『幻之介世直し帖』(げんのすけよなおしちょう)は、日本テレビでは1981年10月4日~1982年3月21日の半年間、日曜夜9時からの1時間枠で放映された時代劇。全24回。
概要
舞台は天保年間。幕府大目付・乾十左衛門(島田正吾)の息子、乾幻之介(小林旭)は普段はムシリ頭の素浪人で暇を持て余す遊び人を装っているが実は裏では江戸を騒がす義賊「はやぶさ」となり仲間たちと共に悪と戦う。
幻之介がはやぶさと知る者はごく限られており、父である十左衛門も薄々感づいている程度である。
時代劇専門チャンネルなどでは謎多きあらすじで紹介されている [https://www.jidaigeki.com/program/detail/jd00004310_0001.html 作品のあらすじ 。
制作の背景
本作は、これまでの時代劇とは一線を画した形で、物語やキャラクターの設定に至るまで米国の漫画『バットマン』を意識している。
小林旭扮する主人公・幻之介が「はやぶさ」に姿を変えて登場する際の衣装が、ハヤブサの頭部を模した覆面に全身黒づくめ、忍者のように背中に背負った長差し、という「児童向け時代劇」のヒーローのごときスタイルだった[1]。
第12話以降は、悪党の前で装束を解いて正体を現すという設定に切り替えた。
キャスト
- 乾家嫡男。ムシリの浪人髷に着流しで常に暇を持て余す遊び人を装っているが、実は江戸を騒がす義賊「はやぶさ」となって悪と戦う。普段は「一文字屋」にほぼ居候に近い状態で、的の修繕や釣りをして気ままに暮らしている。
- お秀:松尾嘉代(第13話、第15話、第16話、第21話を除く)
- 茶屋兼矢場「一文字屋」の女将。伊平次の妹。
- 伊平次:長門裕之(第11話、第15話、第16話、第21話を除く)
- 「一文字屋」の板前。元乾家家臣。第7話では幻之介の身代わりを務めたことがあった。
- 植木屋。密偵。身軽で身体能力が高い。
- 南町奉行所同心。幻之介とは知らず、「はやぶさ」を捕まえることを夢見る同心歴30年のベテラン。黒猫が嫌い。幻之介のことを陰で「ぐうたら若様」と呼ぶことがある。
- おくみ:芦川よしみ(第1話、第4話、第7話 - 第8話、第11話、第15話 - 第16話、第21話、最終話)
- 神崎の娘。
- 「一文字屋」の従業員。
- 神崎配下の御用聞き。
- 大目付。第3話で「はやぶさ」の正体が息子・幻之介であることに薄々感づくようになる。
- 喜内:加島潤(第1話、第3話、第4話 - 第5話、第10話、第20話 - 第21話)
- 乾家の用人。
主題歌
- オープニングはストリングスを中心とした別の曲でインストゥルメンタル。
スタッフ
放映リスト
備考
- 劇伴の音楽の一部は、現代物のドラマ『俺たちは天使だ!』(1979年)から流用されている。
- 最終回では、主題歌「思いやり」の1番を本編のラストで流し、そこから引き続きエンディングで2番を流した。
外部リンク
脚注
注釈
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1966年7月 - 1969年10月(第1期) (海外作品→国産作品) |
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1970年10月 - 1971年12月(第2期) (国産作品) |
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1972年4月 - 1972年10月(第3期) (国産作品) |
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1973年4月 - 1983年9月(第4期) (国産時代劇) |
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1985年4月 - 1987年9月(第5期) (国産刑事ドラマ) |
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カテゴリ |
- ^ 劇中では長差しは使わず、2つの短刀で斬るスタイルを取っている。