青梅町(おうめまち)とは、神奈川県、東京府、東京都西多摩郡にかつて存在した町である。
概要
現在の青梅市は1951年に青梅町ほかの新設合併で誕生したもので、青梅町の区域は全て現在の青梅市に含まれるが、自治体としては本町とは別である。
地理
現在の青梅市の中央部に位置する。
歴史
村域の変遷
変遷表
1868年 以前
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明治5年
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明治8年
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明治22年 4月1日
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昭和26年 4月1日
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現在
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青梅村
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青梅町
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青梅町
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青梅市
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青梅市
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乗願寺村
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勝沼村
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西分村
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日向和田村
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大字
行政
- 歴代町長
平岡久左衛門が2名あるが、父子の関係であり襲名に依る[4]。
- 歴代助役
経済
産業
- 商工業
商業が繁盛している[4]。織物の生産地である[10]。
商工業者について『日本商工営業録 明治31年9月刊(第1版)』によると、荒物酒油卸小売の海藤(三好屋)、小間物染草小売の海藤(三好屋)、金銭貸付業、質商の山崎(坂下)、旅人宿業の宇津木(坂上)、織物卸、金銭貸付業、質商の山崎、穀類、荒物卸小売の広瀬(和泉屋)、陶器小売、酒造の橋本(油屋)、呉服太物小売の根岸(升屋)、織物卸の平岡(二見屋)、太物荒物小売の小林(辰島屋)、酒類醤油の岡崎(近江屋)、穀類、炭卸小売、金銭貸付業、質商の小林(柳屋)、穀炭杉皮卸小売の稲葉、織物卸の瀧上・荒井、織物生糸書籍卸小売の根岸(駒屋)、呉服足袋卸小売の守谷(守屋)、菓子砂糖卸小売の川島、魚類乾物卸小売の広瀬、酒類醤油卸小売の中尾(中屋)、薬種砂糖紙類小売の岩田(榎屋)、穀類、荒物卸小売の根岸(十一屋)・河野(甲州屋)などがいた[11]。
織物仲買商は1926年に出版された『武相のぞき』によると、平岡、瀧上、村山、諸井、小林、山崎、田中、中村、榎戸などがいた[12]。機業家は榎戸、澤田、大鳥、製材建築は加藤などがいた[12]。
青梅傘製造元の林、時計貴金属商の小峯、金物時計商・釜屋の田邊[6]、製茶仲買商の岩田[6]などがいた。
- 店・企業
会社では、青梅鉄道会社、浅野セメント会社採掘所所長・中村寅造、帝国電燈支社[12]。銀行は青梅銀行、青梅商業銀行、多摩銀行がある[12]。薬房は岸回春堂、薬須崎局[12]。平岡綿糸店、榎戸綿糸店[12]。金物釜屋本店[12]。
- 農業
農業はほとんど其の影を見せず、農産物はほとんど川越地方、八王子方面よりの供給を仰いでいる[10]。『大日本篤農家名鑑』によれば、青梅町の篤農家は小林、根岸、並木、黒田姓の人物がいた[8]。『大日本蚕業家名鑑 正』によれば、青梅町の養蚕家は金丸、畑中、森田、新井、田中、島崎、野口、原島姓の人物がいた[13]。
地域
人口
1917年の調査に因る同町の戸数は2257戸で、其の中工業が398戸、商業が600戸、農業は僅々200戸に足らない[10]。他は皆官公吏、又は雑業である[10]。
総数 [単位: 人]
世帯
総数 [単位: 世帯]
1913年(大正2年) | 1,350[14] |
1920年(大正9年) | 1,655[15] |
1925年(大正14年) | 1,860[16] |
1930年(昭和5年) | 1,991[17] |
1935年(昭和10年) | 2,103[18] |
1940年(昭和15年) | 2,190[19] |
交通
鉄道
道路
出身人物
脚注
参考文献
- 妹尾久造編『大日本紳士鑑』経済会、1895年。
- 柴田勇之助、新堀豊三郎 編『武蔵国三多摩郡公民必携名家鑑』柴田勇之助ほか、1897年。
- 井出徳太郎編『日本商工営業録 明治31年9月刊(第1版)』日本商工営業録発行所、1898 - 1902年。
- 大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
- 扶桑社 編『大日本蚕業家名鑑 正』扶桑社、1913 - 1917年。
- 東京都西多摩郡役所『東京府西多摩郡第一囘郡勢一斑』、東京都西多摩郡役所、1914年11月
- 臨時国勢調査局『国勢調査速報. 世帯及人口』、帝国地方行政学会、1920-1921年
- 渡辺欽城 編『町村行脚 歩むまゝ』武陽新報社、1921年。
- 荒井酒竹 著『武相のぞき』武相大観社、1926年。
- 内閣統計局『国勢調査報告. 大正14年 第3巻』、内閣統計局、1926年
- 東京府知事官房調査課『東京府市町村勢要覧. 昭和6年9月刊』、東京府、1931年
- 篠田皇民 著『自治団体之沿革 東京府之部』東京都民新聞社、1931年。
- 東京府総務部調査課『東京府市町村勢要覧. 昭和11年12月刊』、東京府総務部調査課、1936年
- 東京地方改良協会 編『東京府市区町村便覧』1939年
- 青梅国民学校郷土誌編輯部 編『青梅郷土誌』青梅国民学校、1941年。
- 東京府総務部調査課『東京府市町村勢要覧. 昭和16年刊行』、東京府総務部調査課、1941-1942年
- 総理庁統計局『臨時国勢調査結果報告. 昭和22年 第2』、1948年
- 大蔵省印刷局『官報. 1951年02月10日』、日本マイクロ写真、1951年
- 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1978年、ISBN 4040011309
- 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180
- 青梅市史編さん委員会『増補改訂 青梅市史 上巻』1995年10月20日。
- 青梅市史編さん委員会『増補改訂 青梅市史 下巻』1995年10月20日。
関連項目