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『ぶらり信兵衛 -道場破り-』(ぶらりしんべえ どうじょうやぶり)は、フジテレビ系列で1973年10月4日から1974年9月26日まで毎週木曜21:00 - 21:55(JST)に放映されたフジテレビ、東映(東映京都撮影所)製作の時代劇である。全50回。
概要
「十六店(じゅうろくだな)」という裏店長屋にある日、松村信兵衛と名乗る浪人が住み着く。素性は知れないが、仕官する気もなく、どうやら侍社会に愛想を尽かして出奔したらしい。信義に厚いが、腰の物は竹光で、長屋の連中からはお人好しだが少々頼りなく思われている。この信兵衛、実は神道無念流の達人であり、長屋の連中がお金に絡んだ困り事に巻き込まれると連中には内緒で「取手呉兵衛(とってくれべえ)」と名乗り、道場破りで人助けのための金を工面して都合をつける、一話完結型の人情譚。
途中から道場破りのシーンでは独特のSE(銃の流れ弾のような「ズギューン」と言った擬音など)が入るようになるほか、信兵衛に思いを寄せ、また妄想癖があるおぶんが中国の皇帝や源氏物語の光源氏、宮本武蔵などの扮装をしている信兵衛を夢想する。また、時代劇であるにもかかわらず全編を通じて人が斬られる殺陣が皆無に等しいなど、従来の時代劇とは異なる独自の演出が施された。
当初、放映期間は半年(2クール)の予定だったが、それまでにないスタイルの時代劇が好評となり、放映期間1年、全50回へ延長されることとなり、そのため、重助役の大宮敏充、おぶん役の武原英子のスケジュール調整がつかず、第27回から重助役は藤原釜足、おぶん役は葉山葉子へ交代となった。
最終回では長屋の住人が吉良邸討入り事件に遭遇し、赤穂義士の中に意外な人物を見つける。松村信兵衛とは世を忍ぶ仮の姿であった…!?
あらすじ
キャスト
主要人物
- 主人公。困っている人を見ると放っておけないお人よしの男。鶴之助を預かって育てている。常に金に困っているわりには金への執着は薄い。
- 長屋の住人で芸者。いわゆる「囲い者」であるが信兵衛に惚れている。信兵衛が実は剣の達人で、道場破りで生計を立てている事を知っている数少ない人物の一人。
- 重助の孫娘、年齢は18歳。信兵衛に惚れているが彼が剣の達人である事は知らない。強烈な妄想癖の持ち主。
- まる源の従業員。小舟の妹。
- 夜鳴き蕎麦屋を営む老人。おぶんの祖父。
- 長屋の大家。年若い女房のおあきにベタ惚れしている。
- 岡っ引き。十手を嵩に着て傲慢に振る舞うため長屋の住人からは嫌われているが、実は子煩悩で幼い我が子を一生懸命育てている。
- 子だくさんの夫婦。
- 平七の女房。
- 居酒屋「まる源」の亭主と従業員。
- 質屋の主人。
ゲスト
スタッフ
- 原作:山本周五郎『人情裏長屋』より
- 企画:白川文造(フジテレビ)、垣内健二、渡辺洋一(東映)
- 脚本:倉本聰、土井行夫、飛鳥ひろし、野波静雄、田上雄、土橋成男
- プロデューサー:渡辺大年(フジテレビ)、田村嘉(東映)
- 音楽:渡辺岳夫
- 監督:斎藤武市、松尾正武、井沢雅彦
- 撮影:脇武夫、木村誠司、平山善樹、羽田辰治
- 照明:岡田耕二、椹木儀一、佐々木政一、藤井光春
- 録音:高井唯夫、田中峯生、矢部吉三、墨関治
- 美術:宇佐美亮、寺島孝男、塚本隆治、中島哲二
- 記録:長岡君枝、平井宇津江、野崎八重子
- 助監督:曽根勇、久郷久雄、尾田耕太郎、上杉尚棋
- 編集:鳥居勉、島村智之
- 整音:浜口十四郎、小野岡道秀
- 計測:山口鉄雄、佐賀彰、宮川俊夫、長谷川武次
- 衣裳:上野徳三郎、
- 美粧:杉本勢一、林三郎
- 結髪:水巻春江、浜崎喜美江、河野節子
- 装置:曽根美装
- 装飾:山本重治
- 進行主任:丸本晃
- 擬斗:土井淳之祐、三好郁夫、上野隆三(東映剣会)
- 演技事務:上ノ山敏
- 現像:東洋現像所
- 制作:フジテレビ、東映
- オープニング
主題歌/『信兵衛長屋』 作曲:渡辺岳夫 歌:ボニージャックス
- タイトル・バック
「北斎漫画」(芸艸堂版)より
放送日程
ネット配信
2022年11月2日から、YouTube「東映時代劇YouTube」の「据置枠」で第1・2話が常時無料配信されている。
お助け信兵衛 人情子守唄
「ぶらり信兵衛 道場破り」の22年後に同じ高橋英樹の主演で制作された単発時代劇。放送局も制作会社も異なるが、原作や主人公・松村信兵衛のキャラクターなどを引き継いでいる。「高橋英樹特選時代劇」第2話として放映された。
脚注
注釈
- ^ サブタイトルに差別用語を含み、また劇中にも今日では不適切な表現があるため、時代劇専門チャンネルでは、本作品が放送される度毎に、本編前にオリジナルのまま放送する旨のテロップが付されている。
- ^ この時期の『オールスター紅白大運動会』は、通常は『火曜ワイドスペシャル』での放送だが、この回は2時間番組となったため、この枠で放送された。
出典
関連項目
外部リンク