青崎 有吾(あおさき ゆうご、1991年[2]6月28日[3] -)は、日本の小説家・推理作家。神奈川県横浜市生まれ[4]。神奈川県立希望ヶ丘高校を経て[5][6]、明治大学文学部を卒業[1]。大学在学中は明治大学ミステリ研究会に所属[2]。
略歴
明治大学に入学後、2作品ほどライトノベル関係の賞に応募するも落選する[4]。「ライトノベルではなくて、ミステリのほうがいい」と選評に書かれたことから、いつかは応募したいと思っていた鮎川哲也賞に初めて応募する[4]。
2012年、『体育館の殺人』で第22回鮎川哲也賞を受賞して小説家デビュー。同賞史上初の平成生まれの受賞者となった[4]。授賞式では選考委員を代表して芦辺拓が「『体育館の殺人』は、真正面から本格ミステリに取り組み、それもエラリー・クイーンばりのロジカルな推理に、堂々と挑戦している点に好感が持てました」と評した[7]。
2024年、『地雷グリコ』で第24回本格ミステリ大賞(小説部門)、第77回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、第37回山本周五郎賞を受賞。5月10日から16日にかけての1週間で3つの文学賞を受賞することとなった[8]。
受賞・候補歴
ミステリ・ランキング
- このミステリーがすごい!
- 2014年 - 『水族館の殺人』28位
- 2017年 - 『図書館の殺人』20位、『アンデッドガール・マーダーファルス 1』24位
- 2020年 - 『早朝始発の殺風景』12位
- 2021年 - 『ノッキンオン・ロックドドア2』36位
- 2022年 - 『アンデッドガール・マーダーファルス 3』17位
- 2024年 - 『11文字の檻 青崎有吾短編集成』12位
- 2025年 - 『地雷グリコ』1位
- 本格ミステリ・ベスト10
- 2013年 - 『体育館の殺人』5位
- 2014年 - 『水族館の殺人』2位
- 2015年 - 『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』8位
- 2017年 - 『図書館の殺人』2位、『ノッキンオン・ロックドドア』17位、『アンデッドガール・マーダーファルス 1』20位
- 2020年 - 『早朝始発の殺風景』19位
- 2021年 - 『ノッキンオン・ロックドドア2』23位
- 2022年 - 『アンデッドガール・マーダーファルス 3』19位
- 2024年 - 『11文字の檻 青崎有吾短編集成』20位
- 2025年 - 『地雷グリコ』1位
- ミステリが読みたい!
- 2017年 - 『ノッキンオン・ロックドドア』18位
- 2020年 - 『早朝始発の殺風景』19位
- 2022年 - 『アンデッドガール・マーダーファルス 3』18位
- 2024年 - 『11文字の檻 青崎有吾短編集成』9位
- 2025年 - 『地雷グリコ』1位
作品リスト
単行本
裏染天馬シリーズ
アンデッドガール・マーダーファルス
ノッキンオン・ロックドドア
その他
アンソロジー
「」内が青崎有吾の作品
単著未収録短編
- 小説
- 裏染天馬シリーズ
- 風ヶ丘合唱祭事件(『ミステリーズ!』Vol.100 APRIL 2020 東京創元社)
- あるいは紙の(『放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー』2020年11月 創元推理文庫)
- ノン・シリーズ
- 黒犯罪天楼 マンハッタン(『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.01』2020年2月 星海社FICTIONS)
- カジノ・イリーガル(『ネメシスVI』2021年6月 講談社タイガ)
- くらりvsメカくらり(『紙魚の手帖』vol.12 AUGUST 2023 東京創元社)
- 縄、綱、ロープ(『オール讀物』2024年7・8月号 文藝春秋)
- 首師(『貴女。 百合小説アンソロジー』2024年6月 実業之日本社)
- エッセイなど
- 「〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉アンケート」(『文藝』2020年冬季号、2020年10月発売)
共著
テレビドラマ
テレビアニメ
漫画原作
コミカライズ
- アンデッドガール・マーダーファルス(2016年10月 - シリウスKC 既刊3巻) - 漫画:友山ハルカ
- 早朝始発の殺風景(2022年11月 ヤングジャンプコミックス 全2巻) - 漫画:山田シロ彦
- ノッキンオン・ロックドドア(2022年7月 - 11月 Hykecomic 全29話(電子書籍 単話のみ)) - 漫画:繭つ麦
- 地雷グリコ(『ヤングアニマル』2024年20号 - 連載中 白泉社) - 漫画:暁月あきら[22]
脚注
出典
関連項目
外部リンク
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2020年代 |
- 第30回 千田理緒『五色の殺人者』 / 弥生小夜子『風よ僕らの前髪を』(優秀賞)
- 第31回 受賞作なし
- 第32回 真紀涼介『勿忘草をさがして』(優秀賞)
- 第33回 岡本好貴『帆船軍艦の殺人』
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