岩崎 夏子(いわさき なつこ、2011年〈平成23年〉7月20日[1] - )は、日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は90[1]。奈良県生駒市出身[1]。北島忠雄七段門下[1]。プロ入り時点での学歴は文教大学付属小学校卒業[1][2]。
棋歴
女流棋士になるまで
保育園に「どうぶつしょうぎ」があったことが将棋に夢中になるきっかけとなった[1]。母親の勧めもあり、小学校入学後に将棋教室に通うようになった[2]。小学3年生に進級した直後、新型コロナウイルス感染症の影響で学校は休校となり外出もままならなくなった。これが、インターネット将棋を通じて「強くなりたい」気持ちに火がつくきっかけとなった[2]。
2023年9月24日、関東研修会に入会した(C1クラス)[3]。そして翌2024年3月24日の関東研修会でB2クラスに昇級、同日、研修会での対局数が合計48局に到達し、プロ入り資格を得た[3]。そして2024年4月1日付で岩崎は日本将棋連盟(東京本部)所属の女流2級となる[1]。プロ入りデビュー時点において、現役最年少の女流棋士となった[1]。
棋士・女流棋士を通じて、2010年代生まれはこれで2人目である[1]。プロ入り資格を得た2024年3月時点における年齢(12歳8か月)は、女流棋士として歴代6番目の若さである。また、プロ入り資格を得た時点で小学校卒業直後であり、中学入学と同時にプロ入りした女流棋士としては上田初美以来23年ぶりとなる(「将棋の女流棋士一覧」参照)。なお、2024年4月1日付で「女流棋士2級昇級規定」の改定が行なわれたため[4]、「B2クラス昇級による女流2級昇級」の最後の事例となった。
2024年6月16日に大田区産業プラザにて開催された「女流棋士発足50周年記念パーティー EAST」、および同年9月8日に帝国ホテルにて開催された「日本将棋連盟100周年記念式典」では、いずれも現役最年少女流棋士として参加した。
棋風・人物
昇段・昇級履歴
主な成績
女流棋士成績
アマチュア時代の戦績
- 女流公式棋戦
プロアマ戦 3勝2敗
- アマチュア参加棋戦
- 女流棋戦 アマチュア予選
- アマチュア棋戦
- 2021年10月、第15回小学生女子将棋名人戦 全国大会 準優勝[6]
- 2022年02月、第38回関西アマチュア女流将棋名人戦 Aクラス準優勝[7]
- 2022年08月、第16回小学生女子将棋名人戦 全国大会 出場[8]
- 2022年08月、第13回小学生駒姫名人戦 駒姫クラス 優勝[9][10]
- 2023年06月、第12回デイリースポーツ青少年将棋大会 関東大会 小学生クラス 優勝[11]
- 2023年08月、第14回小学生駒姫名人戦 駒姫クラス 優勝(2年連続)[9][12]
- 2023年08月、第17回小学生女子将棋名人戦 全国大会 優勝[13]
- 2023年09月、第55期女流アマ名人戦 名人戦クラス 第3位[14]
表彰等
- 令和5年度 文教大学学園スポーツ・学術優秀功績者表彰[15][16]
- 令和5年度 私立学校児童・生徒表彰(東京都私学財団)[17]
- 令和5年度 大田区青少年表彰(大田区地域力推進部)[17]
脚注
出典
関連項目
外部リンク
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タイトル保持者 【4名】 |
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永世称号 有資格者 |
- 女流七段 清水市代(クイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花)
- 女流六段 中井広恵(クイーン名人)
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女流五段 【 3名】 | |
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女流四段 【 8名】 | |
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女流三段 【11名】 | |
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女流二段 【21名】 | |
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女流初段 【18名】 | |
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女流1級 【 9名】 | |
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女流2級 【 7名】 | |
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現役女流棋士 全81名(2024年12月16日時点)/ △は2024年度の昇段 詳細は将棋の女流棋士一覧を参照。 / 引退者については「Template:将棋の引退女流棋士」を参照。 |
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白玲 | |
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A級 | |
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B級 | |
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C級 | |
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D級 | |
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次期参加 | |
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休場 | |
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数字は順位 / 名前横の「休」は今期休場者 / D級の「*」は降級点の数(3つで女流順位戦の参加資格を失う) 「次期参加」は組み合わせ抽選基準日以降にプロ入りした女流棋士(当期は未参加) / 「休場」は第1期からの休場者(棋戦未参加) |