国道292号標識
古牧橋(こまきばし)は、長野県中野市古牧 - 飯山市蓮にある国道292号の橋長296.3 m(メートル)のトラス橋・桁橋。
概要
信濃川河口から193 km(キロメートル)の地点に架橋されており、飯山市と中野市を結ぶ[1][2]。
- 形式 - 4径間鋼下路カンチレバー・ワーレントラス橋+6径間単純RCT桁橋
- 橋長 - 296.3 m(トラス部216.8 m・桁部79.5 m)
- 幅員 - 6.0 m
- 施工 - 日本橋梁(鋼橋部)・守谷商会(下部工・床版・取付道路)
[1][3][4]
歴史
橋の南西の長丘丘陵は奈良時代には狼煙台、戦国時代には壁田城壁などがあったことから、古くから交通・軍事の要衝であった[1]。
かつてここには、腰巻の渡しがあり、元禄以降、飯山藩の参勤交代において用いられるようになった[1]。1876年(明治9年)に壁田村・静間村両村の出願人により全長118 m、幅3.6 mの船橋が架橋されたが、1896年(明治29年)の水害によって全て流失したため再び渡船に復した[2][5]。
県の許可を得て、1917年(大正6年)に舟橋を架橋した。1921年(大正10年)に腰巻舟橋が現在の古牧橋より上流側約300 mに架橋されたが、水害が度重なっていた。1956年(昭和31年)9月27日にも流失し[3]、永久橋への架け替えが1959年(昭和34年)4月に着工し、1963年(昭和38年)11月に竣工した[1][2]。
架橋当初は腰巻橋であったが、橋周辺の住民が下着を意味する腰巻の名を忌避したことから、古牧橋に橋名が変更された[1]。
歩道橋は上流側に1984年(昭和59年)架けられた[1][3]。
脚注
注釈
出典
外部リンク