大理市(だいりし)は中華人民共和国雲南省大理ペー族自治州に位置する県級市。
大理は雲南省中西部、洱海の西岸、蒼山連峰(中国語版)東麓の間の平野に位置するペー族(白族)の町。雲南とチベット・ミャンマーを結ぶ交通(茶馬古道)の要衝であり、この地域の経済の中心地でもある。町は城壁に囲まれ南北にそれぞれ城門がある。蒼山一帯はユネスコ世界ジオパークに指定されている[1]。また、1982年に蒼山、洱海を含む一帯は付近の剣川県の石宝山と賓川県の鶏足山と共に「大理風景名勝区」として中華人民共和国国家級風景名勝区に認定された[2]。
毎年3月に、付近の住民が集まる交易場であったので、「三月街」の異名を持つ。また、大理石の産地であり大理石の語源となっている。
漢代は西南夷の地域であり、葉楡県が置かれた。その後南詔、大理国の都城が設置されこの地の中心地として栄え、元朝のクビライにより征服されると、大理は庶子フゲチに与えられ、以後フゲチを祖とする雲南王国(後に梁王国)の一部となった。1390年に梁王国を滅ぼした明朝は省制を施行、以後中原支配下に置かれることとなった。またかつての大理には回民(イスラム教徒)も多く居住し、19世紀後半の対清反乱の結果成立した杜文秀によるイスラーム政権の中心地となったこともある。
1949年以降は大理県、鳳儀県、下関市が設置されたが、1958年9月にはこれらを合併し大理市が誕生する。その後1960年に旧県制に戻されたが、1983年9月に大理県及び下関市を合併し県級市の大理市が誕生し現在に至っている。
昆明から西に400km。バス、高速鉄道が通っている。大理から北に170kmほど行くと麗江がある。
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