在日トルコ人(ざいにちトルコじん、トルコ語: Japonya Türkleri)は、日本に一定期間在住するトルコ国籍の人である。日本に帰化や亡命した人(主にタタール人)、およびその子孫のことをトルコ系日本人と言う。
統計
日本の法務省の在留外国人統計によると、2023年12月末時点で在日トルコ人は6,464人である[1][2]。
- 在留資格別(7位まで)
順位 |
在留資格 |
人数
|
1 |
日本人の配偶者等 |
1,242
|
2 |
永住者 |
1,223
|
3 |
特定活動 |
1,170
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4 |
家族滞在 |
535
|
5 |
定住者 |
462
|
6 |
留学 |
428
|
7 |
技術・人文知識・国際業務 |
394
|
- 都道府県別(5位まで)
順位 |
都道府県 |
人数
|
1 |
埼玉 |
1,786
|
2 |
愛知 |
1,644
|
3 |
東京 |
1,069
|
4 |
神奈川 |
327
|
5 |
大阪 |
261
|
沿革
20世紀初頭に、タタール人のグループがロシアのカザンから日本まで移住したことが始まりとされている。近年は、トルコ人やトルコ国籍を持つクルド人が増加しており、亡命タタール人とその子孫とあわせて、在日トルコ人社会を形成する。1990年代後半以降、来日するトルコ人は増加しはじめ、大都市部ではケバブスタンドが誕生し、各地でトルコ人を見かけるようになった。トルコ人は日本へはビザ無しで90日間まで滞在できるために、短期滞在の人も多い。ほとんどの在日クルド人もトルコ国籍であるため、事件報道などでトルコ国籍と報じられても、トルコ人かクルド人か判別がつかない。
タタール人難民
ドンドゥルマを売るトルコ人
20世紀初頭、ロシア革命を契機におよそ600人のタタール人がロシアのカザンから日本へ移住したタタール人はトルコ国籍を与えられ、トルコに移住したり日本にそのまま残った人もいる。1938年に東京回教学院(現・東京ジャーミイ)が在日タタール人によって設立される等、日本のタタール人はその後のトルコ人コミュニティの礎ともなっている。
在日トルコ人・トルコ系日本人一覧
参考文献
- 『在日タタール人 歴史に翻弄されたイスラーム教徒たち』(松長 昭 著/東洋書店/2009年2月)
脚注
注釈
- ^ なお、その内、在留資格「外交」・「公用」の者や90日以下の短期滞在者は含まれない[3]。
出典
関連項目
外部リンク