2017年シンガポールグランプリ (2017 Singapore Grand Prix) は、2017年のF1世界選手権第14戦として、2017年9月17日にシンガポール市街地コースで開催された。
正式名称は「2017 FORMULA 1 SINGAPORE AIRLINES SINGAPORE GRAND PRIX」[1]。
レース前
このレースでピレリが供給するドライタイヤのコンパウンドは、ソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトの3種類[2]。
FIAはトラックリミット防止のため、ターン2の後にコーンを設置した。また、数カ所に再舗装を施し、ピットレーンの幅が275mm拡張されている[3]。
シンガポールGPの開催契約が2021年まで延長されることになった[4]。
2018年シーズンに関する動向
フリー走行
開催日時は現地時間 (UTC+8、以下同じ)。
1回目
2017年9月15日 16:30
気温29度、路面温度32度、曇天のドライコンディション。昼過ぎにスコールがあったがセッション開始時には路面は乾いた(ただし縁石はまだ濡れている)[9]。トロ・ロッソはカルロス・サインツJr.に代わってショーン・ゲラエルが、ハースはケビン・マグヌッセンに代わってアントニオ・ジョヴィナッツィがこのセッション限定で走った。フォース・インディアはシャークフィンの上に極小ウィングレットを30枚以上付けている。8番手となったフェルナンド・アロンソは「パワーがない」「トップタイムを出せた!」と不満を漏らす。トップタイムはダニエル・リカルドの1分42秒489。
2回目
2017年9月15日 20:30
気温29度、路面温度31度、ドライコンディション[10]。このセッションでもレッドブル勢が好調で、リカルドとマックス・フェルスタッペンによるタイム更新の応酬となった。開始44分後にセバスチャン・ベッテルがバリアに接触、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。トップタイムはリカルドの1分40秒852[11]。
3回目
2017年9月16日 18:00
予選
2017年9月16日 21:00
セバスチャン・ベッテルがポールポジションを獲得した。メルセデスはルイス・ハミルトンが5位、バルテリ・ボッタスが6位に終わった。
結果
- 追記
- ^1 - エリクソンは予選前に6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド降格[14]
決勝
2017年9月17日 20:00
レースはウェットコンディションでのスタートとなった。これは2008年の初開催以来、初めてのことである。
スタート直後のターン1でフェラーリ勢とマックス・フェルスタッペンが接触、フェルナンド・アロンソもこのクラッシュに巻き込まれて4台ともにリタイアとなった。なお、1周目にフェラーリの全車両がレースから姿を消すことはF1の歴史でこれが初のことである。この多重事故で5位スタートのルイス・ハミルトンに逆転劇が起こり、悠々とトップを独走して逆転勝利、3連勝。ノーポイントに終わったセバスチャン・ベッテルとの差は28ポイントに広がり、チャンピオン争いで優位に立った。なお、スタート直後のフェラーリ勢とマックス・フェルスタッペンとフェルナンド・アロンソによる多重クラッシュの原因についてはレース後に審議の対象となるが、おとがめ無しの裁定が下された[15]。
結果
- ファステストラップ[17]
- ラップリーダー[18]
- 追記
- 2時間を超えたため58周でレース終了。当初の予定は61周
第14戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
脚注