普洱市(ふじ-し)は中華人民共和国雲南省に位置する地級市。
歴史
東南アジア地域と隣接した普洱は古くから交易で栄え、1896年(光緒22年)には税関が設けられ、雲南三大税関のひとつとされた。現在は江城・瀾滄・孟連・西盟など20カ所の国境が設けられている。
2007年1月に思茅市(しぼう-し)より改称され現在に至っている。
行政区画
1市轄区・9自治県を管轄する。
年表
この節の出典[2][3]
寧洱専区
普洱専区
- 1951年4月2日 - 寧洱専区が普洱専区に改称。(13県1設治局1設治区)
- 1952年11月21日 (15県)
- 寧江設治区が県制施行し、寧江県となる。
- 滄源設治局が県制施行し、滄源県となる。
- 1952年11月25日 - 滄源県が緬寧専区に編入。(14県)
- 1953年3月28日 - 普洱専区が思茅専区に改称。
思茅専区(1953年-1957年)
- 1953年4月7日 - 瀾滄県の一部が分立し、瀾滄ラフ族自治区が発足。(14県1自治区)
- 1953年7月11日 - 寧江県が瀾滄ラフ族自治区・仏海県に分割編入。(13県1自治区)
- 1953年11月3日 - 六順県が思茅県・車里県に分割編入。(12県1自治区)
- 1954年5月18日 - 江城県が自治区に移行し、江城ハニ族イ族自治区となる。(11県2自治区)
- 1954年5月31日 - 瀾滄県の一部が分立し、孟連タイ族ラフ族カワ族自治区が発足。(11県3自治区)
- 1954年9月1日 (7県3自治区)
- 車里県・南嶠県・仏海県・鎮越県がシーサンパンナ・タイ族自治区に編入。
- 江城ハニ族イ族自治区・思茅県の各一部がシーサンパンナ・タイ族自治区車里県に編入。
- 思茅県の一部がシーサンパンナ・タイ族自治区鎮越県に編入。
- 1955年1月13日 - 瀾滄県が瀾滄ラフ族自治区に編入。(6県3自治区)
- 1955年6月1日 - 江城ハニ族イ族自治区が県制施行し、江城ハニ族イ族自治県となる。(6県1自治県2自治区)
- 1956年5月29日 - 墨江県の一部が紅河ハニ族自治区紅河県・元陽県の各一部と合併し、紅河ハニ族自治区六村弁事処となる。(6県1自治県2自治区)
- 1956年10月 - 瀾滄ラフ族自治区の一部が分立し、西盟山区が発足。(6県1自治県2自治区1山区)
- 1957年10月19日 - 思茅県・普洱県・鎮沅県・景東県・景谷県・墨江県・江城ハニ族イ族自治県・瀾滄ラフ族自治区・孟連タイ族ラフ族カワ族自治区・西盟山区がシーサンパンナ・タイ族自治州に編入。
思茅地区(1964年-2003年)
思茅市
- 2003年10月30日 - 思茅地区が地級市の思茅市に昇格。(1区9自治県)
- 2007年1月21日 - 思茅市が普洱市に改称。
普洱市
- 2007年1月21日 - 思茅市が普洱市に改称。(1区9自治県)
交通
航空
道路
鉄道
水運
産業
プーアル茶の原産地として有名。タバコも収穫される。近年はコーヒー豆[5]の生産も盛んである。普洱市政府は普洱茶、花茶と並びコーヒーを「普洱3つの宝」として発信している[6]。
脚注
- ^ a b 定了!普洱市“市樹”為普洱茶樹、“市花”為石斛花 無綫普洱 2020年5月7日閲覧。
- ^ 县级以上行政区划变更情况 - 中華人民共和国民政部
- ^ 云南省 - 区划地名网
- ^ 瀾滄江によりヴィエンチャン等に通じる。
- ^ 「世界のコーヒー会社が、中国で熾烈な豆争奪戦」 東洋経済オンライン 2012年3月12日配信
- ^ 宮嶋加菜子 (2019年5月2日). “プーアル茶の産地、コーヒー畑になった 上海スタバ盛況”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/sp/articles/ASM4C5VLCM4CUHBI039.html 2023年11月19日閲覧。
外部リンク