永州市(えいしゅう-し)は、中華人民共和国湖南省に位置する地級市。
湘江と瀟水の合流地点に位置する。湖南省最南部を占め、広東省・広西チワン族自治区と境を接する。
古くより湖南と広西とを結ぶ交通の要所で、チワン族など南西の異民族・少数民族に対する軍事拠点として重視された。
永州が史書に初めて登場するのは『史記』五帝本紀の「舜南巡狩、崩于蒼梧之野、葬于江南九疑、是為零陵」という記事にある、舜が葬られたという零陵である。秦代は舜を顕彰し零陵県が設置された。隋代に州制が施行された際に零陵郡南西部の永山にちなみ永州総管府が設置され、以降永州の名称が現在まで使用されている。
中華人民共和国が成立すると1949年10月に永州専区が設置され、その後の行政改編を受けて1995年11月21日に地級市として永州市が成立し現在に至っている。
2市轄区・1県級市・7県・1自治県を管轄する。
この節の出典[1][2]
2007年、春節の帰省シーズンを前に、バス会社「安達運輸公司」がバス料金を6元から10-15元に大幅な値上げを実施した。
値上げに反対した市民は3月9日に抗議活動を実施、しかし3月10日に安達運輸側が市民側を脅迫するなどしたため抗議運動が激化、一部は暴徒化しバスへの放火などエスカレートした。警官隊1000人が出動し鎮圧を図るが、暴動は市民と警察の衝突へと発展、暴動参加者は2万人へ達し、パトカーへの放火、警察署の窓ガラスの破損などの被害が発生した。3月12日までに暴動は鎮圧されたが、この事件により市民1人が死亡、十数名が負傷した。
安達客運は値上げ撤回したが営業停止処分を受けている。零陵区政府はこの事件を「310」「311」事件と称している[3][4][5]。
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