時期で改善すべき問題を抱えており、予定通りに開催されなかった。[1]
2013年
- タイトル:『アニうたKITAKYUSHU×A3 2013』
- 日時:2013年3月16日
- 開演/終演:14時10分頃/20時05分頃
- 会場:北九州メディアドーム
- 主催:アニうたKITAKYUSHU×A3実行委員会
- 共催:あるあるCityアパマンショップネットワーク、北九州市
- 協賛:アットホーム、大東建託、ボートレース若松、小倉けいりん他
- 後援:アジアンビート
- 企画制作:アニうたKITAKYUSHU×A3実行委員会
- 制作協力:ビックノオ
2013年詳細
- キャッチコピー
- 公式サイト、ポスター、チラシ、パンフレット
- ともに歌え!ハートを燃やせ!
- プレスリリース、公式サイト
- 北九州発の大型アニソンイベント“アニうたKITAKYUSHU”と“A3Live”が夢の合体!
- 北九州を代表する大型アニソンイベントが一つの新しいイベントとなりパワーアップして開催!!
出演者
太字は初出演者。
- シークレットゲスト
- バックバンド
楽器 |
メインバンド |
LiSA
|
ギター |
IMAJO |
岡部雄貴(ODGE)
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松尾洋一 |
高慶卓史(CO-K)
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ベース |
山本直哉 |
宇野剛史
|
キーボード |
須藤賢一 |
|
ドラム |
岩田ガンタ康彦 |
鈴木浩之(KING)
|
- 自身のバンドや一部バンドパートを持たない出演者はメインバンドが演奏した。
- 松尾洋一はJAM Projectのみの参加。
セットリスト
テレビ放映
その他
- 北九州市制50周年記念・北九州市漫画ミュージアム開館記念事業として開催した。「アニうた」と「A3」の合同イベントとなる。
- 2012年公演の終演直前にて、「××××近日発表」と告知されていた。次年開催が前年公演に告知されていたのはこの公演が初めてである。
- オタ芸など過度な応援を対象とした特別応援エリアを設置した。
- 三澤紗千香が黒雪姫(アクセル・ワールド)として全ての場内アナウンス、田辺留依がCMナレーションを担当した。
- 公演前日に旦過市場でmanzoとYOFFYが大學丼のロケを行い、公演の曲間に上映された。
- 2013年1月3日にあるあるCity地下1階にて広報イベントが開催された。[14]公演前日に同施設にて前夜祭が開催され、当日と翌日にもイベントが行われた。[15]
2014年
- タイトル:『アニうたKITAKYUSHU 2014』
- 日時:2014年12月7日
- 開演/終演:13時30分/19時25分頃
- 会場:西日本総合展示場新館
- 主催:アニうたKITAKYUSHU2014実行委員会
2014年詳細
- キャッチコピー
- フライヤー
- 西日本最大のアニソンイベントがやって来る!!
- 公式サイト、プレイガイド
- 『アニソン』をテーマに誰もが知ってる王道ソングから、
- 時代を作った一曲。そしてこれから日の目を見るであろう
- ニューフェイスまでが一挙集合!
- 大人から学生。そして子供まで全員が楽しめる
- これまでになかったアニソンイベントです!
出演者
太字は初出演者。
セットリスト
その他
2015年
- タイトル:『KITAQ POP FES ARUARU STAGE』(「北九州ポップカルチャーフェスティバル2015withあるあるCITY」内のイベントとして開催)
- 日時:2015年11月29日
- 会場:西日本総合展示場新館C展示場
出演者
2016年
- タイトル:『北九州ポップカルチャーフェスティバル2016withあるあるCITY』
- 日時:2016年11月5日・11月6日
- 会場:西日本総合展示場新館、あるあるCity
出演者
2017年
- タイトル:『北九州ポップカルチャーフェスティバル2017withあるあるCITY』
- 日時:2017年11月4日・11月5日
- 会場:西日本総合展示場新館、あるあるCity 他
出演者
2018年
- タイトル:『北九州ポップカルチャーフェスティバル2018withあるあるCITY』
- 日時:2018年11月10日・11月11日
- 会場:西日本総合展示場新館、あるあるCity 他
出演者
2019年
- タイトル:『北九州ポップカルチャーフェスティバル2019withあるあるCITY』
- 日時:2019年11月30日・12月1日
- 会場:西日本総合展示場新館、あるあるCity 他
出演者
2020年
2021年
2022年
- タイトル:『北九州ポップカルチャーフェスティバル2022withあるあるCITY』[19]
- 日時:2022年11月26日・11月27日
- 会場:西日本総合展示場新館、あるあるCity 他
- 主催:KPF実行委員会、北九州市
- 共催:あるあるCity
- 協力:CROSS FM、大洋装備株式会社
- 協賛:いいちこ、オズ韓流ショップ、日本工学院
- サポートカンパニー:菓匠 きくたろう、クラウン製パン株式会社、シロヤベーカリー、三日月屋
出演者
脚注
ユニットメンバー
関連項目
- Animelo Summer Live - 2010年制作スタッフが関わるアニメソングイベント。
- アニぱら音楽館 EXTREME LIVE - 2011年から2013年までの制作スタッフが関わるアニメソングイベント。同スタッフは六本木(東京)にて「アニうた Xmas Live 2014」を開催した。
- ANIMAX MUSIX - アニうたの主催、共催が協賛として関わるアニメソングイベント。2012年4月27日から2013年9月末まで、あるあるCity内にて関連飲食店「ANIMAX MUSIX CAFE」を営業していた。2014年8月11日から、同施設にてカラオケ店「ANIMAX MUSIX×コロッケ倶楽部」ルームを営業中。
- マチ★アソビ - アニうたの主催、共催がスポンサーとして関わるアニメイベント。2014年5月17日から、あるあるCity内にて関連飲食店「マチ★アソビCAFE」を営業中。同店キャストが2014年公演のオープニングアクトとして出演した。
外部リンク
- 2009年
- 2010年
- 2011年
- 2012年
- 2013年
- 2014年
- 2016年~