toks(トークス)とは、東急グループに属する株式会社東急ストアが運営する、東急電鉄各駅の構内で営業している駅売店の名称である。
店名の「toks」は「TOKYU」と「THANKS」(感謝、ありがとう)を合成した造語で、「東急からお客様への変わらぬ感謝の気持ち」が由来[1]。PASMO電子マネーTOKYUポイント(2015年終了)加盟店であった。
概要
東急電鉄の各駅で営業しており、従来からの駅売店「toks」、ローソンと提携した駅ナカコンビニ業態の「LAWSON+toks」店舗がある[2]。
雑貨や菓子など通常の駅売店での取扱商品のほか、「のるるん」キャラクターグッズや電車グッズなど、東急電鉄オリジナルグッズも販売している[3]。
小型売店の「toks」店舗では原則として一人勤務となるので、社員スタッフの休憩時間を確保するため、アルバイト従業員が複数の店舗を担当し、東横線または田園都市線のコースに分かれ、沿線ごとに店舗を移動しながら勤務する形態を採っている(移動の交通費と移動時間中の時給は支給される)[4]。
元々は東急ステーションリテールサービス(旧商号・東弘商事)が運営していたが、2022年3月1日付けで同社が東急ストアに吸収合併されため、以降は東急ストアが運営を引き継いでいる[5]。
LAWSON + toks
2005年11月に親会社の東急(旧・東京急行電鉄)とコンビニエンスストア大手のローソンが業務提携、駅型コンビニエンスストア店舗「LAWSON + toks」を共同開発し、東急ステーションリテールサービスの運営を経て、現在は東急ストアがローソンのフランチャイジーとして運営する[6][7]。
カタカナ表記は「ローソン プラス トークス」。toksの持つ接客スピードとローソンの持つ在庫管理機能を組み合わせた店舗として、2006年8月31日に長津田店が1号店としてオープンした。
「LAWSON + toks」は12店舗を順次展開してきたが、2012年3月22日に「toks」店舗についても順次「LAWSON + toks」へ転換していく方針で東急とローソンが合意、同年3月末日開店のたまプラーザ駅店(駅北口)から順次転換していく予定と発表された[6][7][8]。
これを受け「toks」店舗の「LAWSON + toks」への転換が開始され、2012年には3月31日のたまプラーザ駅店を皮切りに、3月29日に青葉台駅店、5月1日に大井町ホーム店、5月31日に綱島上りホーム店、6月30日に横浜駅店(東横線横浜駅改札外)、9月30日に自由が丘上り・下りホーム店、12月3日に鷺沼改札内店、2013年には2月4日に武蔵小杉上りホーム店、7月10日には元住吉店が「toks」から「LAWSON + toks」へリニューアルされた[2]。新規開店店舗も含め、2014年11月時点で「LAWSON + toks」として33店舗を展開した。
ナチュラルローソンと提携した「NATURAL LAWSON + toks」店舗も登場し、2014年2014年9月1日には田園調布店(改札外)、2016年3月30には大岡山店(大岡山駅構内改札外)が同業態にリニューアルしている[2]。
だがその後は全店舗が「LAWSON + toks」に転換されたわけではなく、店舗規模や立地、出店時期などにより「toks」「LAWSON + toks」の業態を使い分けており、駅によっては両方の業態の店舗が併存する[2]。
また「LAWSON + toks」では駅売店や駅ナカコンビニとしてだけでなく、二子玉川ライズ店(テラスマーケット2階、2015年4月22日開店)、渋谷スクランブルスクエア店(17階)、南町田グランベリーパーク駅店(ステーションコート1階)のように、東急グループのショッピングセンター内のコンビニとしてテナント出店する店舗もある[2]。
店舗デザイン
過去の店舗デザインは、看板は白地にオレンジの「TOKS」旧ロゴ(大文字)と「象」のシンボルマークの下に、オレンジの線が引かれたものであった[9]。
その後、現行の「toks」ロゴ(小文字)に変更され、店舗デザインも順次変更されている。自由が丘駅や青葉台駅などを皮切りに改装が進められ、全体のデザインが赤基調の店舗が増えている。また、二子玉川駅(上りホーム店)のような黒基調の店舗、元住吉駅や自由が丘駅(大井町線下りホーム)で見られたような緑基調の店舗も登場した(元住吉駅店と自由が丘下りホーム店は「LAWSON + toks」に転換し青色の看板に変更)。
「LAWSON+toks」店舗はローソンのコーポレートカラーである青基調、ナチュラルローソンと提携した「NATURAL LAWSON + toks」店舗では同店シンボルカラーの臙脂色を用いたデザインとなっている[2]。
店舗
現行店舗の詳細については、公式サイト「店舗一覧」を参照のこと。
「LAWSON + toks」店舗を含む。
- 石川台駅では「LAWSON+toks 石川台駅前店」として、駅構内ではなく駅舎に隣接する形で駅の外に店舗がある[2]。
- 2019年9月4日「LAWSON+toks三軒茶屋駅店」として開店。ただし田園都市線三軒茶屋駅の改札外店舗[2]。
- 公式サイトの沿線別店舗一覧では、世田谷線は「該当店舗なし」と案内されている[2]。
閉鎖店舗
- 2019年11月13日、南町田グランベリーパーク開業と同時に「LAWSON+toks南町田グランベリーパーク駅店」[2]として再出店[10]。
- 同時にグランベリーパークセントラルコート1階に「LAWSON+toks南町田グランベリーパークキッズ店」[2]もオープンしていたが[10]、2022年1月30日閉店[11]。
営業時間
- 「toks」店舗では、6時30分開店、21時30分から23時閉店が多い。
- 朝から昼まで(午前中または14:30閉店)のみ営業の店舗もある。
- 「LAWSON+toks」店舗では、6時30分~7時開店、22時~23時台閉店が多い。
- 早朝~深夜の長時間営業を行う店舗もある。東横線の武蔵小杉駅店(JR連絡口前)、田園都市線の長津田店と中央林間店では、5時台~25時台の営業。
- 年始(1月1日~3日)は休業。土日祝日は休業とする店舗もある。
- 「LAWSON+toks」では、テナント出店する商業施設の営業時間・休日に合わせたり、通常のローソンと同様に24時間営業・年中無休とする店舗もある。
- 24時間営業・年中無休の店舗は、石川台駅前店、溝の口店・溝の口南店。
主な取扱商品
「toks」店舗の例。「LAWSON + toks」店舗ではローソンの取扱商品に準じる。
- かつてはバス共通カード・パスネットも販売されていた[9]。
軽食販売店舗
以下の「toks」店舗では、おにぎり・サンドイッチなどの軽食を販売(サンドイッチは夏期販売しない)。
沿革
- 1975年(昭和50年)12月 - 財団法人東急弘潤会が反町駅前にトークス反町店を開店する[12]。
- 1978年(昭和53年) - 財団法人東急弘潤会が、東弘商事株式会社に売店運営を譲渡。
- 1991年(平成3年) - 名称を「toks」に統一、象をモチーフとしたシンボルマークを制定。
- 1993年(平成5年) - 販売員が売上チェック (POS) などに使用する携帯端末を導入。
- 1997年(平成9年) - 酒類販売を開始。
- 2003年(平成15年) - 経営元の東弘商事株式会社が、東急ステーションリテールサービスに社名変更。
- 2005年(平成17年)11月 - 東急ステーションリテールサービスがローソンと業務提携[13]。
- 2006年(平成18年)8月31日 - 長津田駅構内に初の「LAWSON + toks」を開業[13]。
- 2012年(平成24年)3月31日 - たまプラーザ駅店を「LAWSON + toks」へ転換[2][13]。
- 2022年(令和4年)3月1日 - 東急ステーションリテールサービスが東急ストアに吸収合併され、東急ストアが運営を継承[5]。
関連項目
脚注・出典
外部リンク
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