潮州市(日本語:ティオチウし/ちょうしゅう-し、潮州語:Tiê-tsiu)は中華人民共和国広東省東部に位置する地級市。古い歴史をもつ国家歴史文化名城であり、多くの華僑を出していることで有名である。全市総面積3,078平方キロ、総人口248万人、海外に住居する潮州籍華僑や香港マカオ同胞は約230万人。最も数多いのはタイの華人であるが、シンガポール、マレーシア、アメリカ合衆国などにもかなりの華人がいる。シンガポール等の英語では潮州語読みの Teochew(ティオチウ)が使用される。
秦漢時代には南海郡掲陽県の地であったが、331年に東晋により海陽県を設置、その県城が現代の潮州市である。413年に義安郡が置かれ、郡治は海陽県に置かれ、隋により義安郡は潮州となったが、潮州の州治は依然海陽県城にあった。その後も潮州海陽県は粤東地区(広東東部)の政治、経済、文化の中心であったが、1860年に汕頭が対外貿易港として開港すると次第に汕頭が地方の中心となっていった。
1914年に海陽県は潮安県と改称し、解放後の1953年に潮州市が建てられて省轄市となった。1955年に粤東行署が潮州から汕頭に移転し、1958年に潮州市は県級市に改められ、さらに潮安県に降格となった。しかし1979年に市制が復活し、1989年には省轄市も復活した。1991年12月に国務院の認可によって潮州市は地級市に昇格し、同時に市域を拡大した。
広東省東部、韓江の三角州の北部に位置し、東北は福建省、南西は広東省汕頭と接する。東は南シナ海(南海)に面する。汕頭駅から東莞東駅までの鉄道が市の郊外を通っている。
2市轄区・1県を管轄する。
この節の出典[1][2]
広東省に属するが、北東に隣接する福建省南部・台湾・海南島にわたって話される閩南語の一種である独自の潮州語を話し、中国の代表的な地方文化とされる。潮劇、潮楽、潮繍、潮彫などが潮州文化の代表であり、これらを研究する潮学という学問さえある。また海産物や乾物の味を引き出し、日本人の口にもよく合う潮州料理や潮州工夫茶も有名である。
潮州市は市内にて開催された大規模なパレードのほか、潮州の各村の迎殿さま活動開催パレード。
(直轄郷級行政区)