市川駅(いちかわえき)は、千葉県市川市市川一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線の駅である。
運行系統としては快速線を走行する総武快速線、緩行線を走行する総武緩行線の2系統が停車する。駅番号は快速線がJO 24、緩行線がJB 27。
江戸時代から豪商の別荘地として栄え、特に北口(京成本線沿い)の菅野・八幡地区は、お屋敷街を形成する高級住宅街となっている。国府台から八幡にかけては、東京医科歯科大学など3つの大学があり、市川学園を始めとする私立高校が7校、私立中学校が5校、私立小学校が3校と大規模な文教都市・学園都市となっている[2][3][4][5][6][注釈 1]。
駅からの主な動線整備としては駅南口に2010年(平成22年)に竣工した各主要施設を結ぶ歩行者デッキ(ペデストリアンデッキ)が整備されており、地上2階と3階に2層のデッキが設置されている珍しい例である。
当駅にはJR東日本都市開発の駅ビルであるシャポー市川(shapo)、北口にはダイエー市川店、オリンピック市川店(旧松坂屋)、アクティオーレ市川、サンプラザ35ビル(ヤマザキプラザ市川)、スーパーヤマザキ市川店、南口にはオオゼキ市川店、ヤオコー市川新田店など商業施設も多く、I-linkタウンいちかわを代表する複合施設などが林立している。
I-linkタウンいちかわの展望室は日本の夜景100選[7]や日本夜景遺産[8](施設型夜景遺産)にも選ばれており、東京スカイツリーや富士山、ディズニーリゾートなどが見渡せる[9]。
南口は市川駅南口地区市街地再開発事業[10]のような大規模な都市再開発が進んでいる。
島式ホーム2面4線と快速ホーム(3・4番線)外側に本線(通過線)2線を有する高架駅である。快速線ホームは320m、緩行線ホームは220mの長さである[18]。複々線化・高架化前は上下本線に待避線を加えた3線と貨物線3線の計6線を有し、ホームは2面であった[29]。
快速電車の多くは当駅で特急の通過待ちを行う[注釈 2]。停車する列車は分岐器を通過するために大きく揺れることがあり、到着前と出発直後に注意を促す放送が流れる。また、通過待ちのため、当駅から錦糸町駅方面の所要時間は快速電車も各駅停車と大差無い場合がある。
改札口は中央口とShapo改札(ICカード専用)の2ヶ所である。高架下には飲食店や衣料品店などが入居する「シャポー市川」があり、Shapo改札で駅改札内と直結している。
みどりの窓口・Suica対応自動改札機・指定席券売機設置。
船橋営業統括センター管内の直営駅で、副所長兼駅長が配置されている。
(出典:JR東日本:駅構内図)
全ホームでスイッチ制作のメロディを使用している[30][31]。
2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は54,891人である[JR 1]。JR東日本管内の駅では海浜幕張駅に次いで第75位である。快速停車駅であるが、通過駅で西隣の小岩駅や西船橋駅より利用者が少ない。西船橋駅には快速が停車しないため、当駅から乗換える乗客も多い。
JR東日本及び千葉県統計年鑑によると、1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度[備考 1]全体の乗車人員を365(閏日が入る年度は366)で除して1日平均乗車人員を求めている。
『JTB時刻表』においては当駅が市川市の代表駅となっている。 市川駅周辺地区は明治時代から江戸川水運の中継地点や軍都として栄えており、1975年頃まで都市の諸機能の集積度合いは市内の他駅を凌駕していた[32]。都営新宿線の本八幡駅開業(1989年)を経て、都市諸機能は市役所の所在する本八幡駅周辺地区に集積しつつある[32]。
駅ナカ商業施設として改札外に「シャポー市川」があり、専用改札口が併設されている。2012年10月に東京側、2019年6月28日に千葉側、2020年3月26日に中央地下部分がそれぞれリニューアルされた[23][26]。
1階は食鮮館、グルメカルチャー、地下1階は味の小路、フーズ&デリカ、ファッションのエリアに分けられ、計約50店舗の専門店を有する[33]。
南口周辺が再開発された。この事業は地上45階と地上37階の超高層ビル2棟(I-linkタウン)を含む周辺地域の再開発で、分譲・賃貸合わせて約1,000戸の住宅と共に、商業施設の他、行政施設、図書館、高齢者施設などの都市機能が整備された。当駅とはペデストリアンデッキで結ばれている。
最寄りの停留所は、北口および南口駅前ロータリー内に設置されている。
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