多度津駅(たどつえき)は、香川県仲多度郡多度津町栄町三丁目にある[7]、四国旅客鉄道(JR四国)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。駅案内パネルのコメントは「四国鉄道と少林寺拳法発祥の駅」。
予讃線を所属線とし[4]、土讃線を加えた2路線が乗入れ[7][8][9]、その分岐駅となっている。土讃線は当駅が起点であるが、予讃線高松駅方面へ直通する列車が数多く設定されている。全特急列車が停車する。駅番号は予讃線がY12、土讃線がD12である。
車両工場(多度津工場)[7]と多数の留置線が併設されたJR四国の要衝であり、乗務員区所である多度津運転区も併設されている[7]。予讃線高松方面から続く複線区間はこの駅で終わり、予讃線松山方面や土讃線方面は単線になる。
かつては高松駅発着・岡山駅発着特急列車がこの駅で分割併合を行っていた[10]。2002年(平成14年)3月23日のダイヤ改正後にその役割は宇多津駅に移されたが[10]、特急「しおかぜ」・「いしづち」の下り4本・「南風」・「しまんと」の下り1本は現在も当駅で併合を行っている。また、当駅は2017年4月に運転を開始した観光列車四国まんなか千年ものがたりの始発・終着駅となっている[11][12]。
構内の2施設が国の登録有形文化財に登録されている。
このうち給水塔については老朽化や耐震性の観点から2024年に取り壊しがきまり、同年11月13日から着工して12月中旬に解体が完了する見込みである[24]。
島式ホーム2面4線と木造駅舎を有する地上駅[2]、ホーム間は地下道で連絡されている。1日の乗降客数が2000人を超えているがエレベーター・エスカレーターなどのバリアフリー設備は無く、車いす利用の際は構内の職員専用通路を駅係員付添で通るようになっている。
かつて当駅には給水塔のそばに「構内食堂」(表向きは社員専用であったが実際は社員以外でも利用可能であった)[1]が営業していたが、2021年に老朽化もあり営業終了し、建物は解体された[7][8][9]。なお、この「構内食堂」は同年に善通寺市の善通寺西側に移転、店舗名を「善通寺構内食堂」として営業を再開している[9][25][26]。
JR貨物の駅は旅客駅に併設されている。1971年より定期貨物列車設定はないが、臨時車両輸送列車が発着することがある。松山運転所・高知運転所に配置される新型車両搬入の際はここで引渡しが成され、当駅から先は自力で回送される。
近年の1日平均乗車人員は以下の通り[27]。