トニー・アーマス・シニア

トニー・アーマス・シニア
Tony Armas, Sr.
オークランド・アスレチックス時代
(1987年)
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 アンソアテギ州プエルト・ピリトゥ英語版
生年月日 (1953-07-02) 1953年7月2日(71歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
182 lb =約82.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 1971年
初出場 MLB / 1976年9月6日
最終出場 MLB / 1989年10月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
殿堂表彰者
選出年 2005年

トニー・アーマス・シニアTony Armas, Sr)こと、アントニオ・ラファエル・アーマス・マチャドAntonio Rafael Armas Machado, 1953年7月2日 - )は、ベネズエラ出身の元プロ野球選手外野手)。右投右打。

息子のトニー・アーマス・ジュニア2006 ワールド・ベースボール・クラシック・ベネズエラ代表選出歴もある元メジャーリーグ選手(投手)で、弟のマルコス・アーマス英語版も元メジャーリーグ選手(外野手)である。

経歴

1971年、18歳の誕生日にピッツバーグ・パイレーツと契約。マイナーリーグで通算6シーズンプレイし、1976年9月に「セプテンバー・コールアップ」でメジャーに昇格。

1977年開幕前に6対3の交換トレードオークランド・アスレチックスに移籍。同年は当初右翼手、途中から中堅手で起用され、118試合出場で13本塁打を記録。

以後2年は故障がちで1978年は91試合、1979年は80試合の出場に終わる。

1980年に自己最多の158試合に出場し、35本塁打、109打点を記録する。打率.279は自己最高であった。

ストライキでシーズンが中断した1981年には全109試合に出場。22本塁打は4人並んでアメリカンリーグ本塁打王となった[1]。同年MLBオールスターゲームに選出される。また、三振115もアメリカンリーグ最多であった。

1982年トロント・ブルージェイズ戦で右翼手として11刺殺、12守備機会の1試合での大リーグ記録を達成。

同年オフにカーネイ・ランスフォードらとの交換トレードでボストン・レッドソックスに移籍。 移籍初年度の1983年は打率こそ.218に終わったが、リーグ2位の36本塁打、同7位の107打点を記録。左翼手ジム・ライス(後にアメリカ野球殿堂入り)、右翼手ドワイト・エバンスとの外野トリオは当時大リーグ最強とも言われた。

ベストシーズンは1984年。157試合に出場して43本塁打で2度目の本塁打王、123打点で初の打点王の二冠に輝く。2度目のオールスター出場を果たし、シルバースラッガー賞も初受賞。

1985年は故障もあって103試合の出場に留まるが、23本塁打を記録。1981年から85年の5シーズンで記録した187本塁打はアメリカンリーグ最多であった。

1986年は121試合の出場で11本塁打に終わり、同年途中に移籍加入したデーブ・ヘンダーソンにレギュラーを奪われる。生涯唯一のワールドシリーズ出場となったニューヨーク・メッツとの1986年のワールドシリーズも1試合、1打席のみの出場に終わった。(結果は三振。)同年限りでレッドソックスを解雇される。

1987年7月になってカリフォルニア・エンゼルスと契約。3シーズンプレイして引退。

1998年にはカリブ野球殿堂に、2005年には母国ベネズエラの野球殿堂に選出されている。

のち、1993年に弟マルコスがアスレチックで15試合に出場。息子のトニー・ジュニアは1999年から2008年までモントリオール・エクスポズ等4チームでプレイした。

引退後は母国ベネズエラのプロリーグ、リーガ・ベネソラーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナルに所属するレオネス・デル・カラカスで打撃コーチを務める。

選手としての特徴

本塁打王2回、打点王1回と1980年代前半のアメリカンリーグを代表する強打者の一人であった。 故障が多く、通算12回故障者リストに入り、その間に306試合に欠場した。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1976 PIT 4 6 6 0 2 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .333 .333 .333 .667
1977 OAK 118 392 363 26 87 8 2 13 138 53 1 2 1 8 20 2 0 99 8 .240 .274 .380 .654
1978 91 258 239 17 51 6 1 2 65 13 1 2 6 1 10 2 2 62 5 .213 .250 .272 .522
1979 80 297 278 29 69 9 3 11 117 34 1 0 0 2 16 2 1 67 6 .248 .290 .421 .710
1980 158 666 628 87 175 18 8 35 314 109 5 3 2 5 29 4 2 128 22 .279 .310 .500 .810
1981 109 462 440 51 115 24 3 22 211 76 5 1 0 1 19 6 2 115 6 .261 .294 .480 .774
1982 138 578 536 58 125 19 2 28 232 89 2 2 0 8 33 5 1 128 14 .233 .275 .433 .708
1983 BOS 145 613 574 77 125 23 2 36 260 107 0 1 0 8 29 0 2 131 31 .218 .254 .453 .707
1984 157 679 639 107 171 29 5 43 339 123 1 3 0 7 32 9 1 156 13 .268 .300 .531 .831
1985 103 410 385 50 102 17 5 23 198 64 0 0 0 5 18 4 2 90 14 .265 .298 .514 .812
1986 121 453 425 40 112 21 4 11 174 58 0 3 0 2 24 1 2 77 12 .264 .305 .409 .714
1987 CAL 28 84 81 8 16 3 1 3 30 9 1 0 1 1 1 0 0 11 3 .198 .205 .370 .575
1988 120 393 368 42 100 20 2 13 163 49 1 3 1 2 22 0 0 87 13 .272 .311 .443 .754
1989 60 211 202 22 52 7 1 11 94 30 0 0 0 2 7 2 0 48 2 .257 .280 .465 .745
MLB:14年 1432 5502 5164 614 1302 204 39 251 2337 815 18 20 11 52 260 37 15 1201 149 .252 .287 .453 .740
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

内野守備


一塁(1B) 遊撃(SS)
























1977 OAK - 1 0 0 0 0 ----
1989 CAL 2 4 1 1 2 .833 -
MLB 2 4 1 1 2 .833 1 0 0 0 0 ----
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































1976 PIT 1 1 0 0 0 1.000 1 2 0 0 0 1.000 -
1977 OAK 2 3 0 0 0 1.000 86 239 9 5 4 .980 29 53 0 1 0 .981
1978 2 2 0 0 0 1.000 41 125 0 0 0 1.000 47 93 3 2 0 .980
1979 12 27 0 2 0 .931 17 62 2 1 0 .985 53 108 4 2 2 .982
1980 - 11 22 0 0 0 1.000 153 351 15 10 2 .973
1981 - 2 3 0 0 0 1.000 108 258 9 2 2 .993
1982 - 4 11 0 0 0 1.000 133 321 10 6 2 .982
1983 BOS - 116 328 5 5 0 .985 -
1984 - 126 326 4 9 2 .973 1 0 0 0 0 ----
1985 16 17 0 0 0 1.000 69 151 3 3 1 .981 2 6 0 0 0 1.000
1986 9 1 0 0 0 1.000 108 228 3 8 0 .967 19 18 1 0 0 1.000
1987 CAL 2 0 0 0 0 ---- - 26 37 0 0 0 1.000
1988 74 112 3 1 0 .991 36 80 2 2 1 .976 10 17 0 0 0 1.000
1989 5 12 0 0 0 1.000 1 2 0 0 0 1.000 42 84 4 1 1 .989
MLB 123 175 3 3 0 .983 618 1579 28 33 8 .980 623 1346 46 24 9 .983
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

表彰

記録

脚注

関連項目

外部リンク

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