2017年イタリアグランプリ(2017 Italian Grand Prix)は、2017年のF1世界選手権第13戦として、2017年9月3日にモンツァ・サーキットで開催された。
正式名称は「FORMULA 1 GRAN PREMIO HEINEKEN D'ITALIA 2017」。
レース前
このレースでピレリが供給するドライタイヤのコンパウンドは、ミディアム、ソフト、スーパーソフトの3種類[1]。
ホンダは、マクラーレンのフェルナンド・アロンソに新スペックのパワーユニットを投入。これにより、アロンソはグリッド降格ペナルティを受ける[2]。
フリー走行
開催日時は現地時間 (UTC+2、以下同じ)。
1回目
2017年9月1日 10:00
2回目
2017年9月1日 14:00
3回目
2017年9月2日 11:00
予選
2017年9月2日 14:00
大雨のためQ1が2時間半中断したがルイス・ハミルトンは終始速さを見せ、通算でミハエル・シューマッハを上回り単独1位となる69回目のポールポジションを獲得した。
経過
結果
- 追記
- ^1 - フェルスタッペンは以下のペナルティにより合計20グリッド降格となった
- FP1で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のエンジンとMGU-H)を行ったため15グリッド[5]
- FP3で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のターボチャージャー)を行ったため5グリッド[6]
- ^2 - リカルドは以下のペナルティにより合計25グリッド降格となった
- FP1で4基を超えるパワーユニット交換(6基目のMGU-H、5基目のエンジンとターボチャージャー)を行ったため20グリッド[7]
- FP3で6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド[8]
- ^3 - バンドーンは予選後に4基を超えるパワーユニット交換(10基目のターボチャージャーとMGU-H、7基目のエンジンとMGU-K)を行ったため25グリッド降格[9]
- ^4 - ペレスは予選後に6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド降格[10]
- ^5 - ヒュルケンベルグはFP3で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のMGU-H)を行ったため10グリッド降格[11]
- ^6 - アロンソはFP1で4基を超えるパワーユニット交換(9基目のターボチャージャーとMGU-H、7基目のエンジンとMGU-K、6基目のバッテリー、5基目の電子制御装置)を行ったため35グリッド降格[12]
- ^7 - サインツはFP1で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のMGU-H)を行ったため10グリッド降格[13]
- ^8 - パーマーはFP3で4基を超えるパワーユニット交換(5基目のターボチャージャーとMGU-H)を行ったため15グリッド降格[14]
- ^9 - グロージャンは107%ルールをクリアできなかったが、スチュワードの判断により最後尾スタートで決勝出走が許可された。予選後に6戦以内のギアボックス交換のため5グリッド降格となったが、最後尾グリッドのため変更なし[15][16]
決勝
2017年9月3日 14:00
ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで連勝して今シーズン6勝目。3位に終わったセバスチャン・ベッテルを抜いてドライバーズランキングトップに浮上した。メルセデスは今シーズン3回目のワン・ツー・フィニッシュ。
展開
気温24度、路面温度36度、晴天のドライコンディションで行われた[17]。
予選終了後にもストフェル・バンドーンがパワーユニットを、セルジオ・ペレスとロマン・グロージャンがギアボックスを交換してグリッド降格(グロージャンは最後尾のため変動なし)となり、グリッド降格は9人にのぼった。
スタートでエステバン・オコンがランス・ストロールを抜き2位に上がり、キミ・ライコネンがバルテリ・ボッタスを一度は抜くも、最終コーナーのパラボリカでボッタスが抜き返した。ボッタスは3周目にストロール、4周目にオコンを抜いて2位に上がり、メルセデスの1-2体制となる。ベッテルは3周目にライコネン、8周目にオコンを抜いて3位に上がる。マックス・フェルスタッペンはフェリペ・マッサのインに飛び込むが接触し、右フロントタイヤがパンクしてピットインを余儀なくされる。
タイヤ交換で上位3台の順位は変わらず。37周目まで引っ張ったダニエル・リカルドがスーパーソフトに交換してライコネンを猛追、41周目にライコネンを抜いて4位に上がり、ベッテルにも接近するが、ベッテルもペースを上げて応戦した。
ハミルトンは独走でトップを守り優勝、2位にボッタスが続き、メルセデスの1-2となった。ベッテルは3位を守ったが、3ポイント差でドライバーズランキングトップの座をハミルトンに明け渡した。バンドーンは33周目にパワーを失いリタイア、フェルナンド・アロンソは次戦のギアボックス交換を考慮して51周目にリタイアした(17位完走扱い)。
結果
- ファステストラップ[19]
- ラップリーダー[20]
- 追記
- † 印はリタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。
- ^1 - パーマーはターン5でアロンソをオーバーテイクする際、シケインを通過せずにポジションを戻さなかったため、5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1点(合計6点)が科された[21][22]
第13戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
脚注