LGBTのシンボルとなっているレインボーフラッグ
インターセックスを包括したプログレス・プライドフラッグ
LGBT (エルジービーティー)は、レズビアン (Lesbian)、ゲイ (Gay)、バイセクシュアル (Bisexual) の3つの性的指向 と、トランスジェンダー (Transgender)のジェンダー・アイデンティティ (性自認・性同一性)、各単語の頭文字 を組み合わせた頭字語 であり、性的指向 ・性同一性 ・ジェンダー表現 ・性的特徴 における特定の性的少数者 を包括的 に指すアンブレラ・ターム である[ 1] 。ただの頭字語ではなく、政治的連帯 を示している。
後述 の通り、その他にも多くの派生形が存在し、その中でもLGBTQ と呼ばれることも多い。
概要
主な用語
LGBTは以下の4つの用語の頭文字から作られた言葉(頭字語 )である。
レズビアン (Lesbian)
レズビアン (L ) は、女性に対して性的指向 (または恋愛的指向 )を持つ女性のこと[ 4] [ 5] 。
ゲイ (Gay)
ゲイ (G ) は、男性に対して性的指向(または恋愛的指向)を持つ男性のこと[ 4] [ 5] 。
バイセクシュアル(Bisexual)
バイセクシュアル (B ) は、日本語では両性愛者 とも呼び、複数の性別に対する性的指向(または恋愛的指向)を表すために使用される包括的な用語[ 4] [ 5] 。パンセクシュアル 、クィア 、およびその他の非モノセクシュアルおよび非モノロマンティックのアイデンティティを含むことがある[ 4] 。
トランスジェンダー (Transgender)
トランスジェンダー (T ) は、トランス とも略され、ジェンダー・アイデンティティ (性同一性もしくは性自認)が出生時に割り当てられた性別 と一致しない人のこと[ 4] [ 5] 。トランスセクシュアル 、ノンバイナリー 、ジェンダークィア 、ジェンダー・フルイド 、ジェンダーレス なども含めることがある[ 4] 。日本ではノンバイナリーに類似した用語としてXジェンダー がある。
バリエーション
LGBTは頭字語 であり、いくつもの派生の用語がある。また、性的少数者を包摂する用語は、その用語を用いる側の政治的・学術的・文化的立ち位置により多岐にわたっており、LGBTの4つに準ずるものにとどまらない[ 1] 。基本的に性的指向 ・性同一性 ・ジェンダー表現 (性表現)・性的特徴 における特定の性的少数者を包括する[ 1] 。
LGB
レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルのイニシャル語で、3つの性的指向 集団。
LGBTQ
LGBTにQが加わったもので、Q はクィア (Queer) を意味している場合と、クエスチョニング (Questioning) を意味している場合がある。
LGBTI
LGBTにIが加わる。これはインターセックス (Intersex) の頭文字である[ 9] 。この概念は2010年8月ジョグジャカルタ原則 の解説と同原則を踏まえた世界の人権団体の活動について書かれた文書「Activist's Guide 」において一貫して用いられている。インターセックスを包括したプログレス・プライドフラッグも考案されている[ 10] 。
LGBTA
LGBTにAが加わる。これはアセクシュアル (Asexua)のイニシャルである。アセクシュアル(無性愛)とは、他者に性的に惹かれない性的指向のこと。別のイニシャルの場合もある。
LGBTIQ
LGBTにインターセックス、クィアを組み合わせた呼称[ 12] 。
LGBTQIA
LGBTQにインターセックス、アセクシュアルを組み合わせた呼称[ 13] 。
QUILTBAG
上述のLGBTQIAにUを加え並べ替えたもので、これはクィアとクエスチョニング両方の意味を持つ。また、Tにはトゥー・スピリット 、Aにはストレート・アライ, Gにはジェンダークィア (genderqueer) の意味も含む。
これらの用語の後ろに「+」をつけて、頭文字を記述しきれない、さらにより多くのセクシュアル・マイノリティを包括させる場合もある(例えば「LGBT+ 」「LGBTQ+ 」「LGBTQIA+ 」など)[ 14] [ 15] 。「+」の追記によって、文字や言葉ではまだ完全に説明できないすべての性同一性と性的指向を表すことができ[ 15] 、既存のカテゴリに自分自身を識別したくない人も含めることもできる[ 14] 。
LGBT(もしくはいずれの派生語)には性的指向・性同一性・ジェンダー表現・性的特徴以外のものは含まれない[ 16] 。
類似の用語
クィア
同性愛者に対する侮蔑語 (差別用語)から転用・再領有 (英語版 ) した語。1990年代以降はLGBTコミュニティの間で包括的に性的少数者の人々を指す用語としても使われている[ 17] 。一部の人々、特にコミュニティの年配のメンバーの間には「クィア」という言葉をヘイトスピーチ に起源を持つ蔑称であると考え、これを受けいれていない[ 18] 。
ゲイ
この場合の「gay」は男性の同性愛者という意味ではなく、1990年代まではセクシュアル・マイノリティ全体を指す総称としてよく使われていた[ 19] 。
GSM
性的少数者を示す代替フレーズ。「(G)ender/(S)exual (M)inority」の頭字語で、通常は研究で使用される[ 20] [ 21] 。
SGL
同性愛コミュニティを意味する。アメリカ の社会において、アフリカ系アメリカ人 のあいだで、LGBTを白人優位コミュニティの言葉として捉えて使用される。Same gender loving のイニシャル。
なお、「SOGI 」「SOGIE」「SOGIESC」は性的指向、性同一性、ジェンダー表現、性的特徴の頭文字をとった用語であるが、ヘテロセクシュアル (異性愛者)やシスジェンダー といったマジョリティを含むすべての人々を指す[ 5] 。そのためマイノリティのみを指すLGBTの代替用語とはならない。
用語としての歴史
最初に広く使われた用語であるホモセクシャル (英 : homosexual 、同性愛)は、現在では科学的な文脈で使われることの多い言葉だが、アメリカ合衆国においてはネガティブな意味合いを持つことが多かった[ 22] 。ゲイ(英 : gay 、ここでは単に同性愛者のこと)が一般的な言葉となったのは、1970年代 のことである[ 23] 。
レズビアン(英 : lesbian )の人々がより公のアイデンティティを確立させていくにつれ、「ゲイとレズビアン」(英 : gay and lesbian )という表現が一般的になっていった[ 24] 。レズビアン活動家たちのあいだで生じた、フェミニズムと同性愛の権利 のうち、どちらを彼女たちの政治的目標の主眼に置くべきかという論争は、デル・マーティンとフィリス・ライアン (英語版 ) らが設立した「ビリティスの娘たち (英語版 ) 」[ 25] (同種の論争により1970年に解散)をはじめとした、いくつかのレズビアン団体を解散させることとなった[ 26] 。レズビアン・フェミニスト (英語版 ) にとっては男女同権 こそ最優先事項であり、男性と女性、またはブッチとフェム の間にある性役割 (ジェンダー・ロール)の相違は彼女たちにとって家父長制 的なものであった。レズビアン・フェミニストたちはまた、当時のゲイバー で普及していた性役割や、ゲイ男性にみられた男性優位論 (男性ショーヴィニズム)を忌避した。ために、多くのレズビアン・フェミニストはゲイ男性との連帯を拒み、彼らの主張を受けいれなかった[ 27] 。
「レズビアン」という言葉を性的魅力 を定義するために使い、「同性愛者は生来の同性愛者」という本質主義 的な考えを奉じていたレズビアン――エッセンシャリスト(英 : essentialist )――たちは、しばしばレズビアン・フェミニストの分離主義的 (英語版 ) な意見を同性愛者の権利にとって有害であると考えていた[ 28] 。また、バイセクシャル (英 : bisexual 、両性愛者)やトランスジェンダー (英 : transgender )の人々も、より大きな性的マイノリティ・コミュニティ内で、自分たちが正当な存在として認められることを望んでいた[ 24] 。
ニューヨーク で起きたストーンウォールの反乱 (1969年)での人々の行動をきっかけとした変革の興奮が過ぎ去ったあとの1970年代後半から1980年代前半にかけ、ゲイやレズビアンの一部は、バイセクシャルやトランスジェンダーに対し、より排他的な姿勢を取るようになった[ 29] [ 30] 。バイセクシャルやトランスジェンダーに批判的な人々は[誰? ] 、トランスジェンダーはステレオタイプ な振る舞いをしており、また、バイセクシャルは単にカミングアウト を恐れ、自身のアイデンティティに正直になることを恐れるゲイ男性ないしレズビアン女性に過ぎない 、と主張していた[ 29] 。LGBTそれぞれのコミュニティは、他のジェンダー や性的指向 に基づくコミュニティと協調すべきかどうか、協調するにせよ、その繋がり方をどうするべきかを含め、独自のアイデンティティを確立するため格闘しつづけ、時にはサブグループ(社会階級 ・人種 ・宗教 など)を排除した。この対立は、現在においても続いている[ 30] 。LGBTQ活動家やアーティストたちは、運動の開始以来、この問題についての意識を高めるためのポスターを作成してきた[ 31] 。
1988年頃から、アメリカ国内の活動家たちは頭字語 の「LGBT」を使いはじめた[ 32] 。1990年代に至るまで、運動内でゲイとレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーは同程度の尊重を得ていなかった[ 30] 。「LGBT」の語の普及により、GLBT歴史博物館 (英語版 ) (1999年に改称[ 注記 1] )をはじめ、一部の組織は新しい名前を採用するようになった[ 33] 。用語としての「LGBT」は、包摂 の象徴としてポジティブな意味合いを持ち続けた[ 34] [ 30] 。そのため、ただの頭字語ではなく、政治的連帯 を示している。
LGBTの用語は、この表現に包含される誰もから受容されているわけではない[ 35] 。新しいジェンダーやセクシュアリティが認知されるたびに頭文字が追加され、どんどん長くなる傾向にあり、それを過剰だと非難する人も一部では存在する[ 36] 。差別的な動機からLGBTの特定のイニシャルを取り除こうとする者もいる(#Drop the T を参照)。
一方で、そのラベルは連帯 のために必要であり、誰もが自分自身のジェンダーやセクシュアリティに名前をつけて表現してもいいとの声もある[ 36] 。完璧な用語や完全に包括的な用語など存在しない[ 37] 。LGBT史を専門とするジェフリー・J・イオヴァンノンはLGBTのイニシャリズムは、アイデンティティを表す文字をランダムに集めたものではなく、歴史を体現したものであると述べている[ 19] 。LGBTと関連してインターセクショナリティ の重要性も指摘されている[ 38] [ 39] 。
世界におけるLGBTの人権
同性愛、またはそれに関する表現や結社の自由に対する法的状況を色分けした世界地図
同性愛を合法とする国
結婚 1
結婚は認められているが法的適用は無し1
シビル・ユニオン
事実婚
同性結婚は認められていない
表現や団体の自由を法的に制限 同性愛を違法とする国
強制的罰則はない2
拘禁
終身刑
死刑
輪で示した地域は通常ケースバイケースの適用がされている法律や地域ではない場合に地元の裁判所が結婚を容認したり認めなかったり死刑判決を下した場合がある地域。
1 このカテゴリに入っている一部の地域では現在他の種類のパートナーシップも存在するとされている。 2 過去3年間、もしくはモラトリアム (英語版 ) により法的な逮捕はない。
沿革
1990年代 初頭以来、国際連合 組織下の、国際連合人権高等弁務官事務所 (以下OHCHR)をはじめとした人権機構においては、LGBTの人々に対するさまざまな形の人権侵害についての報告が行われてきた。
2006年7月29日、カナダ のモントリオール で開催されたワールドアウトゲームズ (第1回)では裁判官 ルイーズ・アルブール が中心的役割を果たし、百カ国以上から約2000人の代表者が集まり、「レスビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの人権についてのモントリオール宣言 」(略称: モントリオール宣言)を議決した。同年は次いで、国際法律家委員会 や元国際連合人権委員会 構成員が、ジョグジャカルタ原則 (性的指向と性同一性に関わる国際人権法の適用に関する原則)も採択した。
2011年には国際連合人権理事会 で「人権と性的指向・性自認」という決議が採択もされた。以降、国連が中心となって「United Nations Free & Equal (英語版 ) 」という啓発キャンペーンが行われるようになり、合わせて「Born Free and Equal」という冊子がOHCHRから刊行された。
現在
現在、LGBTの権利は国際人権として位置づけられている。国際連合の認識では、国連に加盟する各国が負う、LGBTの人々を暴力や差別から守るための義務は、世界人権宣言 (1948年 批准 )、ならびに同宣言の後に成った国際人権条約 に基づく国際人権法 を根拠とする。各国の法的義務には、以下のものが含まれる[ 42] :
20世紀半ばの雪崩れ的な独立後、旧植民地 の支配者たちは欧米 のソドミー法 などの規範を逆に利用して、自国内の反体制勢力や性的少数者を弾圧 して、投獄・処刑する根拠ともしている。
ヨーロッパ
1981年に欧州人権裁判所 がソドミー法 をヨーロッパ人権条約 8条に違反するとの判決を下した。
アメリカ大陸
15世紀 以降、南北アメリカ大陸 およびカリブ海地域 のほぼすべての地域に定住したイギリス人、フランス人、スペイン人、ポルトガル人入植者は、ヨーロッパからキリスト教 をもたらした。カトリック 、メインライン・プロテスタント 、福音主義 、東方正教 をはじめ、キリスト教は宗派を問わず同性愛の法的承認に対し抑圧的ないし否定的な態度を取っていた。しかし、20世紀以降は、米国聖公会 のようにLGBTコミュニティや同性結婚を受け入れる宗派も見られるようになった[ 44] 。また、ユダヤ教の諸宗派はLGBTに対し肯定的な姿勢でのぞんでいる。
欧米においては違法化されてきた歴史が長いが、1961年、アメリカ・ユニテリアン協会 (AUA )と米国ユニヴァーサリズム協会 (UCA )が統合されユニテリアン・ユニヴァーサリズム (UU)を基礎とするユニテリアン・ユニヴァーサリスト協会 (UUA )が創設され、UU教徒には奴隷制度廃止運動 、フェミニズム など社会制度改革をしてきた思想家が多かったこともあり、1960年代にはUUAとカナダ・ユニテリアン評議会 (CUC )が共同でLGBTQ問題に関する支援を始めた [要出典 ] 。
中南米 においては、2018年1月、米州人権裁判所 (英語版 ) (英 : Inter-American Court of Human Rights )は、米州人権条約 が同性婚を人権として認めているとの判決を下した[ 45] 。これにより、同条約の加盟国はシビルユニオン の法制化への義務が課せられた。一方で、同地域においては、ジャマイカ 、ドミニカ 、バルバドス 等9ヶ国においてソドミーに対する処罰が刑法において定められている。これらの国はすべて英領西インド諸島 のかつての領土である[ 46] 。
アメリカ合衆国
結婚に臨むデル・マーティンとフィリス・ライアン 2008年
1924年、シカゴ に「ソサエティー・フォー・ヒューマン・ライツ (英語版 ) 」という、最古のゲイ権利団体が誕生した(政治的圧力を背景に一年後に解散)[ 47] 。第二次世界大戦直後のアメリカでは、マッカーシズム を背景とした反共主義政策 の影響により、LGBTQ当事者は連邦捜査局 (FBI)の監視下に置かれただけでなく、就業の機会が奪われたり、解雇された。1950年には初の全米ゲイ権利団体となる「マタシン協会 (英語版 ) 」がハリー・ヘイ (英語版 ) によって、1955年にはレズビアン権利団体の「ビリティスの娘たち (英語版 ) 」がデル・マーティンとフィリス・ライアン (英語版 ) らによって、サンフランシスコ で設立された[ 注記 2] [ 47] 。1962年、イリノイ州 が他州に10年ほど先駆け、全米で初めて、合意の同性の成人同士の私的な性行為を非犯罪化した[ 47] 。1966年8月には、コンプトンズ・カフェテリアの反乱 をうけ、米国初のトランスジェンダー支援団体「全国トランスセクシュアル・カウンセリング・ユニット」(英 : the National Transsexual Counseling Unit )が設立された。翌1967年、ロサンゼルスで、警察による嫌がらせと暴力 を契機とした平和的な抗議活動のなかで、集まった支援者らは「自己防衛と教育における個人の権利[ 注記 3] 」(PRIDE )と称した。この事件は、「プライド」という言葉が初めてLGBTの権利と関連して使われたできごととなった。
ベトナム戦争に対する反戦運動 に参加する、ノースウェスタン大学 のゲイ解放運動グループ 1970年代初頭、ワシントンD.C.
1969年 6月29日、ニューヨークのゲイバー [ 注記 4] 、ストーンウォール・イン での暴動、ストーンウォールの反乱 をきっかけに、LGBTQ権利擁護運動のなかに「ゲイ解放戦線 (英語版 ) 」(GLF)や「ゲイ活動家同盟 (英語版 ) 」をはじめとした、より急進 的・積極行動主義 的な組織が生まれた。一方、(相対的に穏健路線であった)マタシン協会は、遡ること1965年でホワイトハウス 周辺でピケ を張るなどの行動を起こしていたが、ストーンウォールの反乱の発生をうけて、この抗議活動を記念する全国的な同時多発デモを毎年おこなうこと、ならびに6月の最終日を「クリストファー・ストリート解放の日 (英語版 ) 」と定めることを提案した。ストーンウォールの反乱一周年を記念して1970年6月28日に行われたこのデモは、史上初のゲイ・プライド・パレード となった。パレードは、翌1971年にはアメリカ国内外に波及し、アメリカ国内ではボストン 、ダラス 、ミルウォーキー 、国外ではパリ 、西ベルリン 、ストックホルム 、ロンドン でも行われた。性的少数者の権利擁護の運動は拡大をつづけたが、1973年前後にはLGBTQコミュニティ内でも異なる社会経験グループ、すなわちトランスジェンダー等ジェンダー・ノンコンフォーミング、有色人種、(白人中心の)中流階級のあいだで早くも緊張があらわれつつあった。
1973年のクリストファー・ストリート解放の日で演説するジーン・オレアリー。
[
シルヴィア・リベラ (英語版 ) 、
ドラァグクイーン のちに
トランスジェンダー を自認]「STARハウスにいる人たちに会いに来てください……必要なのは、白人中流階級の白人専用クラブにいる人たちのためじゃなくて、あたしたちみんなのためになにかをしようとしている人たち。それこそあなたたちよ。さあ、革命を起こそう!」
次にステージにあがったのはレズビアンのフェミニスト、
ジーン・オレアリー (英語版 ) で、ドラァグ・クイーンは「女性を利己的に利用」していると批判するスピーチを行った。次にステージに上ったドラァグ・クイーンの
リー・ブリュースター (英語版 ) は叫んだ。「……今日みなさんが祝っているのは、ドラァグ・クイーンがストーンウォールでやったことの結果よ」。
—『LGBT運動の歴史』第6章クリストファー・ストリート解放の日、
2015年6月26日の米連邦最高裁の判決により同性婚は全ての州で合法となった[ 47] 。
アフリカ大陸
アフリカにおけるLGBTの権利 は、性の多様性の周縁化や隠蔽が現在も進行しており、国際アムネスティ などは迫害 や弾圧 の実態の把握に努めている[ 58] 。
ロシア
ロシア のLGBTの人々は重大な差別に直面している。2023年、ロシアの最高裁判所はLGBTの権利運動を「過激」とみなし、違法とする宣言をしている[ 59] 。
アジア
日本
フランクリン&マーシャル大学 (英語版 ) の「Global Barometers Report」によれば、2020年における日本のLGBT権利のスコアは「F」と算定されている[ 60] 。日本では同性愛を法的に取り締まったり、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教などのように「逸脱した行為」等の宗教的異端 としてないが[ 61] [ 62] [ 63] 、国単位では同性婚およびシビル・ユニオン は法的に認められていない。また、LGBT当事者を中心とした性的少数者の権利を擁護・主張し、法整備を含む要求・活動をおこなう団体が複数存在する。
同性愛に関連したものであれば、日本では2015年に初めて、同性カップルを「結婚 に相当する関係」と認める「パートナーシップ証明書」を発行するために、東京都 渋谷区 で渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例 が区議会本会議で可決・成立し、同年4月1日より施行された[ 64] 。同年11月には、東京都世田谷区 で「世田谷区パートナーシップの宣誓の取扱いに関する要綱」が制定された[ 65] 。パートナーシップ制度は、11月5日に渋谷区と世田谷区で同時に導入された[ 66] 。2020年9月30日時点で世田谷は128組、渋谷区は50組が利用している[ 67] 。その後も、北海道札幌市[ 68] [ 69] など各地で同様の取り組みが行われ、2019年7月1日、茨城県で、都道府県初となるパートナーシップ制度が導入され[ 70] [ 71] 、大阪府などが続いている[ 72] 。
性表現 に関わるものだと、学校の制服の選択制が取り上げられる[ 73] [ 74] [ 75] 。取り組みは各地の学校で起きている[ 76] [ 77] [ 78] [ 79] 。
政治においては、2017年 7月6日、東京都豊島区議 の石川大我 、世田谷区議 の上川あや、中野区議 の石坂わたる 、文京区議 の前田邦博 、埼玉県 入間市 議の細田智也 ら5人の地方議員が「LGBT自治体議員連盟」を設立した。性的少数者の人権を擁護する条例や施策を、地方議会を通じて全国の自治体に拡大していくことを目指す。同連盟には趣旨に賛同する全国62自治体の議員78人(元職も含む)も参加した[ 80] [ 81] 。その後、同年10月9日に開かれたLGBT関連の撮影会で北海道 滝川市 議がカミングアウト[ 82] 。同年12月に京都府 長岡京市 議が市議会本会議でカミングアウトを行った[ 83] 。
政治内での差別にも注目が集まることもある。2022年 6月13日、安倍晋三 元首相が会長を務め、自民党 の国会議員が多数参加している神道政治連盟国会議員懇談会 の研修会でA5版90ページに及ぶ冊子が配布され、研修会で大学教授らが選択的夫婦別姓 や同性婚 について講演した内容などがまとめられている。そこには「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害」「世界には同性愛や性同一性障害から脱した多くの元LGBTの人たちがいる」などの内容が書かれていた[ 84] [ 85] 。
2023年 6月16日に参議院本会議でLGBT理解増進法 が成立した[ 86] 。
反LGBT
LGBTの人々は世界中で差別や暴力を受けている[ 39] [ 87] [ 88] 。国際連合 は「LGBTの人々は世界中いたるところで差別に直面している[ 89] 」「甚大な人権侵害が起きている[ 88] 」と指摘している。
セクシュアル・マイノリティに対して抱く恐怖・憎悪・不快感・不信感を、同性愛の場合は「ホモフォビア 」、バイセクシュアルの場合は「バイフォビア 」、トランスジェンダーの場合は「トランスフォビア 」と呼ぶ[ 90] 。アセクシュアルの場合は「エースフォビア(acephobia)」[ 91] もしくは「aphobia」[ 92] と呼ばれる。LGBT全体を対象とする場合は「LGBTフォビア」と呼ばれる[ 93] 。
LGBTの人々の権利と平等に反対する活動は昔から現在に至るまで広くみられる。
セクシュアル・マイノリティの権利を擁護していたドイツ系ユダヤ人 の性科学者マグヌス・ヒルシュフェルト が1919年に設立した性科学研究所 は、当時の同性愛者やトランスジェンダーの人々に支援を提供していたが、1933年にナチス によって「公序良俗 に反する」という理由で焼き払われ閉鎖された[ 94] [ 95] 。ナチスはセクシュアル・マイノリティを迫害する法律を利用して、とくに男性同性愛者を大勢拘束し、強制収容所 へと送った(ナチス・ドイツとホロコーストによる同性愛者迫害 )[ 96] [ 97] 。
セクシュアル・マイノリティを社会の敵とみなす動きはこの後も世界各地で続いた。第二次世界大戦 後、1950年代のアメリカは、赤狩り の流れで政府職からセクシュアル・マイノリティを調査・尋問・排除する政策をとり、これは「ラベンダーの恐怖 (英語版 ) 」と呼ばれた[ 98] [ 99] 。1970年代にはキリスト教右派 がLGBTに激しく反発するようになり、「セクシュアル・マイノリティは子どもに有害であり、子どもを守らなければいけない」として「Save Our Children 」というキャンペーンを展開し、アニタ・ブライアント などの著名人が先頭に立った[ 100] 。この反LGBT運動の結果、マイアミ・デイド郡 におけるセクシュアル・マイノリティへの差別を禁止する条例は一時的に廃止された[ 101] 。1980年代のHIV/AIDS のパンデミックも同性愛者への差別に拍車をかけた[ 102] 。キリスト教テレビ伝道師 であるパット・ロバートソン が設立した「American Center for Law & Justice 」は同性結婚を「社会の根幹である伝統的家族を直接攻撃するもの」として非難した[ 102] 。反LGBTの主張の中では「LGBTは思想にすぎない」として「LGBTイデオロギー」という言葉が使われることもあり[ 103] 、ポーランドの調査報道 ウェブサイト「OKO.press (英語版 ) 」は「LGBTイデオロギーという言葉は伝統的な家族・宗教・社会秩序を保持して右翼への政治的支持を構築するのに役立つ右翼プロパガンダ の用語である」と文化的マルクス主義 と関連させて説明している[ 104] 。
2020年代からは、クー・クラックス・クラン などの白人至上主義団体 [ 105] 、ネオナチ などの極右 [ 106] [ 107] などが反LGBT運動に続々と参加している。「Alliance Defending Freedom 」[ 108] や「Moms for Liberty 」[ 109] などの比較的新しく結成されたばかりの反LGBT団体も登場している。
日本では、LGBTに反発する勢力として神道政治連盟 や旧統一教会 などの宗教右派、そしてその宗教右派と繋がりの深い保守派政治家 の存在が指摘されている[ 110] [ 111] [ 112] [ 113] 。
世界中には依然としてLGBTの人々の平等な権利を認めず、法的に迫害する国や州がいくつもある[ 114] [ 115] 。こうしたLGBTを迫害する法律は、医療におけるLGBT差別を悪化させ、生命に関わる健康格差の拡大を招いている[ 116] 。LGBTの人々はヘイトクライム の攻撃に遭いやすく、LGBTの人々が受ける暴力 被害の約10件に1件がヘイトクライムという調査もある[ 117] 。ILGA の報告によれば、反LGBTのヘイトスピーチ は増加傾向にある[ 118] 。LGBT活動家が活動中に暴力を受ける事例もみられ[ 119] 、プライド・パレード が犯罪予告で妨害されることもある[ 120] 。
これらの反LGBT運動にて取り上げられるトピックには、同性同士の結婚 への反対、ジェンダー・トランジション の規制、ジェンダー・アイデンティティに基づく公衆トイレの利用制限 (英語版 ) 、LGBTに関する本の禁書 [ 121] 、LGBTを学校で教えることの禁止[ 122] 、LGBTグルーミング陰謀論 、ドラァグ・パニック [ 123] 、転向療法 [ 124] 、LGBTに親和的な 企業や作品へのボイコット [ 125] などが挙げられる。
「LGBT(もしくはLGBTQ)」にはペドフィリア(小児性愛) が含まれるかのような中傷 目的の虚偽情報 がインターネット上で出回ることがあるが、LGBTコミュニティがペドフィリアをサポートしている事実はない[ 126] [ 127] 。
「LGBT」といった用語もしくはその運動や文化を、企業や団体が安易に流用し、自身の差別的な構造を改善しようとしてもいない場合、それはピンクウォッシング (レインボーウォッシング)として非難されることがある[ 128] [ 129] 。
Drop the T
「LGBT」という言葉もしくは運動自体からトランスジェンダーを排除することを主張する人たちが一部には存在する(反ジェンダー運動 )。こうしたLGBT組織にトランスジェンダーの人々のサポートを停止するよう促すために作られたスローガンとして「Drop the T」というものがある[ 130] 。これを訴える者たちは、表向きは「LGB(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル)は性的指向に関するもので、T(トランスジェンダー)は性同一性に関するものである」と説明しているものの、その背景としてトランス排他的ラディカル・フェミニスト(TERF) がしばしば主張する反トランスジェンダーの差別や偏見 の再利用があると指摘されている[ 130] [ 131] 。
対して、「LGBT」という言葉(もしくはその派生語)を支持する擁護者は、LGBT運動の原点となったストーンウォールの反乱 を主導したのはトランスジェンダーやジェンダー・ノンコンフォーミング の有色人種 であったという広く認められている歴史を根底に「LGBT」の重要性を語っている[ 130] 。「Transgender Equity Consulting」のセシリア・ジェンティーリはLGBTコミュニティはトランスジェンダーへの支援に向き合うべきであると述べている[ 132] 。
それでもLGBT運動からトランスジェンダーを排除することを主張する団体は一部に存在しており、例えば「LGB Alliance 」[ 133] や「Gays Against Groomers 」[ 134] などがある。これらの団体が極右と関わっていることがたびたび批判されている[ 135] 。こうした反トランスジェンダー活動家や団体は「トランスジェンダリズム 」という言葉を好んで用いる傾向がある[ 136] [ 137] 。
LGBTの人物
LGBTの関連団体
LGBTを題材とした作品
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
LGBT に関連するカテゴリがあります。
脚注
注釈
^ 同博物館は1985年にthe San Francisco Bay Area Gay and Lesbian Historical Societyとして設立され、1990年にthe Gay and Lesbian Historical Society of Northern Californiaに改称したが、1999年、バイセクシャルとトランスジェンダーの包摂のため現在の名称に変更された。
^ 同団体はゲイとバイセクシャルの女性の支援を目的としていた。また、マーティンとフィリスは、2008年、カルフォルニア州最初の法的な同性カップルとして入籍した。
^ 英 : Personal Rights In Defense and Education
^ ストーンウォール・イン・は、中流階級のゲイ男性のみならず、有色人種やジェンダー・ノンコンフォーミング (既存の性的規範に従わない人の総称)、ブッチ レズビアン、ストリートチルドレン が利用していた。
出典
^ a b c “Definitions ”. UN Free & Equal. 2024年11月27日 閲覧。
^ a b c d e f “List of LGBTQ+ terms ”. Stonewall. 2023年6月20日 閲覧。
^ a b c d e “Glossary of Terms: LGBTQ ”. GLAAD. 2023年6月20日 閲覧。
^ “About LGBTI people and human rights ”. OHCHR. 2023年6月19日 閲覧。
^ “This Pride Flag is Designed For Intersex Inclusion ”. Them (2021年6月8日). 2023年12月13日 閲覧。
^ “Outright’s Engagement at the UN ”. Outright International (2023年4月10日). 2023年6月21日 閲覧。
^ “LGBTQIA+ meaning explained ”. Cosmopolitan (2023年5月24日). 2023年6月20日 閲覧。
^ a b “LGBT+ - Gender Matters ”. The Council of Europe. 2023年4月7日 閲覧。
^ a b “Defining LGBTQIA+ ”. The Lesbian, Gay, Bisexual & Transgender Community Center. 2023年4月7日 閲覧。
^ “LGBTQとは ”. PRIDE JAPAN. 2023年4月7日 閲覧。
^ “Queer or gay? Why LGBTQ+ people are fiercely debating former slur being reclaimed ”. PinkNews (2023年1月10日). 2023年6月20日 閲覧。
^ Nadal, Kevin (15 April 2017). The SAGE Encyclopedia of Psychology and Gender . Thousand Oaks, California: SAGE Publications. p. 1384. ISBN 978-1-4833-8427-6 . OCLC 994139871 . オリジナル の19 June 2019時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190619085340/https://books.google.com/books?id=lVYoDwAAQBAJ&pg=PA1384 3 January 2019 閲覧。
^ a b “Jeffry J. Iovannone - A Brief History of the LGBTQ Initialism ”. Medium (2018年6月10日). 2023年6月20日 閲覧。
^ “性的マイノリティ(LGBT)の人権/とりネット/鳥取県公式サイト ”. www.pref.tottori.lg.jp . 2023年3月5日 閲覧。
^ “Sexual & Gender Minority Research Office | DPCPSI ”. dpcpsi.nih.gov . 2023年3月5日 閲覧。
^ Media Reference Guide Archived 27 December 2019 at the Wayback Machine . (citing AP, Washington Post style guides), GLAAD . Retrieved 23 December 2019.
^ Ross, E. Wayne (2006). The Social Studies Curriculum: Purposes, Problems, and Possibilities . SUNY Press. ISBN 978-0-7914-6909-5 . オリジナル の19 June 2019時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190619085357/https://books.google.com/books?id=4qFMqjxte9IC 2 July 2015 閲覧。
^ a b Swain, Keith W. (21 June 2007). “Gay Pride Needs New Direction” . Denver Post . オリジナル の21 April 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160421235751/http://www.denverpost.com/ci_6198394?source=rss 5 July 2008 閲覧。
^ Sears, James Thomas (2001). Rebels, Rubyfruit, and Rhinestones: Queering Space in the Stonewall South - James Thomas Sears - Google Books . ISBN 9780813529646 . オリジナル の14 May 2022時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220514161912/https://books.google.com/books?id=wqt4krhmQrwC&dq=daughters+of+bilitis+founder&pg=PA394 2022年5月2日 閲覧。
^ Esterberg, Kristen (1994). “From Accommodation to Liberation: A Social Movement Analysis of Lesbians in the Homophile Movement”. Gender and Society 8 (3): 424–443. doi :10.1177/089124394008003008 . ISSN 0891-2432 .
^ Faderman, Lillian (1991). Odd Girls and Twilight Lovers: A History of Lesbian Life in Twentieth Century America , Penguin Books. ISBN 0-14-017122-3 , p. 210–211.
^ Faderman (1991), p. 217–218.
^ a b Leli, Ubaldo; Drescher, Jack (2005). Transgender Subjectivities: A Clinician's Guide . Haworth Press. ISBN 978-0-7890-2576-0 . オリジナル の6 September 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150906145439/https://books.google.com/books?id=QiJryCzrZmYC 2 July 2015 閲覧。
^ a b c d Alexander, Jonathan; Yescavage, Karen (2003). Bisexuality and Transgenderism: InterSEXions of The Others . Haworth Press. ISBN 978-1-56023-287-2 . オリジナル の6 September 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150906150516/https://books.google.com/books?id=2SOe4igsrbgC 2 July 2015 閲覧。
^ “Out of the Closet and Into the Streets ”. Center for the Study of Political Graphics . 2 October 2016時点のオリジナルよりアーカイブ 。1 October 2016 閲覧。
^ Research, policy and practice: Annual meeting Archived 19 June 2019 at the Wayback Machine ., American Educational Research Association Verlag AERA, 1988.
^ Koskovich, Gerard. “Our History ”. The GLBT Historical Society . 7 January 2022時点のオリジナルよりアーカイブ 。January 7, 2022 閲覧。
^ Shankle, Michael D. (2006). The Handbook of Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender Public Health: A Practitioner's Guide To Service . Haworth Press. ISBN 978-1-56023-496-8 . オリジナル の6 September 2015時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150906170653/https://books.google.com/books?id=pUUyLSKD5voC 2 July 2015 閲覧。
^ Finnegan, Dana G.; McNally, Emily B. (2002). Counseling Lesbian, Gay, Bisexual, and Transgender Substance Abusers: Dual Identities . Haworth Press. ISBN 978-1-56023-925-3 . https://archive.org/details/counselinglesbia2002finn
^ a b “Why We Need More Queer Identity Labels, Not Fewer ”. slate.com (2018年1月16日). 2023年6月20日 閲覧。
^ “From LGBT to LGBTQIA+: The evolving recognition of identity ”. National Geographic (2021年10月20日). 2023年6月20日 閲覧。
^ “The Intersection of LGBTQ+ and BIPOC Identities ”. Verywell Mind (2023年1月23日). 2023年6月21日 閲覧。
^ a b “LGBTI Rights ”. Amnesty International. 2023年6月21日 閲覧。
^ “LGBT ”. 国連広報センター . 2023年5月7日 閲覧。
^ “Reconciling Ministries Network ”. 26 April 2016時点のオリジナル よりアーカイブ。13 July 2016 閲覧。
^ 「Inter-American Human Rights Court backs same-sex marriage 」『BBC 』2018年1月10日。2023年5月17日 閲覧。
^ “State Sponsored Homophobia 2016: A world survey of sexual orientation laws: criminalisation, protection and recognition ”. International Lesbian, Gay, Bisexual, Trans and Intersex Association (17 May 2016). 19 May 2016 閲覧。
^ a b c d 自由と公正をすべての人に:アメリカのLGBTIの権利向上 アメリカン・ビュー アメリカ大使館 公式マガジン
^ アフリカでまん延するLGBTI差別~制度だけでは変えられない憎悪の心~
^ “Russia declares ‘international public LGBT movement’, which does not exist, an extremist group ”. PinkNews (2023年11月30日). 2023年12月13日 閲覧。
^ “US scores a lowly ‘C’ grade on global LGBTQ+ rights barometer ”. PinkNews (2023年10月3日). 2023年12月13日 閲覧。
^ “同性愛嫌悪を処罰する法案は「信仰の自由を抑制」とバチカン ”. クリプレ(クリスチャンプレス) (2021年6月23日). 2021年11月13日 閲覧。
^ イスラームにおける同性愛 - researchmap[1]
^ “ユダヤ教超正統派の男、ゲイパレード襲撃 6人重軽傷 エルサレム ”. www.afpbb.com . 2021年11月13日 閲覧。
^ 「渋谷区同性カップル条例が成立 全国初、4月1日施行」朝日新聞、2015年3月31日
^ 世田谷区パートナーシップの宣誓の取組みについて
^ “「パートナーシップ証明書」の、その先に ”. 2020年3月21日 閲覧。
^ “世田谷区「パートナーシップ制度」5年 性的少数者「特別な存在じゃない」 区役所でパネル展:東京新聞 TOKYO Web ”. 東京新聞 TOKYO Web . 2021年11月13日 閲覧。
^ LGBT「パートナーシップ制度」札幌でも 指定市で初 朝日新聞 2017年6月1日
^ “パートナーシップ制度ではだめ 同性婚求めるワケとは:朝日新聞デジタル ”. 朝日新聞デジタル . 2021年11月13日 閲覧。
^ “都道府県では初、茨城県がパートナーシップ制度をスタート。「当事者の困難をできるだけ早く解消するべき」 ”. 2020年3月21日 閲覧。
^ “全国で1301組の同性カップルに証明書 : パートナーシップ制度スタートから5年 ”. nippon.com (2020年11月9日). 2021年11月13日 閲覧。
^ “大阪府でパートナーシップ制度開始へ。「本当は国が率先してやるべき」と吉村洋文知事 ”. 2020年3月21日 閲覧。
^ “制服選択制の公立高600超 佐賀など19都道県 性的少数者に配慮” . 佐賀新聞. (2020年12月6日). https://www.saga-s.co.jp/articles/-/608544 2020年12月6日 閲覧。
^ “女子中学生の制服もスラックス 世田谷・中野区で選択可” . (2019年1月29日). https://www.asahi.com/articles/ASM1Y4R54M1YUTIL01N.html 2020年5月17日 閲覧。
^ 錦光山雅子 (2018年3月20日). “全区立中学で性別問わずスカート、ズボンが選べるよう検討へ 東京都世田谷区教委が見解” . https://www.huffingtonpost.jp/entry/setagayaunifrom_jp_5c5d6475e4b0974f75b224ff 2020年5月17日 閲覧。
^ 今一生 (2019年11月21日). “福岡で市立中の制服を変えた弁護士。「制服を着る着ないを選ぶ権利は生徒にある」” . ハーバー・ビジネス・オンライン. https://hbol.jp/206761?cx_clicks_others_art=1_title 2020年7月10日 閲覧。
^ “中学新制服はブレザー 福岡市の検討委が了承 20年度から スカートとズボン選択も” . 西日本新聞. (2019年5月15日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/510133/ 2020年7月10日 閲覧。
^ “女子制服にスラックス導入広がる 県立高6割、換気での寒さも要因に” . 下野新聞. (2021年2月7日). https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/415305 2021年2月8日 閲覧。
^ “校則全廃の公立中、LGBTの生徒にも配慮 制服や修学旅行でも ”. live door news (2019年3月4日). 2020年7月10日 閲覧。
^ “LGBT地方議連が発足 差別解消の推進目指し83人” . 東京新聞 . (2017年7月7日). オリジナル の2017年9月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170909190834/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201707/CK2017070702000115.html 2017年7月7日 閲覧。
^ “「LGBT自治体議連」発足 上川あや氏ら地方議員5人” . 朝日新聞 . (2017年7月7日). http://www.asahi.com/articles/ASK765JHHK76UTFK00Z.html 2017年7月7日 閲覧。
^ “「OUT IN JAPAN」札幌撮影会で、滝川市議の舘内孝夫さんがカミングアウト” . OUT JAPAN . (2017年10月24日). http://www.outjapan.co.jp/lgbtcolumn_news/news/2017/10/8.html 2018年1月16日 閲覧。
^ “「奇異の目なくすのが行政」 京都・長岡京市議がLGBT告白” . 京都新聞 . (2017年12月25日). http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20171224000097 2018年1月16日 閲覧。
^ “「同性愛は精神の障害か依存症」 自民会合で配布の文書に差別的内容 ”. 朝日新聞 (2022年7月1日). 2022年7月2日 閲覧。
^ “自民党議員の会合で「同性愛は障害」文書を配布 ”. FLASH (2022年7月1日). 2022年7月2日 閲覧。
^ “LGBT理解増進法が成立 性自認に関する表現を当初案から修正” . 毎日新聞 . (2023年6月16日). https://mainichi.jp/articles/20230616/k00/00m/010/055000c 2023年6月18日 閲覧。
^ “LGBTQ+ Rights ”. The Fund for Global Human Rights. 2023年12月13日 閲覧。
^ a b “LGBTQI+ ”. United Nations. 2023年6月25日 閲覧。
^ “The global context for LGBT people ”. Stonewall. 2023年6月25日 閲覧。
^ “What is homophobia? ”. Planned Parenthood. 2023年6月20日 閲覧。
^ “Acephobia & Anti-asexual hate crime ”. Galop. 2023年6月20日 閲覧。
^ “Asexuality Is All the Rage ”. Vice. 2023年6月20日 閲覧。
^ “Challenging LGBTphobia ”. The Proud Trust. 2023年6月20日 閲覧。
^ “The first Institute for Sexual Science (1919-1933) ”. Magnus-Hirschfeld-Gesellschaft e.V.. 2023年6月19日 閲覧。
^ “The Forgotten History of the World's First Trans Clinic ”. Scientific American (2021年5月10日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “The Queer Cultures That the Nazis Destroyed ”. The New York Times (2022年12月7日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “German 'gay' paragraph abolished 25 years ago ”. DW (2019年6月11日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “You've Probably Heard of the Red Scare, but the Lesser-Known, Anti-Gay 'Lavender Scare' Is Rarely Taught in Schools ”. Time (2020年12月22日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “The lavender scare: How the federal government purged gay employees ”. CBS News (2019年6月9日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “How 1970s Christian crusader Anita Bryant helped spawn Florida's LGBTQ culture war ”. NBC News (2022年4月14日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “Anita Bryant Devoted Her Life to Terrorizing LGBTQ+ People. Now She Has a Bisexual Granddaughter ”. Them (2021年7月29日). 2023年6月19日 閲覧。
^ a b “History of the Anti-Gay Movement Since 1977 ”. Southern Poverty Law Center. 2023年6月19日 閲覧。
^ “What is ‘LGBT ideology,’ and why are Polish people talking about it? ”. The Krakow Post (2020年6月20日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “Intelektualiści prawicy o LGBT: nihilizm, bolszewia, hitleryzm. O co chodzi? Tłumaczymy ten obłęd ”. OKO.press (2020年8月5日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “The Ku Klux Klan pulls guns on LGBTQ+ demonstrators in Kentucky ”. The Economist (2023年6月16日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “America’s far right is increasingly protesting against LGBT people ”. The Economist (2023年1月13日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “Australian premier slams neo-Nazis at Posie Parker event, tells trans citizens: ‘Our government will always support you’ ”. PinkNews (2023年3月19日). 2023年6月20日 閲覧。
^ “Well-funded Christian group behind US effort to roll back LGBTQ+ rights ”. The Guardian (2023年6月19日). 2023年6月24日 閲覧。
^ “Moms for Liberty among conservative groups named 'extremist' by civil rights watchdog ”. NPR (2023年6月7日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “松岡宗嗣 - 明白な「LGBT法案」賛否の構図。国内外から成立求める声、反発する宗教右派と保守派議員 ”. Yahoo! (2023年5月1日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “古谷経衡 - なぜ保守派はLGBT法案に激しく反対するのか?ーLGBT法ついに成立 ”. Yahoo! (2023年6月16日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “旧統一教会「反LGBTQ」02年から鮮明 教祖発言録の邦訳を境に ”. 毎日新聞 (2023年4月23日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “同性婚反対の団体、役員名簿に後の市長の名前が 旧統一教会の影 ”. 毎日新聞 (2023年3月9日). 2024年11月27日 閲覧。
^ “Maps of anti-LGBT Laws Country by Country ”. Human Rights Watch. 2023年6月19日 閲覧。
^ “Mapping Attacks on LGBTQ Rights in U.S. State Legislatures ”. American Civil Liberties Union. 2023年6月22日 閲覧。
^ “The Current Wave of Anti-LGBT Legislation: Historical Context and Implications for LGBT Health ”. Association of American Medical Colleges. 2023年6月19日 閲覧。
^ “LGBT people nine times more likely than non-LGBT people to be victims of violent hate crimes ”. Williams Institute. 2023年6月20日 閲覧。
^ “Deadliest Rise in Anti-LGBTI Violence in Over a Decade, our annual Report Shows ”. ILGA-Europe (2023年2月20日). 2023年6月21日 閲覧。
^ “LGBTQ+ activist left bloodied after ‘punch from Met officer’ at anti-drag protest ”. PinkNews (2023年6月24日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “Kansas Man Arrested for Threatening to Shoot Up, Bomb Nashville Pride ”. The Advocate (2023年6月22日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “Over half of 2022's most challenged books have LGBTQ themes ”. NBC News (2023年4月26日). 2023年6月21日 閲覧。
^ “Don’t Say Gay, Stop WOKE, Banned Books, and Anti-Trans Laws ”. AHA (2023年2月10日). 2023年6月22日 閲覧。
^ “Anti-Trans Moral Panics Endanger All Young People ”. Scientific American (2023年5月19日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “The Lies and Dangers of Efforts to Change Sexual Orientation or Gender Identity ”. Human Rights Campaign. 2023年6月25日 閲覧。
^ “All the brands homophobes and transphobes have attempted to boycott, from Bud Light to Build-a-Bear ”. PinkNews (2023年6月4日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “Fact check: LGBTQ community rejects false association with pedophiles ”. USA TODAY (2020年7月30日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “GOP candidate slammed for saying the “+” in “LGBTQ+” means pedophilia ”. LGBTQ Nation (2024年9月18日). 2024年9月19日 閲覧。
^ “What is pinkwashing? ”. LGBTQ Nation (2022年7月26日). 2023年6月25日 閲覧。
^ “How to avoid rainbow-washing and truly support LGBTQ employees during Pride Month ”. PinkNews (2023年6月1日). 2023年6月25日 閲覧。
^ a b c “LGBT Groups Respond to Petition Asking to 'Drop the T' ”. The Advocate (2015年11月6日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “Why More Than 1,000 People Have Signed a Petition to Drop the "T" From LGBT ”. Teen Vogue (2015年11月9日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “Cecilia Gentili: Did the ‘T’ Fall Off of ‘L.G.B.T.Q.’? ”. The New York Times (2019年6月19日). 2023年6月26日 閲覧。
^ “LGB Alliance: Anti-trans lobby group’s troubling, ugly history ”. PinkNews (2022年9月14日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “Grifter Gays: How conspiracy theorists and right-wing operatives created Gays Against Groomers ”. Media Matters for America (2023年2月7日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “Transphobia and The Far Right ”. Hope not Hate (2022年3月16日). 2023年6月19日 閲覧。
^ “A Taste of What’s in Store if Right-Wing Zealots Get Green Light to Sue Media ”. FAIR (2023年3月10日). 2023年6月22日 閲覧。
^ “Republicans finally admit that ‘yeah, actually, Project 2025 is the agenda’ ”. PinkNews (2024年11月8日). 2024年11月27日 閲覧。
参考文献
外部リンク