1872年 に行われたスコットランド 対イングランド 戦の模様を伝えるイラスト
サッカー漫画 (サッカーまんが)は、漫画 のジャンル で、サッカー またはサッカー選手 を主題にした漫画を指す。
概要
サッカー漫画の定義としては、サッカーの試合における選手の様々なプレーや戦術を描いたもの[ 1] 、試合そのものよりは登場人物の生き方や内面を描いたものなどが挙げられる[ 1] 。また、漫画家の村枝賢一 は、「試合の中で個々の登場人物が抱いている背景や個性を徐々に開示することにより読者を作品へと引きこみ、試合を着地させることで感動を与えることがサッカー漫画の理想」と評している[ 2] 。
サッカー漫画の起源は定かではないが、サッカーの試合の模様をコミカルに伝えたイラスト[ 3] 、サッカーと国際政治や世界情勢とを結びつけた風刺画 [ 4] [ 5] はヨーロッパ や南アメリカ において19世紀 後半から20世紀 初頭に登場している。第二次世界大戦 後の1950年代 にはヨーロッパにおいて複数のサッカー漫画作品が登場しているが、これらの作品はコミック・ストリップ 形式を採用している[ 6] 。日本 では1960年代 にサッカー漫画が登場しているが、人気作品はアニメ 化や他言語に翻訳され世界各国で紹介されている[ 7] 。
日本における変遷
黎明期
1960年代中期の日本 国内では釜本邦茂 や杉山隆一 といったスター選手が出現し、青春ドラマの題材としてサッカーが取り上げられるなどサッカー人気が高まりつつあった[ 8] [ 9] 。こうした時代背景や、それまで野球 や格闘技 が中心だったスポーツ漫画 のジャンルに1960年代 後半に入りバレーボール やテニス などが新たに加わるなど多様化したことにより、サッカーを題材とした作品が現れるようになった[ 10] [ 注 1] 。この当時の代表的な作品として『赤き血のイレブン 』が挙げられるが、根性的要素の強いいわゆる「スポ根 もの」であり[ 10] 、当時のスポーツ漫画の手法として一般的だった[ 11] 魔球 の描写が盛り込まれた[ 12] 。
1970年代 初頭を過ぎるとサッカーを題材とした作品は減少し、「サッカー漫画はヒットしない」[ 13] という評価が成されるようになったが、一方でスポーツ漫画における人気ジャンルだった野球漫画が既に飽和状態にあった事もあり[ 14] 、1970年代後半に入ると再びスポーツ漫画の新しいジャンルが模索されるようになった[ 14] 。
1980年代
1980年代 の代表的な作品である『キャプテン翼 』ではかつての根性的要素は薄れ、選手の才能によって物語が進行し読者にサッカー指導書のようなイメージを抱かせる作品となった[ 15] 。作者の高橋陽一 が「スポーツを楽しむことが基本であり、楽しみながら上手くなることがスポーツの理想である」[ 16] と語るように、サッカーの魅力を伝えることに重点が置かれ[ 注 2] [ 18] [ 19] 、漫画の基本である「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することでサッカー競技の持つ流動性やダイナミックな動きを表現しようと試みられた[ 20] 。この作品はメディアミックス 展開により商業的な成功を収め[ 21] 、後の日本サッカー界の隆盛に影響を与えることになった[ 21] [ 22] 。また、学園漫画の設定の一つとして見做されていたサッカー競技の漫画における立場を一変させ、競技の持つ特性が描かれる契機となった[ 1] 。
「熱血漢で皆に好かれる主人公が、ある学校の弱小サッカー部に加入するや、たちまち強くなり地区予選を勝ち抜く。気の弱いチームメイトを助け合うなどの人情話、マネージャーとのロマンスを挟み、ライバルとの勝負に勝ち全国優勝を果たす。かつての根性路線は弱まったが、必殺シュートの会得、負傷を押して試合に出場し決勝点を決める、といった要素は欠かすことが出来ない」
-- 細川周平 『サッカー狂い-時間・球体・ゴール』哲学書房、1989年、125-126頁
この時代には、等身大の小学生たちが努力する姿を描いた[ 23] 『がんばれ!キッカーズ 』も人気作品となりアニメ化された[ 23] ほか、中学や高校のサッカー部といった学生スポーツ を題材とした作品が数多く登場した。その中で高校サッカー を題材とした『オフサイド 』を名作とする意見もあるが[ 24] 、音楽学者 の細川周平 は1989年 に出版した『サッカー狂い-時間・球体・ゴール』の中でこうした学校を舞台とした作品群にはある一定の傾向があり、紋切り型 であるとして批判している[ 25] 。
一方で細川は、その対極にある作品として『シャンペン・シャワー 』の名を挙げている[ 26] 。この作品では架空のプロサッカーリーグを題材とし、サッカー界のリアリズムの要素を描きつつも試合外の日常生活を主体とし、ナンセンスなユーモアやギャグを交えた内容となっている[ 26] 。
1990年代
1990年代 に入ると他のスポーツ作品と同様にノンフィクション 的傾向が強まり[ 15] 、試合における戦術や個々の選手のテクニックを描く作品が増加した[ 1] 。また1993年 の日本プロサッカーリーグ (Jリーグ)開幕と前後して、プロフェッショナル やナショナルチーム の活躍を題材とした『俺たちのフィールド 』などの作品が登場し、現実のサッカー日本代表 選手の活躍(Jリーグ開幕からFIFAワールドカップ 初出場を果たすまで)とリンクした作品となった[ 1] 。高校生年代を題材とした『シュート! 』では荒唐無稽な要素が残されていたが[ 27] 、同じく高校生年代を題材とした『ファンタジスタ 』では、意外性のあるプレーで相手を翻弄する「芸術家 」タイプの選手をチーム戦術に組み入れ、その中でいかに生かしていくのか、という現実的なテーマが描かれた[ 27] 。また、中学生年代を描いた『ホイッスル! 』では無名の選手が努力し成長するといった王道的な内容が描かれた[ 24] ほか、ルールやポジショニング、心理面といったサッカー競技の特性についての詳細な解説も行われた[ 1] 。
一方で各年代別代表チームの国際大会での好成績や国外リーグで活躍する選手の登場などといった日本サッカー界の急速な発展もあって「現実世界が空想を追い越していく[ 28] 」「三浦知良 や中田英寿 らの全盛期には現実世界の方が魅力があったこともあり、漫画としてテーマを見出せなかった[ 29] 」と評する者もいる。
このほか実在のプロサッカー選手の生い立ちを扱った作品も多く作られた。こうしたノンフィクション作品は編集部の主導により新人漫画家が作画を担当する傾向が強いが[ 30] 、なかにはベテランの部類に入る漫画家が自ら掛け合い作画を担当する場合もある[ 30] 。
2000年代
2000年代 に入ると、クラブ経営を題材とした作品や指導者を題材とした作品が登場するなど多様化を見せた[ 31] 。2001年 から連載された『ORANGE 』ではプロ2部リーグに所属する弱小サッカークラブの1部リーグ昇格までの歩みを主題としつつ、経営問題やサポーター問題といったクラブを取り巻く環境にも焦点を当てた[ 1] 。作者の能田達規 は『ORANGE』の連載後もプロの世界におけるクラブ運営の難しさやサッカー界を取り巻く問題点、裏方の仕事を描いた様々な作品を発表している[ 32] 。
2007年 から連載が始まった『GIANT KILLING 』は指導者を主人公としているが、指導者を題材とした作品が登場した背景には独自のサッカー理論や練習方法などを駆使したマネジメント 手法で注目された[ 33] イビチャ・オシム の存在があると言われていた[ 33] [ 34] [ 注 3] 。ただし、特別に指導者の理知のみに焦点を当てる訳ではなく、特定のクラブを取り巻く多人数の登場人物の視点による群衆劇が描かれており[ 35] 、同作品が連載されている『モーニング 』公式サイトでは「サッカー漫画の新スタンダード」と称している[ 36] 。
この時代は漫画の持つブランド力や影響力が見直され、国内外から注目された時期でもあったが[ 37] 、ミッドフィールダー への人材集中やフォワード の慢性的な人材不足や決定力不足[ 28] といった日本国内のサッカー事情を、漫画の影響によるものとする議論が沸き起こった[ 28] 。こうした問題を「新たなフォワードを主人公としたサッカー漫画を創出することで読者層の少年たちに影響を与え「決定力不足」の問題を解消させるべき」という指摘もあり[ 38] 、2000年代末に入るとフォワードを主人公とした作品が登場している。
2010年代以降
2000年代以降、インターネット 環境の進化により情報伝達力が高まっており、目の肥えた読者に応じるためにサッカー漫画は他のスポーツ漫画と同様に現実的な試合運びや技術に関する表現描写が進歩を遂げていると言われている[ 39] が、2013年 10月31日 付けの『日本経済新聞 』は2011年 から連載が始まった『BE BLUES!〜青になれ〜 』を現実的志向の代表的作品として挙げている[ 39] 。また、2010年 から連載が始まった『フットボールネーション 』では、ハムストリング や体幹 といった身体能力に焦点を当て、日本と世界の選手間の差異を説く内容となっている[ 40] 。
一方、往年の『キャプテン翼』におけるエンターテイメント性 を引き継いだ『イナズマイレブン 』が小学生の間で人気を獲得しており[ 41] 、これをサッカー漫画における新たな潮流と位置付ける意見もある[ 41] 。
女子サッカー漫画
これまで女子サッカーを描いた作品は少なからず存在したものの、競技そのものへの関心の低さが反映された結果であるのかは定かでないが、長期連載に至る事例はなかった[ 42] 。競技として黎明期にあたる1978年 から連載された『騒世記』は不良ものにミリタリー 要素を取り入れたコメディ作品で[ 43] 、2009年 から連載された作品で中学生の女子サッカー選手を扱った『さよならフットボール 』は当時の女子サッカー事情を反映した内容となっているが、女子であることを隠して男子の試合に挑む体裁をとっている[ 44] [ 45] 。
タブロイド紙 の『東京スポーツ 』によれば、2009年から連載された『蹴球少女 』では読者層からの関心を得るため美少女 キャラや萌え キャラを前面に配したが、2011年 にサッカー日本女子代表 がFIFA女子ワールドカップ で優勝し女子サッカーへの関心が高まったことを契機に競技そのものを扱った内容へと転換が図られているとされている[ 42] 。
世界各国における変遷
ヨーロッパ
イギリス では架空のプロサッカーリーグを舞台とした『ロイ・オブ・ザ・ローヴァーズ (英語版 ) 』が作家や掲載誌を変えながら1954年 から半世紀近くに渡って連載され人気を獲得した[ 46] 。この作品はイギリスにおいて最も有名なサッカー漫画と評され[ 46] 、『ロイ・オブ・ザ・ローヴァーズ』という言葉は解説者やファンにより、記憶に残る勝利や信じられない得点を例える比喩としてたびたび用いられている[ 47] [ 48] 。このほかに、眼鏡をかけた太めな体型の主人公が俊足を武器に活躍する『ホットショット・ハミッシュ・アンド・マイティマウス (英語版 ) 』[ 46] 、半人半魚 のゴールキーパー を主人公とした『ビリー・ザ・フィッシュ (英語版 ) 』[ 46] 、主人公が往年の名選手が愛用していたサッカーシューズを使って活躍する『ビリーズ・ブーツ (英語版 ) 』[ 46] などがある。
オランダ では1950年代 にプロサッカー選手の世界を描いて人気作品となった『キック・ウィルストラ (オランダ語版 ) 』[ 49] 、コメディ作品の『FCクヌデ (オランダ語版 ) などがある。ドイツ ではギド・シュレーター (ドイツ語版 ) が1990年代 から国内の専門誌や新聞などでサッカーを題材とした複数の作品を発表している。また日本の漫画作品を翻訳出版しているTOKYOPOP のドイツ支社では『ゴシック・スポーツ (英語版 ) 』という作品を発表している[ 50] 。
フランス やベルギー のフランス語圏ではフランス人 選手がスペイン のFCバルセロナ で活躍する姿を描いた『エリック・キャステル (フランス語版 ) 』、『アン・ピスト (フランス語版 ) 』などがある。
南米
ブラジル では1932年 にサッカーを題材とした漫画が登場した[ 51] 。同国ではディズニー のキャラクターでオウム をモチーフにしたホセ・キャリオカ を主人公とした漫画が連載されているが、FIFAワールドカップの開催年にはブラジル代表 のスター選手や監督らと共演することがある[ 51] 。
マウリシオ・デ・ソウザ は1970年代に世界最高のサッカー選手と呼ばれていたペレ を少年風にアレンジした『ペレジーニョ (ポルトガル語版 ) 』というキャラクターを作り、1976年 から新聞や雑誌上で作品を発表した[ 52] 。ソウザは1980年代にはアルゼンチン のディエゴ・マラドーナ を少年風にアレンジした『ディエギート』というキャラクターを創作したが、作品として公式に発表されることはなかった[ 52] 。ソウザは、2005年 8月15日 にマラドーナが司会を務めるアルゼンチンのテレビ番組『10番の夜』にペレが出演した際に、これを記念してペレジーニョとディエギートの二人を共演させた[ 52] 。また、2006年 にはロナウジーニョ を少年風にアレンジした『ロナウジーニョ・ガウショ (ポルトガル語版 ) 』を発表した[ 53] 。
アルゼンチンでは1971年 から10年近くに渡って連載された『ディック・エル・アルティジェロ』(Dick, el artillero) や[ 54] 、実在のアルゼンチン代表 選手たちを擬人化した動物たちに見立てて風刺した『ガティン・イ・エル・エキポ』(Gattin y el equipo) [ 54] などがある。
北中米、アフリカ
メキシコ では1942年 にホアキン・セルバンテス・バスコ (スペイン語版 ) により『エル・ディアマンテ・ネグロ』(El Diamante Negro) という作品が発表されたが、メキシコの日刊紙『ラ・ホルナーダ (スペイン語版 ) 』は世界初のサッカー漫画と評している[ 55] 。
南アフリカ共和国 では2001年 に『スーパー・ストライカース (英語版 ) 』という作品が発表され、2006年 にアニメ化された[ 56] 。この作品は2014年 の時点でアフリカでは南アフリカのほかナミビア 、ボツワナ 、ザンビア 、ケニア 、ウガンダ 、モーリシャス 、レユニオン 、ナイジェリア 、エジプト 。ヨーロッパ ではノルウェー 、スウェーデン 、フィンランド 。アジア ではマレーシア などで出版されるなど世界的な人気作品の一つと評されている[ 56] 。
評価
サッカー選手の動作を描写することは比較的容易であると言われているが[ 57] 、漫画として表現する際には野球漫画 における投手 と打者 のように一騎討ち となる局面が少ないために「キャラを立たせる 」ことが描きにくいと言われている[ 58] 。
バレーボール やバスケットボール のように1チームあたりのスターティングメンバーが少ない競技や武道 などの団体戦であれば個々のキャラクターを特徴づけやすいが、それに対しスターティングメンバーが11人、両チーム合わせて22人で試合を行うサッカーの場合は主要登場人物以外に焦点があたることが少なくなり[ 59] 、長期連載を企図していない作品の場合は数人の登場人物をキャラ立てした上で他は切り捨てざるを得なくなる[ 60] 。
また実際の競技では、ボールを保持してパスやドリブルを選択する攻撃側の選手とそれを阻止する守備側の選手だけでなく、ボールに関与しない他のプレーエリアの選手達の間でも試合の流れを左右する重要なプレーや駆け引きが行われている[ 61] ため、漫画の「コマ 」という限定された枠の中で試合全体の流れを捉えることが難しい[ 61] 。
1980年代 の代表的作品である『キャプテン翼 』では従来のスポーツ漫画やアクション漫画の「決闘シーン」の手法を取り入れ、ごく限られた選手同士の必殺技 の応酬に焦点を当てたが[ 61] 、こうした手法は読者の情報量が豊富となった2000年代 以降においては「荒唐無稽だ」との評価もある[ 61] 。一方で実際のスタジアムの観客やテレビ中継の視聴者の視点に近づけてフィールド全体を俯瞰したような構図をとれば個々のキャラクターが見えにくくなってしまい[ 61] 、実際の競技に近づけ過ぎても漫画としての魅力を失う結果となる[ 61] 。
以上の理由からサッカーを漫画として表現することは難しい[ 58] 、あるいはサッカーと漫画の相性は芳しくないと評されている[ 61] 。
作品リスト
小学生や中学生年代を題材とした作品
高校生年代を題材とした作品
クラブユースを題材とした作品
プロリーグや代表チームを題材とした作品
地域リーグを題材とした作品
女子サッカーを題材とした作品
フットサルを題材とした作品
指導者を題材とした作品
タイトル
作者
連載期間
掲載誌
備考、関連項目
出典
ノー・トラップ
山下東七郎
1999-2000
月刊少年ジャンプ
高校が舞台
ジョカトーレ
あおやぎ孝夫
2001
コミックGOTTA
高校が舞台
蹴児 -ケリンジ-
井龍一・千田純生
2010-2011
月刊少年マガジン
高校が舞台
[ 191]
周囲の人々を題材とした作品
註 プロリーグの関係者については#プロリーグや代表チームを題材とした作品 を参照。
実在の選手やクラブを題材とした作品
註 連載作品、短期集中連載作品のみを記載し、単発読みきり作品は除外。
タイトル
作者
連載期間
掲載誌
備考、関連項目
出典
ヴァンフォーレ甲府の奇跡・再生
池田博人・片山誠
2006
ビジネスジャンプ増刊BJ魂
海野一幸
浦和レッズ物語
小齋秀樹・押村勇悟・山下てつお
2005
週刊少年マガジン
短期連載
[ 198]
栄光なき天才たち [ 注 6]
森田信吾
1990
週刊ヤングジャンプ
ミュンヘンの悲劇
アジアの壁 井原正巳
吉村哲也
1993
週刊少年サンデー
短期連載
[ 199]
岡崎慎司物語
工藤晋・佐久間力
2010
月刊少年ライバル
短期連載
[ 200]
大分トリニータ物語
木村元彦 ・宮城シンジ
2008-2009
ビジネスジャンプ 増刊BJ魂
オシムの言葉 漫画編
木村元彦・石川サブロウ
2006
Sportiva
同名作品の漫画化
ゴールの呼び声 武田修宏物語
田中誠一・吉村哲也
1993
週刊少年サンデー
短期連載
[ 201]
ゴン!ゴン・ゴール/中山雅史物語
村枝賢一
1994
週刊少年サンデー
短期連載
[ 202]
女子サッカー代表 高倉麻子物語
橋口隆志
1996
週刊少年サンデー
短期連載
[ 203]
ジュール・リメへの翼
田中誠一・秋月めぐる
1994
コミックガイズ
前園真聖 、山口敏弘
[ 144]
ストイコビッチ物語
細野不二彦
1996
週刊少年サンデー
短期連載
[ 204]
高原直泰物語
佐藤俊・髙橋功一郎
2002
小学5年生・6年生
[ 205]
闘莉王物語
工藤晋・山仲剛太
2010
週刊少年サンデークラブサンデー
短期連載
[ 206]
ドラガン・ストイコビッチ物語 背番号10
木村元彦・宮城シンジ
2000-2001
別冊ヤングジャンプ ヤングジャンプ
不定期連載
中澤佑二物語
塀内夏子
2006-2008
週刊ヤングマガジン
不定期連載
[ 207]
なでしこのキセキ 川澄奈穂美物語
上野直彦・大和屋エコ
2012
週刊少年サンデー
日本女子代表
[ 208]
ファイヤーボーイ北沢豪物語
吉村哲也
1993
週刊少年サンデー
短期連載
[ 209]
FORZA!!ロベルト・バッジョ物語
大住良之・薮野てんや
1995
週刊少年ジャンプ
短期連載
[ 210]
炎の守護神 川口能活物語[ 注 7]
原田太郎・かとうひろし
1998
月刊コロコロコミック
短期連載
宮本恒靖 「FIRE&ICE」
安田剛士
2008
週刊少年マガジン
短期連載
[ 213]
野人・岡野雅行物語
福島行雄・押山雄一
1998
週刊ヤングジャンプ 別冊ヤングジャンプ
不定期連載
[ 214]
RISING SUN サッカー日本代表物語 ・フランスW杯への道
一志治夫 ・さかもとたけし
1997-1998
ビッグコミックスピリッツ
呂比須ワグナー
[ 215]
ラモス瑠偉物語
沢田ひろふみ
1994
週刊少年マガジン
短期連載
[ 216]
リトバルスキー物語
上之園宏
1993
週刊少年マガジン
短期連載
[ 217]
LEGEND OF THE ATHLETE 中村俊輔物語
工藤晋・大内冬樹
2006
月刊少年ジャンプ
[ 218]
ロンリー・エース 福田正博
田中誠一・吉村哲也
1993
週刊少年サンデー
短期連載
[ 219]
WILD FOOTBALL〜サッカー界の暴れん坊たち〜
手原和憲
2016-2017
週刊ジョージア
[ 220]
風刺を題材とした作品
その他
詳細不明
タイトル
作者
連載期間
掲載誌
備考、関連項目
出典
栄光のシュート
今道英治
1975
別冊少年サンデー
[ 73]
ストライカー隼人
小林辰禎
1981-1982
週刊少年サンデー増刊号
ストライカー!勇気
菊池勝也・ともながひでき
1987-1988
フレッシュジャンプ
[ 95]
どろんこシュート
田辺節雄
1971
月刊少年チャンピオン
脚注
注釈
^ コラムニストの泉麻人 は日本の漫画界でサッカーが取り上げられた最初期の事例としてちばてつや の『ハリスの旋風 』を挙げている[ 9] 。1965年 4月から1967年 11月にかけて連載されたこの作品は、学園を舞台に破天荒な主人公が様々なスポーツ分野で活躍する内容となっており、サッカーは作品終盤において扱われている[ 9] 。
^ この作品では、主人公の大空翼 が師であるロベルト本郷の指示に従わなかったことに対して「サッカーは自由なスポーツだ。自分の判断を大事にして良い」と容認する場面が描かれたが[ 17] 、従来のスポーツ漫画の定石からは逸脱しており、個性や多様性を尊重する時代の空気を先取りした作品と評されている[ 17] 。また、個々の登場人物が師や友人との別れ、両親の離婚や死別、疾患などの問題を抱えていても、単に試合と試合を繋ぐエピソードの一つに過ぎず、かつての梶原一騎 作品のように登場人物の人生観が競技に色濃く投影されたり、人生の不条理や重さを訴えることはなかった[ 18] 。
^ オシムは2003年 にジェフユナイテッド市原 の監督に就任すると「考えて走る」サッカー理論を浸透させて低迷を続けていたチームを再建[ 33] 。2006年から2007年にサッカー日本代表の監督を務めた[ 33] 。
^ 赤佐たな、うみのまや、木梨はるか、桜井ゆの、桜庭ゆい、とりこぼ縞屋
^ フジテレビ の子供向け番組『ウゴウゴルーガ 』の1コーナーで発表された作品[ 181]
^ 同作品の第42話でボビー・チャールトン を擁するマンチェスター・ユナイテッド がUEFAチャンピオンズカップ で初優勝するまでの道程が扱われた。
^ 当初は1998年5〜7月号に川口と中田英寿 を題材とした『決戦前夜 中田&川口物語(仮題)』の掲載が予定されていた[ 211] が都合により見送られ[ 212] 、連載期間も6〜7月号の2回に短縮された。
出典
参考文献
関連項目