恋し浜駅(こいしはまえき)は、岩手県大船渡市三陸町綾里字小石浜にある三陸鉄道リアス線の駅である。
駅の愛称は「愛の磯辺」[3]。後述する「ホタテ貝の絵馬掛け」に象徴されるように、愛にまつわる駅であることに由来する。
1985年(昭和60年)10月16日に小石浜駅(こいしはまえき)として新設され[2]、2009年(平成21年)7月20日に地元の小石浜地区で直販されているホタテブランド「恋し浜」にちなんで駅名を恋し浜駅に変更した[4]。改称以降、駅待合室にホタテ貝を絵馬として吊るす「ホタテ貝の絵馬掛け」が行われている[4]。2010年(平成22年)11月13日には観光案内看板の枠を活用して「幸せの鐘」が設置され、この「幸せの鐘」にはバラの新品種「恋し浜」・きらめく星・翼をもつ天使をモチーフとしたステンレス製の透かし彫りがあしらわれている[5]。
駅舎は高台に位置しているため、2011年の東日本大震災に際しては津波による流出を免れたが[6]、路盤流出などにより南リアス線全線が不通となった。休止中も前述のホタテ絵馬が数多く奉納され[6]、2013年に2年ぶりの営業再開を迎えた。
単式ホーム1面1線の地上駅である。無人駅だが、待合室とトイレがある[3]。
「大船渡市統計書」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は3人である[統計 1]。
2002年度(平成14年度)以降の推移は以下のとおりである。
周囲には細い道路と民家が散在するのみ。近くには岩手県道9号大船渡綾里三陸線が走る。