レゴランド・ジャパン(Legoland Japan Resort)は、愛知県名古屋市港区金城ふ頭にあるレゴブロックのテーマパーク[1]。世界で8番目に開業したレゴランドである[WEB 4]。
概要
顧客として2歳から12歳の子供とその家族を想定し、レゴブロックそのもので遊ぶことのほか、レゴブロックの世界観を体現し、来客が能動的に体験できるアトラクションを準備している[公式 1]。事業主体はイギリスのマーリン・エンターテイメンツグループが担う[WEB 5]。マーリン社は、経営不振となったレゴランドを2005年に買収した投資会社ブラックストーン・グループ傘下の遊戯施設企業で、マダム・タッソー館など世界各地にテーマパークを所有している[WEB 6]。また、造成・施設建設工事は大林組が行った[WEB 5]。総事業費は約320億円とされる[WEB 5]。2017年4月に開業した部分は、第1期で9.3ヘクタールであり、海外で展開する他のレゴランドと比較すると小規模ではあるが、立体的に施設を配置することで同程度の内容を確保しているという[WEB 1]。第1期開業後の展開としては、公式ホテルとして「レゴランド・ジャパン・ホテル」の開業、第2期として名古屋市国際展示場第1展示館の跡地(約1.9ヘクタール)開発が予定されている[WEB 5]。マーリン社のニック・バーニーCEOによると、東京と大阪の間であり、また日本の中心に位置する名古屋市という立地は、日本初のレゴランドを進出するにふさわしいとしている[WEB 1]。休日平均約8,000人の来客を見込む[WEB 7]。
運営は2013年にマーリン社が設立した「LEGOLAND Japan合同会社」が行なっている[WEB 3]。同社代表は本多良行が2021年より務めている[WEB 8]。
歴史
当地は名古屋港の金城ふ頭エリアに位置する。金城ふ頭は、名古屋港築港13号地として1963年(昭和38年)に土地造成が開始された公有水面埋立地である。また、名古屋港の中央部に位置し、貿易の中心として長く活用されてきた[WEB 9]。名古屋市はこの金城ふ頭エリアの一部を「モノづくり文化交流拠点」と位置付け、2008年度から整備を行ってきた[WEB 7]。2011年には、その一環としてリニア・鉄道館が開業している[WEB 7]。当園は、名古屋市国際展示場北側の駐車場であった土地を利用したもので、前述のとおり2期工事として国際展示場跡地を利用した施設の建設が予定されている[WEB 7]。
沿革
園内施設
園内は、入場ゲート入ってすぐの「ファクトリー」をはじめとして、「パイレーツ・ショア」・「ナイト・キングダム」・「レゴ・シティ」・「アドベンチャー」・「ブリックトピア」・「ミニランド」「レゴニンジャゴー・ワールド」と大きく8つのエリアに分かれており、それぞれ設定されたテーマによるアトラクションが配置されている。
ファクトリー
その名が示す通り、レゴブロックの製造過程を見学することができる。また、アジア圏最大級と謳うレゴショップも所在する。
レゴ・ファクトリー・ツアー
レゴブロックの製造過程を見学することができるツアー。レゴ社は日本に工場を持たないため、この施設が唯一、日本でレゴブロックを製造している。見学後には、実際にここの機械で作った特製レゴブロックが配られる。
ビッグ・ショップ
アジア最大級のレゴショップ。パーク限定商品もある。
ブリックトピア
- デュプロ・バレー
- 幼児用のレゴブロックである「デュプロ」をモチーフにした全天候型施設。
- オブザベーション・タワー
- 高さ59.8m、展望43.8mの展望タワーであり、園内を一望することができる[11]。展望席自体が回転しながら上昇する機構となっており、園内はもとより名古屋港や名古屋市内、遠く伊吹山まで見渡すことができるという。
- レゴニンジャゴーライブ
- レゴニンジャゴーの世界観を再現するため、パペットとプロジェクションマッピングを駆使して行われる舞台。
- キャット・クラウド・バスターズ
- 乗客2人が協力し、ネズミを追いかけるネコとなり、高さ約5mの塔の頂上を目指し、ロープをたぐり寄せるアトラクション。
- ブリック・パーティ
- 様々な乗り物や動物をかたどったメリーゴーラウンド[公式 2]。
- イマジネーション・セレブレーション
- Pinoの形をしたいわゆるコーヒーカップ。
- ビルド・アンド・テスト
- 実際にレゴブロックで自動車・魚や飛行機などを組み立てたあと、それらを走らせたり泳がせたり飛ばしたりできる施設。
- レゴ・クリエイティブ・ワークショップ
- レゴモデルの作り方を学べるワークショップ。
- ロボティック・プレイセンター
- プログラムを組みことで自由に操作できるレゴマインドストームについて学べるワークショップ。
アドベンチャー
- ロスト・キングダム・アドベンチャー
- 盗まれた宝物を探し、古代寺院遺跡の中を車に乗って冒険する設定のアトラクション。車にはレーザー銃が備えつけられており、それを用いて色々な標的を狙うことになる。
- サブマリン・アドベンチャー
- 潜水艦に搭乗し、80種類約2,000匹の本物の魚が泳ぐ水槽の中を進むアトラクション。
- スクイッド・サーファー
- ジェットスキーに搭乗し、水上を進む。
- ビートル・バウンス
- カブトムシがモチーフになっており、約5mの高さまで座席が上昇する。
- ファラオ・リベンジ
- ボールプール。
- カーゴ・エース
- 小型飛行機を模した乗り物。
- シークレット・チャンバー・オブ・アムセトラ
- レゴブロックを自由に組み立てることができる部屋。
ナイト・キングダム
- ザ・ドラゴン
- ローラーコースター。乗客はドラゴンに乗り込む形になる。
- ドラゴン・アプレンティス
- 小型のローラーコースター。上記のザ・ドラゴンほどの激しい挙動はなく、より小さい子向け。
- マーリン・チャレンジ
- レゴブロックで作られた汽車型のミュージックエキスプレス型アトラクション。
- マーリン・フライング・マシーン
- 魔法の乗り物という設定で、遊具全体は軸を中心に回転しつつ、個々の「マシーン」は足下のペダルを漕ぐことで上昇(足を止めると徐々に下降)することができる。
パイレーツ・ショア
- スプラッシュ・バトル
- 海賊船を模した船が水中を進むアトラクション。乗客は船に付属した水鉄砲で、他の船の乗客や宝箱を狙うことができる。また、アトラクションの周囲にも水鉄砲が設置されており、乗客でない見物人も海賊船を狙うことができる。このアトラクションの性質上、乗客は水に濡れるため、事前にレゴランドポンチョ(大人用600円、子供用300円)を着るか、終了後に全身ドライヤー(1回300円)により乾かす必要がある。
- アンカー・アウェイ!
- いわゆるバイキングであるが、通常の前後の動きのほか、左右の動きが追加されており、海賊船が荒波の中を進む気分を味わうことができるという。
- キャスタウェイ・キャンプ
- 海賊船を模したフィールドアスレチック。
ミニランド
当園が所在する名古屋市の建造物をはじめとして、日本各地の名所をレゴブロック計10,496,352個により再現している[公式 3]。制作は世界各地のレゴプロビルダーが担い、2年掛けて行われたという[朝日 1]。海に近い屋外で展示するため、ブロック内には鉄板が仕込まれ、特殊な接着剤により強度が高められている[朝日 1]。また、5年を目処にブロックを交換する予定である[朝日 1]。
名古屋
- ナゴヤドーム
- 41万個のレゴブロックを使用し、野球観戦客の動きに至るまで緻密に再現している[中日 1]。
- 名古屋城
- 22万5千個のレゴブロックにより、高さ2メートルの名古屋城が再現されており、同城のシンボルである金鯱も表現されている[中日 4]。
西日本
東日本
レゴ・シティ
- レスキュー・アカデミー
- 消防車を操作し、火災現場で消火作業を行う設定のアトラクション。
- ドライビング・スクール
- 自動車教習所を模したコースで、レゴカーを操作して運転を体験できるアトラクション。対象年齢は6歳から13歳。体験後にはレゴランド・ドライビングライセンスが交付される。また、3歳から5歳までを対象とするジュニア・ドライビング・スクールもある。
- コースト・ガード・エイチキュー
- 沿岸警備隊(コースト・ガード)となり、小型ボートに乗船し、水上をパトロールする設定のアトラクション。
- ザ・ワーフ
- 港町を模した遊具。
- パレスシネマ
- 4D映像が上映される。
- シティ・エアポート
- 飛行機の操縦が楽しめる。
- レゴ・シティ・ポリス・ビルディング・エクスペリエンス
- ポリスステーションをモデルにした施設。
- スプラッシュ・パッド
- 水深10cmプール。すべり台やシャワー、大量の水が降ってくるバケツの仕掛けがある。夏のアトラクション。 夏季限定
- ビルド・ア・ボート
- レゴブロックでオリジナルボートを組み立てる。水に浮かべて流したり競争する。
レゴニンジャゴー・ワールド
2019年7月1日に追加して開業した[中日 3]。既に開業している国外のレゴランドでは人気のエリアである[中日 3]。面積は4,400平方メートルで、うち3100平方メートルに関しては隣接するポートメッセなごや1号館の敷地を譲り受けて整備される[中日 3]。空中に吊された座席が旋回する「フライング・ニンジャゴー」と称するアトラクションなど3基と忍者体験コーナーが設けられる[中日 3]。
混雑時はエリア内の入場制限が実施される。その場合には当日配布している整理券、免許皆伝の証、スキップパス3のいずれかが必要となる。
- フライング・ニンジャゴー(Flying NINJAGO)
- 作品中に登場するドラゴンをモチーフにしたアトラクション。地上22メートルまで時速50kmで旋回しながら、翼を操縦して360度回転させる事も可能。同様のアトラクションはレゴランド・ドイツ・リゾートにも存在する。国内ではさがみ湖リゾート プレジャーフォレストに同型機の「極楽パイロット」が存在する。
- ロイド・スピン術・スピナー(Lloyd's Spinjitzu Spinner)
- 2人乗りのゴンドラに搭載されたボタンを押すと、360度前後に回転するアトラクション。日本オリジナル。
- カイ・スカイ・マスター(Kai's Sky Masters)
- 4人乗りのライドを操縦して、ターゲットを撃ち得点を競うアトラクション。ライドは前列がターゲットを撃つ銃を、後列がライドを上下させるレバーを操作する。こちらも日本オリジナル。
- コール・ロッククライミング・ウォール
- 断崖絶壁に見立てた壁を自由に上ることができる。
- ジェイ・ライトニング・ドリル
- 次々に点滅するボタンを制限時間の20秒以内にタップする。ニンジャに必要な反射神経や集中力を鍛えながら、高得点を目指す。
レストラン
園内ではそれぞれ独自の特徴を備えた5箇所のレストランと、8つのスタンドにより食事や軽食が提供されている[公式 4]。例えば、中世をイメージしたエリアであるナイト・キングダム内にあるナイト・テーブル・レストランではスモーブローと呼ばれるデンマーク料理を用意している[公式 4]。また、レゴブロックの形を模したレゴポテトや当地の名物である小倉トースト風のフレンチトーストなども販売される[公式 4]。
また、園内ではアルコール類の提供は行われない[中日 1]。
- チキンダイナー(ブリックトピア)
- フライドチキン専門店。屋内264席、テラス120席。
- コーラル・リーフ・ピッツア・アンド・パスタビュッフェ(アドベンチャー)
- ビュッフェレストラン。3種類のパスタおよび5種類のピザ、サラダバーが提供される。屋内286席、テラス席が216席用意される。大人が1990円、3歳から12歳が990円。
- ブリック・ハウス・バーガー(レゴ・シティ)
- ハンバーガーショップ。
- ナイト・テーブル・レストラン(ナイト・キングダム)
- デンマーク料理やきしめんなどの当地のメニューをはじめとした日本の料理が提供される。「るるぶ」によると、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのメニュー開発にも関わったシェフにより当地ならではのメニューが開発されたという。園内レストランで一番メニューが多いという。屋内230席、テラス264席。
- ファクトリー・サンドウィッチ・カンパニー(ファクトリー)
- サンドウィッチやパンを提供するレストラン。282席。
- ニンジャ・キッチン(レゴニンジャゴー・ワールド)
- レゴニンジャゴーの主人公であるカイのパワーチャーハンやニンジャカステラを販売。
学校団体プログラム
小学校までの学校団体を対象とした特別プログラムが用意される[公式 5]。これは、学習指導要領に沿った45分のワークショップをはじめとして、「ものを作りだす面白さ、表現するよろこび、想像する楽しさを体験できる」としている[公式 5]。また、一般利用では禁止されている弁当の持ち込みが認められる[公式 6]。
入園料
1Dayパスポートおよび年間パスポートの2種類が販売されている。2022年12月1日より繁忙期と平常期の2段階設定をさらに細分化した価格変動制を導入した。また、事前購入割引体系および年間パスポート3種の価格差も同時に見直した。
1DAYパスポート
1DAYパスポートの販売価格は13歳以上が6900円、3歳以上12歳以下が5300円で開園した[朝日 1]。これは、先行するテーマパークである東京ディズニーリゾート(TDR)およびユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と比較して、大人料金は安く、子供料金が高い設定である[朝日 1]。入園料について朝日新聞は、当地は三世代同居が多く裕福な祖父母が孫に対して支出することを期待するものであると分析している[朝日 1]。また、1DAYパスポートは原則として再入場ができない[中日 5]。これは、開園直前に決定したとされ、レゴランドの来園者の利用を見込んだMaker's Pierの利用状況に悪影響を与えたとされる[中日 5]。
2018年7月19日より、繁忙期(ピーク時)と閑散期(オフピーク時)で価格が変動する他、事前購入で通常より割引される(価格は以下の通り)。なお、800円の追加料金でシーライフ名古屋の入場が可能な「コンボ1DAYパスポート」も販売されている。こちらは1回に限り再入場が可能である。
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入場当日価格
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入場前日までの価格
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おとな
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こども
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おとな
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こども
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スーパーオフピーク
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5,000円
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3,700円
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4,500円
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3,300円
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オフピーク
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5,300円
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3,900円
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4,800円
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3,500円
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ピーク
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7,100円
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4,600円
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6,400円
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4,100円
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スーパーピーク
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7,400円
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4,800円
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6,700円
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4,300円
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※表示価格は全て税込み価格。
※当日窓口購入の場合のみ、チケット 1 枚に付き 500 円の発券手数料がかかる。
年間パスポート
年間パスポートは、1DAYパスポート3回分の金額より安く、TDR・USJと比べても大幅に廉価に設定されている[WEB 4]。1DAYパスポートと異なり、再入場が可能である。また、1DAYパスポートで入場しても、園内のゲストサービスにおいて差額を支払うことで年間パスポートに変更できるサービスも用意される[WEB 4]。このサービスは入園者の1割超が利用しており、運営会社によれば他のレゴランドと比較しても圧倒的に多いという[中日 6]。
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レゴランド |
TDR |
USJ
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大人 |
1日券 |
6,900円[公式 7] |
7,400円[WEB 12] |
8,600円-10900円[WEB 13]
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年間 |
17,300円[公式 7] |
63,000円[WEB 12] |
48,800円(21,000円)[WEB 13]
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子供 |
1日券 |
5,300円[公式 7] |
4,800円[WEB 12] |
5,600円-6800円[WEB 13]
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年間 |
13,300円[公式 7] |
41,000円[WEB 12] |
33,200円(14,700円)[WEB 13]
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その後、シーライフ名古屋にも入場できる「リゾート年間パスポート」も発売された。
2018年7月19日からの年間パスポートは3種類用意された。同年7月19日~9月2日のキャンペーン期間中は「年パス・デビュー!キャンペーン」としてそれぞれ800~3,000円安い料金設定もされた[公式 8]。
年間パスポートのタイプ
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新規価格
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おとな
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こども
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スターター
➡ レゴランド・ジャパンへの入場
➡ 主に平日(スーパーオフピークやオフピーク)がメイン
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9,900円
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6,500円
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ススタンダード
➡ レゴランド・ジャパン+シーライフ名古屋への入場
➡ GW,お盆期間前後、お正月、特別有料イベントの日などは除外
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17,900円
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11,800円
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プレミアム
➡ レゴランド・ジャパン+シーライフ名古屋、全営業日への入場(特別有料イベントを除き)
➡ マダム・タッソー東京への入場(事前予約が必要)
➡ レゴランド・ディスカバリー・センター東京・大阪への入場(事前予約が必要)
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21,900円
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16,900円
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年間パスポートには特典も用意されている。
- 限定ブロックプレゼント
- レストランの食事10%割引
- 対象レストランで優先案内(土日祝限定)
- お誕生日月のお買物が20%割引
- ポップコーン割引
※上記の特典はレゴランド・ジャパン・リゾートのみ利用できます。年間パスポート・プレミアムの特典に関しては、マダム・タッソー及びレゴランド・ディスカバリー・センターは対象外。
割引施策
入場料の高さは開園当初から指摘されてきた。それに対し、2017年4月24日までに販売された年間パスポート1枚につき、同行者2人の入場料を半額にするキャンペーンを同年5月末まで実施し、割引の効果を検証するとしていた[中日 6]。この検証の結果、同年5月26日に「ファミリー1DAYパスポート」と称する割引チケットを同年内いっぱい発売することとなった[中日 7]。このチケットは、現地の窓口を除く入場券販売チャンネルにおいて入場の7日前より前に購入することができ、4人用が18,300円、3人用が14,700円という価格設定となっている[中日 7]。また、これとは別に事前購入割引として、7日前より前に購入した場合には約10パーセント、6日から2日前に購入した場合には約6パーセントを割り引くサービスを同年内いっぱい提供する[中日 7]。これも現地窓口では発売しない[中日 7]。
メインターゲットである小学生が夏期休業に入った7月29日には、年間パスポート所有者のほか、同行する2人までの来客について入園料を3割引にする割引が開始されたが、8月9日に至ってその無料化に踏み切ったという[朝日 4]。これは子ども用年間パスポート所有者1人に対して、同行する大人2人の場合、1万3800円相当が割り引かれる計算となる[朝日 4]。さらに、園内レストランについても年間パスポート所有者とその同行者について、一律3割引とするもので、夏休みが終わる8月31日まで行われる[朝日 4]。
またこのほか、20名以上の団体料金として、学校団体に限り平日1400円(休日などの特定日は2000円)[公式 5]、一般団体は大人6555円、子供5035円[公式 9]の設定が存在する。
ホームタウン1DAYパスポートとして、愛知県・岐阜県・三重県・静岡県在住者限定で2018年7月13日までの期限付き地域限定チケットが販売、13歳以上のおとな料金6900円が4500円に、3歳~12歳のこども料金5300円が3300円に割引される。
スキップパス3
対象のアトラクションを、列に並ぶよりも少ない待ち時間で優先利用できるチケット。パーク内のショップで当日販売されている。
- 対象アトラクション
- フライング・ニンジャゴー又はカイ・スカイ・マスター
- サブマリン・アドベンチャー
- ロスト・キングダム・アドベンチャー
- ザ・ドラゴン又はオブザベーション・タワー
営業時間
開園時刻は10時で共通しているが、閉園時刻が17時・18時・19時と日によって異なり、公式サイトにおいて案内がなされている[公式 10]。
休園日
遊具類のメンテナンスと従業員の休日確保のため、2017年6月以降、休園日を設ける[中日 8]。2017年内の休園日は、いずれも火曜日と水曜日で、閑散期を中心に6月、7月、9月、11月、12月の計34日で、6月と9月はすべての火・水曜を休園とする[中日 8]。海外のレゴランドでも週2日の休園日を設定したり、雪の多い地域では冬季に数カ月で休園している例があるという[中日 8]。2018年以降の休園日は未定[中日 8]としていたが、2017年同様休園日はいずれも火・水曜日で、6月、9月、11月はすべての火・水曜を休園とする計50日。
オフィシャルパートナーホテル
名古屋市内に所在するヒルトン名古屋・名古屋観光ホテル・ロイヤルパークホテル ザ 名古屋・キャッスルプラザの4ホテルをオフィシャルパートナーホテルとして提携している[公式 11]。ホテルにおいてはそれぞれ専用の宿泊プランを準備する[公式 11]。
オフィシャルホテル
レゴランド・ジャパンに隣接して、2018年(平成30年)4月28日にレゴランド・ジャパン・ホテルが開業した[中日 9]。建物は8階建てであり、1階と2階の一部には水族館のシーライフ名古屋が入居する(詳しくは後述)[毎日 1]。レゴランド・ジャパンおよびホテル・水族館を総称して、レゴランド・ジャパン・リゾートと呼称している[中日 9]。
ホテル全体の収容定員は1000人ほどで、客室は252室用意されている[中日 9]。客室はそれぞれレゴブロックの世界観を表現した演出がなされている[中日 9]。
館内は海賊をモチーフとした「パイレーツフロア」やエジプトを探検するというテーマで統一された「アドベンチャーフロア」、中世ヨーロッパ風の「キングダムフロア」、シリーズの世界観を再現した「レゴニンジャゴーフロア」「レゴフレンズフロア」にそれぞれ分かれている[WEB 15]。
宿泊料金は、通常料金として朝食付きで3万1000円を下限として設定している[毎日 1]。
予約は2017年12月1日からホームページで受け付ける。ホテルと水族館は年中無休営業。テーマパークは繁忙期以外に休園日設定の方針[中日 10]。
ホテル内には飲食店が2店舗存在しており、宿泊者以外の利用も可能となっている[WEB 14]。ビュッフェレストランは朝食時と夕食時にそれぞれ営業し、世界のさまざまな料理や当地なごやめしが提供される[WEB 14]。また、ダイニングバーではレゴの世界観とバーの雰囲気を両立した演出がなされ、昼食時間帯・午後・夜間の営業でそれぞれ別メニューが用意されているという[WEB 14]。
シーライフ名古屋
シーライフ名古屋は前述の通り、レゴランド・ジャパン・ホテルの1階・2階部分に位置する水族館である[毎日 1]。2018年(平成30年)4月15日に開業した[WEB 16]。館内は11の区画に分かれており、木曽川をテーマとした展示やおとぎ話である浦島太郎をテーマとした「竜宮城」ゾーンなどがあるという[WEB 16]。また、レゴランド・ジャパン・リゾートの一角でもあることから、レゴブロックと魚介類を関連させた展示も行っている[WEB 16]。
入場料はレゴランド・ジャパンとは別に設定されており、大人1900円、子供1500円となっている[WEB 16]。レゴランドと共通入場券も存在し、大人が7400円、子供が5800円となっている[WEB 16]。
また、入場料とは別に、館内に設定されたミッションをこなしながら展示を見てまわれる「レンジャー・ミッション・パック」やバックヤード体験ツアーがそれぞれ500円で設定されている[WEB 16]。
開園時刻は10時だが、閉園時刻は14時・17時・18時・19時と日によって異なる。入園できるのは閉園時刻の一時間前までとなっている。
オフィシャルマーケティングパートナー
- オブザベーション・タワー内にレゴブロックによる同社電力施設の模型を展示するほか、でんきの科学館および浜岡原子力館においても同様に模型を設置する[公式 13]。また、ビルド・アンド・テストの出張開催を年3回予定する[公式 13]。
- 中部圏を中心に発行される同社発行の中日新聞および中日こどもウイークリーを使用した広報活動を担う[公式 14]。また、イベント開催やノベルティの開発も予定している[公式 14]。
- 園内において同社キャラクター「ダス犬」をデザインしたゴミ箱を各所に設置するほか、4Dシアター内でオリジナルアニメーションを放映する[公式 15]。
- オフィシャルトラベルパートナーとの位置付けにより、アトラクションへの優先入場などの付加価値をつけた旅行商品の共同開発を行う[公式 16]。
- 園内においてビュッフェスタイルのレストランを展開する[公式 17]。
「過去のパートナー」
交通アクセス
鉄道
徒歩5分の場所にあおなみ線の金城ふ頭駅が所在する。あおなみ線では、開業に併せて2017年3月末よりレゴブロックをモチーフとした特別列車の運行や、従来各駅停車で24分掛かっていた所要時間を17分に短縮するノンストップ列車の運行を開始し、同園への交通アクセスとしての体制を整えている[中日 11]。
バス
レゴランド・ジャパンの開業に合わせて、金城ふ頭地区に乗り入れる路線バスが新たに開業している[WEB 17]。ジェイアール東海バス・三重交通・つばめ自動車の3社で、三重交通は中部国際空港・桑名駅および長島温泉との間、ジェイアール東海バスは中部国際空港からの直通便、つばめ自動車は地下鉄名古屋港駅のあるガーデンふ頭との間を結ぶ[WEB 17]。ただし、ジェイアール東海バスの路線およびつばめ自動車の路線については、2017年(平成29年)4月1日から翌年3月31日までの期間限定での運行となっている[WEB 17]。
つばめ自動車が運行していた「みなとシャトルバス」については、実証実験期間終了とともに予定通り運行を取りやめている[公式 18]。
水上バス
ガーデンふ頭から名古屋港ワイルドフラワーガーデン ブルーボネットを経由して金城ふ頭を結ぶ水上バス「名古屋港トリトンライン」が運航されている[WEB 18]。また、2017年10月から、ささしまライブ24地区を起点に中川運河を通り、ガーデンふ頭を経て、金城埠頭に至る水上バスの運航が予定されている[中日 12]。名古屋市当局は、前述のあおなみ線を含めて「金しゃちループ」として広報する[中日 12]。
自家用車
最寄りのインターチェンジは伊勢湾岸自動車道の名港中央ICである。
専用駐車場を持たず、近接して整備された名古屋市営金城ふ頭駐車場を利用するよう案内している[公式 19]。入場時間は8時から22時30分と限られるが、出場に関しては24時間可能となっている。5000台収容。
開業後の進展
開業半年の入場人数目標100万人は達成[毎日 2]したが、200万人入場のアナウンスを2018年に行うことはできなかった。
1周年にコメントを寄せたエコノミストの内田俊宏中京大学客員教授は、レゴランドの不十分なコンテンツに対して価格設定が高すぎであり、批判を受け止め改善を行えば来場者の誘致が見込めるが、残された時間はそれほど多くないとの見解を示した[毎日 3]。
これまでに2度の遊具緊急停止[日経 2][中日 13]に見舞われたが、けが人は出ていない。
2022年4月に開業5周年を迎えたレゴランド・ジャパンは、テーマパークとしては初めて名古屋市と包括連携協定を締結。主に、子どもたちへの豊かな教育活動推進、海の環境保全活動、および名古屋市の魅力発信に関わる活動に取り組む。
また、世界14ヵ国からグローバルな人材と10代~シニア世代までが集まる企業として、多様性および一人ひとりの個性を尊重し合うため、全従業員の身だしなみ基準「グルーミングスタンダード」を改定。より良い職場環境とゲストサービスの提供を目指す。
脚注
公式サイト
WEB
新聞報道
中日新聞
朝日新聞
毎日新聞
日経新聞
書籍
参考文献
外部リンク