亳州市(はくしゅう-し)は、中華人民共和国安徽省北西部に位置する地級市。後漢末の武将・政治家・詩人として著名な曹操の出身地。白酒の醸造、漢方薬、桐、葉煙草が主産業である。
安徽省の北西部に位置し、淮北市、蚌埠市、淮南市、阜陽市、河南省商丘市、河南省周口市に接する。周囲は黄河と淮河が作った黄淮平原になっている。
亳州は、かつては「亳」(はく)、「譙」(しょう)などと呼ばれた地で、中国の都市文明が早くから花開いた場所でもあった。歴史書によれば、亳州は3,700年にはすでに記録に現れている。商朝(殷)の時代の亳州は経済や文化が発達した都会であった。ただし、当時「亳」と呼ばれた商の都は、現在の河南省商丘市や偃師区など、現在の亳州よりも北の方を転々と移動していた。
唐初に譙郡は亳州と改められた。漢方薬の材料となる薬草などの集散地としては中国でも最大級の市が栄え、また酒の名産地としても知られた。
2000年5月に地級市の亳州市が設立された。
1市轄区・3県を管轄する。
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