株式会社 北陸銀行(ほくりくぎんこう、英称:THE HOKURIKU BANK, LTD.)は、富山県富山市に本店を置く、地方銀行。北海道銀行とともにほくほくフィナンシャルグループの傘下にある[5]。北陸3県(富山県・石川県・福井県)と北海道を主な地盤とする[6]。経営理念は「地域共存」「公正堅実」「進取創造」[7]。
行名に冠した北陸地方(新潟県を含む)と北海道のほか、三大都市圏、北陸に近い岐阜県高山市と長野県長野市に店舗を持つほか、海外に駐在事務所を設けている(アメリカ合衆国、イギリス、中華人民共和国、シンガポール、タイ王国)[6]。
本店を置く富山県では、県と富山市、高岡市などの県下多くの市町村の指定金融機関を受託している。
明治期の北海道移住者には富山県出身者が多かった縁もあり、北海道にも営業地盤を持ち、北陸銀を主要取引行とする道内企業は数多いとされる。また、道内の自治体では釧路町が指定金融機関としている。
平成に入り(特に東京地区において)バブル崩壊と金融危機の影響を受け、財務内容が悪化した。2004年(平成16年)9月に北海道銀行と経営統合し、ほくほくフィナンシャルグループを設立した。
経営破綻した石川銀行の営業のほとんどを継承したため、同行発祥の地である石川県では北國銀行に次ぐ店舗網を有しており、石川県民にも地元の銀行として定着している。
福井県の武生第五十七国立銀行と福井第九十一国立銀行も前身とすることから福井県内での営業基盤も強固である。
以前は預金通帳のキャラクターにムーミンを採用していた。2005年(平成17年)12月よりしばらく一般デザイン通帳のみの取り扱いとなっていたが、2016年6月よりマスコットキャラクターの「ほくまる」「りくひめ」柄の通帳・キャッシュカードを発行している。日本最小規模の地方銀行である富山銀行の筆頭株主でもあり、同行と店舗外ATMを共同設置している箇所もある。
北陸銀行と北海道の繋がりは、前身の十二銀行が1899年(明治32年)に10月に、北海道内の第1号店として小樽支店を開設したことに始まる。これは、地元の北海道拓殖銀行の進出に半年先んじている。江戸時代から北海道と北陸地方は、北前船を通じて経済的・文化的な結びつきは密接であり、十二銀行はそれを背景とした進出であった。十二銀行はその後、1910年(明治43年)に札幌に店舗を開設しており、1986年(昭和61年)度末には北陸銀行の道内の店舗数は26店となった[8]。2019年時点の道内店舗は16店に減少している[9]。
帝国データバンクが企業概要ファイル「COSMOS2」に収録されている企業146万社(特殊法人・個人事業主を含む)を対象に行った「全国メーンバンク調査」(2016年12月)によると、北陸銀行をメインバンクとする企業は6,791社であり、北陸地方のシェアは15.32%で首位を獲得している他、北海道でも6位(2.903)であり、一定の強みを見せている[10]。
2019年時点で187店舗となっている(本支店145、出張所42)[4]。現在の店舗の詳細は、公式サイトの店舗・ATM検索を参照。
以下の地域はすべて1店舗となっている。
なお、福邦銀行のカードでの出金の場合は平日時間外、土日祝日であっても時間外手数料は徴収されない。
カード入金は2014年11月17日から終日有料になるが、北陸地方内設置の「BankTime」のみ引続き終日無料。ただし、「ほくぎんポイント倶楽部」に500ポイント以上該当している限り、引続き全国のコンビニATMでのカード入金は終日無料。なお、旧サークルKサンクスに設置していたBankTimeは、ファミリーマートへの店舗替えとゆうちょ銀行ATMへのリプレイスに伴い減少している。
一方で、りそな銀行と共同で2017年から展開している「まちかどATM」では北陸3県のクスリのアオキやウエルシア薬局の店舗を中心に設置されている(2019年時点では福井県内には設置されていない)。現在の設置店舗やサービスの詳細は、公式サイトのまちかどATMのご案内を参照。
1953年に企業チーム「北陸銀行硬式野球部」として創部し、2000年からクラブチーム「北銀クラブ」と形態を変えて活動していた。都市対抗野球大会に6回、社会人野球日本選手権大会に8回出場した北信越の強豪チームであったが、2003年限りで廃部となった。企業チームから通算50年の歴史を有した[46]。廃部後は、OBや有志たちが選手の受け皿として富山ベースボールクラブが発足させたが北陸銀行の選手の人数は少なくなっている。
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