歌越駅(うたこしえき)は、かつて北海道天塩郡遠別町字歌越に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線の駅(廃駅)である。電報略号はウア。事務管理コードは▲121625[2]。
一部の普通列車は通過した(1986年(昭和61年)11月1日改定の時刻(廃止時の時刻表)で、下りのみ1本(急行「はぼろ」後継の主要駅停車列車。上りは停車)[3]。)。
歴史
駅名の由来
所在地名より。松浦武四郎の『西蝦夷日誌』に「ヲタコシベツ。名義ヲタクシベツにして、沙越る川といへり」とあり[7]、アイヌ語の「オタクㇱペッ(ota-kus-pet)」(砂浜・を通っている・川)に由来すると推測されている[4][8]。
駅構造
廃止時点で、島式ホーム片面使用の1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(幌延方面に向かって左手側)に存在した。かつては、島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な職員配置駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も側線として残っており、1983年(昭和58年)時点では留萌方、幌延方両側の転轍機も残存していたが[9]、その後留萌方の転轍機と線路が途中まで撤去された。
無人駅(簡易委託駅)となっていたが、有人駅時代の木造モルタル塗り[9]の駅舎が残っていた。駅舎は構内の北西側に位置し、ホーム北側とを結ぶ構内踏切で連絡した[9]。また、駅前には職員用宿舎が2棟8戸存在した[9]。
駅周辺
駅跡
駅舎や駅構内の施設は既に撤去され、現在は、牧場のサイレージ置き場になっている。また、1999年(平成11年)時点では職員用宿舎の廃屋が残存していた[10]。
また、2010年(平成22年)時点では当駅 - 天塩金浦駅間にあったモオタオコシベツ川を渡る6本の橋脚を有するコンクリート橋がほぼ完全な形で残存し[11]、2011年(平成23年)時点でも同様で橋梁上にはバラストや標識も確認できた[12]。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 羽幌線
- 共成駅 - 歌越駅 - 天塩金浦駅
参考文献
脚注
関連項目
外部リンク