島越駅(しまのこしえき)は、岩手県下閉伊郡田野畑村にある三陸鉄道リアス線の駅である。
駅の愛称は「カルボナード」。宮沢賢治の童話『グスコーブドリの伝記』の舞台の一つ、カルボナード火山島に由来する。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線を有する。簡易委託駅。再建された駅は松前川より北側の築堤に隣接するかさ上げ盛土の上に移転し、駅前広場は2016年に完成した。震災前は駅舎もホームも松前川の南側にあった。
駅舎は八角形の塔屋や屋根に初代駅舎の面影を持つ。中央にある改札口、コンコースを挟んで北側に待合室と展示室、南側にきっぷ売場・駅務室と売店・飲食スペースがある。塔屋にはらせん階段が付けられていて、2階の展望台に行くことができる。なお、再建にあたってはクウェートの政府から援助を受けている。なお、この付近の路線は震災前の高架構造から津波防波堤を兼ねた築堤に変更されている。
利用状況
1日の平均乗降人員は以下のとおりである[統計 1]。
乗降人員推移
|
年度
|
1日平均人数
|
2014年
|
63
|
2015年
|
61
|
2016年
|
50
|
2017年
|
39
|
2018年
|
30
|
駅周辺
旧駅舎の駅前広場には前述の津波にも流失しなかった宮沢賢治の詩碑(「発動機船 二」)[8]および旧駅舎よりホームへ向かうための階段が震災遺構として保存されている。
その他
隣の駅
- 三陸鉄道
- ■リアス線
- 岩泉小本駅 - 島越駅 - 田野畑駅
脚注
注釈
- ^ この新駅舎オープン(使用開始)当日の扱いについて三鉄では、駅前広場および周辺施設の未整備を理由に「プレオープン」として式典の類を執り行わず、平成27年(2015年)に「正式オープン」予定としている[6]。
- ^ 「断崖クルーズ」乗船場(島越港)に至る当駅からの片道所要時間に関しては、2014年7月30日現在、三鉄が「徒歩8分」と案内している[6]のに対し、「断崖クルーズ」を運航する「陸中たのはた(クルーズ観光船発着所)」は「徒歩5分」と案内している[10]
- ^ 駅近くにあったが、震災による津波で局舎が全壊したため長く窓口業務及びATMともに休止が続いたが、2021年4月12日に、駅から遠く離れた高台にある集団移転地である切牛地区の黎明台団地で再開した。
出典
記事本文
利用状況
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
島越駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
|
---|
盛 - 釜石間:南リアス線、釜石 - 宮古間:リアス線、宮古 - 久慈間:北リアス線 |
|