北緯35度39分29.8秒 東経139度41分55.3秒 / 北緯35.658278度 東経139.698694度 / 35.658278; 139.698694
渋谷マークシティ (しぶやマークシティ)は、東京都 渋谷区 道玄坂 一丁目にある、株式会社渋谷マークシティ が運営する複合商業施設 である。京王井の頭線 の渋谷駅 や商業施設、ホテル、オフィス、バスターミナルなどの機能を有する。2000年度グッドデザイン賞 受賞(建築・環境デザイン部門)[ 3] 。
「イースト」(EAST=東)と「ウエスト」(WEST=西)の2棟のビルからなり、東京地下鉄 渋谷駅構内側線(渋谷車庫) 、京王電鉄 渋谷駅 に跨って建てられている。
概要
渋谷マークシティは、京王帝都電鉄(現:京王電鉄 )、帝都高速度交通営団 (現:東京地下鉄 〈東京メトロ〉)、東京急行電鉄(現:東急 )が所有する土地、合計約1万4000 m2 を一体として有効活用を図り、鉄道施設 上空利用施設として老朽化した既存施設を更新し、鉄道施設の改良に併せて、ホテル・オフィス等2棟の高層ビル を建設。さらに鉄道施設上部を利用して東西を貫く遊歩道 を設置し、鉄道の相互アクセスの改善と道玄坂 を含めた街の回遊性を高め、副都心 である渋谷 の活性化に資するとの方針に基づき建設された[ 4] 。
ハチ公広場側、京王井の頭線 渋谷駅上に「マークシティイースト」、道玄坂上側、東京メトロ車両基地上に「マークシティウエスト」が建てられた[ 5] 。また、敷地 は渋谷駅から道玄坂上にかけて16mの高低差があり、道玄坂上でマークシティウエストの4階レベルとなる。この特性を利用し、鉄道施設上部に敷地を貫通する遊歩道を設置して、店舗を配置することで新しいショッピングモール「マークシティモール」を誕生させた[ 6] 。
施設は1994年に着工し、2000年 4月7日 にオープンした[ 7] [ 8] 。渋谷は若者の街として知られているが、その中でもあえて『オトナ発信地 』をコンセプトとして、渋谷で生活する20歳代後半以上の女性をターゲットに設定した。渋谷マークシティのオープンは渋谷駅周辺の人の流れを変えたといわれた[ 9] 。
「SHIBIYA MARK CITY(渋谷マークシティ)」の「MARK 」の名称は、Mail は遊歩道(ショッピングモール等の街区の特徴をPR)、Access は交通の便のよさ(街区の利便性を強調)、Railroad は鉄道会社(営団(当時)・東急・京王の三者による事業の架け橋)、Key は渋谷のキーポイント(情報発信地区の中心)という、4つのコンセプトワードに由来する[ 10] 。
運営会社は上記三社の持分出資であり、ホテル、オフィス、マークシティモールの各商業区画は三社の共有物件である。京王井の頭線 が入線する渋谷駅 部分は京王電鉄の持ち分であり京王グループ の物販店が出店している。
マークシティイースト(ホテル棟)
マークシティモールは約35店舗が出店。
渋谷エクセルホテル東急 は、5階から25階までに配置され[ 5] 、フロント・ロビー・ラウンジ・車寄せを5階に置く(客室数408室、収容人員685名)。
開業直後から連絡橋直下の1階イースト入口前がTBSテレビ の深夜番組 ランク王国 のインタビュースポットとなっている。また、同じくTBSテレビとフジテレビ (2013年5月23日 - )が同所3階(井の頭線渋谷駅へあがるエスカレーター部分の屋上)にお天気カメラ (情報カメラ )を常設している。他局はすべて渋谷スクランブル交差点 に設置している中、TBSとフジテレビが離れた場所に設置していることで、他局とは違うアングルから渋谷駅前の表情を番組に反映させている。
以降、本記事では便宜上「EAST」と略記する。
マークシティウエスト(オフィス棟)
マークシティモール約30店舗が出店。オフィスは11階から23階までに配置され、エントランスロビーは5階で遊歩道からエスカレーターでアプローチする[ 5] 。6階から11階は駐車場。
5階にバスターミナル があり、高速バス (主にバスタ新宿 発着の京王電鉄バス グループ共同運行便が中心)や東京空港交通 のリムジンバス などが発着している。東京メトロ銀座線の渋谷駅構内側線(渋谷車庫)は3階にある。
入居しているテナントは、 株式会社アルム,医療法人社団輝葉会,thumbs_up_down,株式会社エービーシー・マート[ 11] ,株式会社ヴィダックス[ 12] ,エルトラスト株式会社,神谷歯科医院[ 13] ,株式会社GRAND CITY.,株式会社グローバル・リンク・マネジメント等がある。
以降、本記事では便宜上「WEST」と略記する。
主要テナント
マークシティアベニュー
飲食店
WEST
EAST
東横のれん街→TOKYU Food Show
長年東急百貨店東横店 東館で営業していた食品売場が、2013年 3月の東館閉鎖に伴い、EAST地下1階に同年4月4日 移転オープンした[ 14] 。地下連絡通路を通じて、東横店地下1階の「TOKYU Food Show(東急フードショー )」と一体運用となっていた。また、WEST地下1階とも地下連絡通路で結ばれていた。
その後、2020年5月25日に「東急のれん街」は渋谷ヒカリエ 内へ移転し、跡地には「TOKYU Food Show」が増床開業している。
渋谷エクセルホテル東急
EASTの5 - 25階部分。客室は全408室[ 15] 。
私鉄協 が専用のタクシー乗り場を設置している。
オフィス
WESTの11 - 23階部分。オフィスロビーは5階である。
バスターミナル
5階にあるバスターミナル
City Shuttle 渋谷循環バス(無料)
5階に高速バス と空港連絡バス が発着するバスターミナルを構える。WESTとEASTを結ぶ連絡通路の屋上に当たる部分にあり、WEST屋内(オフィスフロア)に待合室を設けていて、EASTにある渋谷エクセルホテル東急のフロントデスクとも連絡している。
標示停留所名は「渋谷駅(渋谷マークシティ) 」である。ただし、一部「渋谷エクセルホテル東急」という名称を使用している。地平の乗降場と同一停留所であることを示すためか乗り場番号は「91番」から始まる。羽田空港 行き、木更津 行き、鴨川行き以外は予約が必要。羽田空港行き、木更津行き、鴨川行きはIC乗車カード が使用可能で待合室の自動発券機で乗車券を購入することができる。成田空港 行きは渋谷エクセルホテル東急のアテンダントデスクで購入できる。
以前は、東急バスが運行する無料のCity Shuttle 渋谷循環バスが渋谷エクセルホテル東急の玄関前に乗り入れており、当施設とセルリアンタワー (セルリアンタワー東急ホテル)、渋谷駅東口(東急百貨店東横店 ・東館1階)、東急百貨店本店 の間を10 - 15分間隔で運行していた[ 20] 。その後当施設乗り入れはなくなり、2020年 廃止された(東急バス淡島営業所#東急百貨店シャトルバス 参照)。
旧バスターミナル
この施設ができる前にもバスターミナルが存在しており、大井町駅 行、幡ヶ谷 折返所行、道玄坂歩行者天国実施中の成城学園前駅 行・狛江駅 行・調布駅 南口行や、東急バス運行の高速バス(ミルキーウェイ )などが発着していた。
1994年 まで使われたバスターミナルは、東急百貨店東横店 西館1階北側の屋上にあった、東急玉川線 (玉電)廃止後の渋谷駅跡をバスターミナルに改築したものである。 渋谷駅を発着する系統は1969年 5月 の東急玉川線代行バス輸送開始直前では、1日の発着回数が5,000回に達し、これに代行バスの発着が加わることとなったため飽和状態となった。この状況を解決するため、東急玉川線渋谷駅跡地を利用し既存バスターミナルの混雑緩和を図ることになった。なお、Uターンが出来る幅がなかったため、終端部にターンテーブルが設置されていた。
1970年 に品川線 (渋谷 - 品川区役所 間)の使用を開始し、同年10月 より東名急行バス も東急旧本社前の乗り場より移転・使用開始となった。なお東名急行バスは1975年に廃止されている。
その後、幡ヶ谷線や成城線(歩行者天国時)、東急百貨店送迎バス、夜行高速バスも当バスターミナルに発着した。現在ではバスターミナルとしての役割はマークシティ5階の高速バス乗り場に受け継がれている。ミルキーウェイは東急バスターミナル廃止からマークシティ開業にかけて、渋谷駅東側の明治通り路上にある渋谷東急イン 前に停留所を設けて発着していた時期がある[ 注 8] 。バス停位置は都営バス の池86系統 や早81系統 のバス停 よりもやや原宿寄りであった。
このバスターミナルの廃止後、跡地は東急百貨店東横店 西館2階売場やJR渋谷駅とマークシティとを結ぶ連絡通路の拡幅に使われ、道玄坂上交番交差点につながる取付道路は現バスターミナルへの取付道路やマークシティの敷地に利用されている。
沿革
アクセス
駐車場
駐車場 がWESTの6 - 10階にあり、最大430台まで収容できる。24時間営業で、料金は次のとおり。
午前7時から翌午前1時 - 最初の20分まで200円、以降20分毎に200円ずつ加算。
午前1時から午前7時 - 最初の20分まで200円、以降30分毎に200円ずつ加算。
12時間毎に最大2,500円の上限。
マークシティ内、東急百貨店東横店内での利用額に応じた時間限定無料サービスあり。
鉄道
JR・玉川改札(2005年3月29日撮影) 2020年9月25日の最終列車をもって廃止された。
いずれも渋谷駅下車。
脚注
注
^ 京王便は降車のみ
^ 特定日運行・幕張メッセ中央からの降車のみ
^ 降車のみ
^ 羽田空港発深夜便と羽田空港行早朝便は、二子玉川地区が起終点で、六本木を経由する。
^ 2018年7月10日運行開始[ 16] 2019年8月1日より京王バス東が参加[ 17] [ 18]
^ 2019年8月1日運行開始 [要出典 ]
^ 2018年10月1日運行開始[ 19]
^ ただし、東急バスはマークシティ開業前の1998年9月限りで夜行高速バスから全面撤退している。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク
日本国内の店舗 グループ 複合商業施設・専門店ビル 食品専門店 閉店・撤退(日本国内) 閉店・撤退(日本国外)
アラモアナ店、マウイ店、パールリッジ店13
TOKYU SCENE、香港東急百貨有限公司、ラチャダ店、永琦東急百貨14
マーブンクロン店 1
系列企業 関連人物 関連項目
注釈
1 バンコク東急百貨店(
タイ )が運営。
2 渋谷ヒカリエ内
3 旧: まちだ東急百貨店→町田店
4 旧:
港北東急百貨店 5 現:
東武百貨店 池袋店
6 現:
COREDO日本橋 7 旧: 白木屋の共同出資会社
8 ながの東急百貨店の支店
9 旧: 西南東急百貨店→あおば東急百貨店
10 コンビニエンスストア
11 スポーツ用品販売
12 スポーツクラブ
13 シロキヤ・インコーポレイテッド
14 東急百貨店の現地法人
15 代表取締役会長
16 代表取締役社長執行役員
17 旧: よこはま東急百貨店→QUEEN'S EAST
18 かつての
一社提供 番組(
TBSテレビ 、
関東ローカル )。
19 商品券の相互利用を行っていた。
20 ながの東急百貨店と資本・業務提携を行っていた。
カテゴリ
東京(23区)の長距離バスターミナル
自動車ターミナル法 に基づく 一般バスターミナルその他バスターミナル等 廃止