高蔵寺駅(こうぞうじえき)は、愛知県春日井市高蔵寺町三丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・愛知環状鉄道(愛環)の駅である。
概要
両社が構内を共用する共同使用駅であり、JR東海が駅を管轄している。
JR東海の中央本線と、愛知環状鉄道の愛知環状鉄道線(愛環線)との接続駅となっている。愛環線は当駅が終点であるが、 一部の列車が瀬戸口駅より中央本線経由で名古屋駅方面へ、また名古屋駅より高蔵寺駅経由で瀬戸口駅まで直通する。中央本線にはCF09、愛環線には23の駅番号が設定されている。
JRの運行形態の詳細は「中央線 (名古屋地区)」を参照。
歴史
駅構造
島式ホーム3面5線を有する[1]。3番線は1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化直後に設置された[注釈 2]。また、愛知環状鉄道の列車は1番線にのみ入線可能であった。愛知万博開催に際し、会場への連絡列車である「エキスポシャトル」の愛環線直通に合わせ、駅の中津川寄りで中央本線と愛環線の立体交差化工事が施工された(5・6番線が一旦合流後、中央本線から愛環線が分岐。同時に1番線の名古屋側にあった車止めを撤去し中央本線との連絡線を新設)。なお、3番線の島式反対側に当たる部分には以前は線路が敷設されていたが、現在は敷設されておらず、4番線は存在しない。ちなみに、本線(分岐器直線側の線路)は名古屋方面が2番線、多治見方面が6番線である。
ホームへのエスカレータは上下とも設置されている(ただし、3番線のホームは階段のみ)。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、神領駅・定光寺駅を管理している。
愛知環状鉄道線の乗車券は2021年(令和3年)3月2日まで専用の券売機で販売していたが、同日限りで撤去され、3月3日よりJR東海の券売機を共用するようになった。
夜間滞泊は設定されていない。
構内の商業施設として、改札外の地下道などに名古屋ステーション開発が運営する「ASTY高蔵寺」と総称する店舗群があり、春日井市が設置する「アスティ高蔵寺市民コーナー市民ギャラリー」のほか、コンビニエンスストア「ベルマート」および飲食店・ドラッグストア・食品など約10店舗が入居している。ASTY高蔵寺は2021年(令和3年)2月から12月にかけ全面改装工事が行われた(ベルマートキヨスク高蔵寺は11月26日に再開し、ASTY高蔵寺の各店舗も12月2日にリニューアルオープンした)[12][13]。
これらのリニューアル事業を受けて、高蔵寺駅南口駅前広場は2024年度(令和6年度)に土木学会デザイン賞 優秀賞を受賞した[14]。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
備考
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1
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■愛知環状鉄道線
|
-
|
岡崎方面
|
当駅始発
|
2
|
中央本線
|
上り
|
名古屋方面
|
愛環線からの直通列車は1番線 一部の当駅始発は1・5番線
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3
|
中央本線
|
5
|
■愛知環状鉄道線
|
-
|
岡崎方面
|
中央本線からの直通列車
|
中央本線
|
下り
|
多治見・中津川方面
|
|
6
|
中央本線
|
|
(出典:JR東海:駅構内図)
特急の通過待ちや快速の待ち合わせがある場合、上りは3番線、下りは5番線に入る。名古屋方面への始発列車は、主に3・5番線から発車するが一部1・2番線からも発車している。折返し列車は、3番線または5番線で折り返す。また、愛知環状鉄道線の列車は通常1番線からの発車であるが、中央本線から直通してくる列車は、中央本線下りホームである5番線からの発車となる。逆に愛知環状鉄道線から中央本線名古屋方面へ直通してくる列車は、1番線から発車する。
-
改札口(2023年1月)
-
切符売り場(2023年1月)
-
1・2番線ホーム(2023年1月)
-
3番線ホーム(2023年1月)
-
5・6番線ホーム(2023年1月)
-
駅名標(2019年2月)
利用状況
年度別乗車人員(春日井市統計書、春日井市地域公共交通網形成計画より)
年度
|
JR東海
|
愛知環状鉄道
|
乗降人員 |
乗車人員 |
乗降人員 |
乗車人員
|
2000年(平成12年)
|
46,338
|
|
5,692
|
|
2001年(平成13年)
|
45,414
|
|
5,784
|
|
2002年(平成14年)
|
44,256
|
|
6,042
|
|
2003年(平成15年)
|
43,110
|
21,555
|
6,200
|
3,100
|
2004年(平成16年)
|
43,238
|
21,619
|
7,364
|
3,682
|
2005年(平成17年)
|
57,560
|
28,780
|
7,674
|
3,837
|
2006年(平成18年)
|
43,600
|
21,800
|
8,096
|
4,048
|
2007年(平成19年)
|
42,382
|
21,191
|
8,674
|
4,337
|
2008年(平成20年)
|
42,662
|
21,331
|
9,169
|
|
2009年(平成21年)
|
41,236
|
20,618
|
9,194
|
|
2010年(平成22年)
|
40,942
|
20,471
|
9,659
|
|
2011年(平成23年)
|
40,580
|
20,290
|
10,101
|
|
2012年(平成24年)
|
40,368
|
20,184
|
10,254
|
|
2013年(平成25年)
|
40,788
|
20,394
|
10,501
|
|
2014年(平成26年)
|
39,900
|
19,950
|
10,073
|
|
2015年(平成27年)
|
40,180
|
20,090
|
10,414
|
|
2016年(平成28年)
|
40,144
|
20,072
|
10,620
|
|
2017年(平成29年)
|
40,512
|
20,256
|
10,872
|
|
2018年(平成30年)
|
40,912
|
20,456
|
11,105
|
|
2019年(令和元年)
|
40,806
|
20,403
|
11,129
|
|
2020年(令和2年)
|
|
15,660
|
|
|
2005年(平成17年)は愛知万博の開催年である。
大規模住宅地の最寄り駅として、春日井市では最多の利用者数の駅である。またJR東海管内の中央本線・名古屋市内各駅以外でも最多の乗車人員を誇る。
駅周辺
南側に商店街が広がる。北側は商店が点在するものの、高蔵寺ニュータウンが隣接しているため商店街などは形成されていない。
当駅は春日井市に位置するが南にある新東谷橋を渡り2、3kmほど進むと名古屋市守山区や瀬戸市に入り、これらの市からも利用圏内となる。当駅を過ぎると山深い渓谷(定光寺駅・古虎渓駅)を経て多治見駅に至る。
北口
南口
バス路線
北口
改札口と北口は地下道で結ばれており、4、5番乗り場からはエレベーターが利用できる。
乗り場 |
運行事業者 |
路線名 |
系統・行先 |
備考
|
1
|
名鉄バス
|
高蔵寺ニュータウン線
|
90:藤山台南
|
|
2
|
70:藤山台南
|
|
3
|
71:県医療療育総合センター 72:内々神社 91:県医療療育総合センター
|
|
桃花台線
|
73:桃花台センター
|
|
4
|
高蔵寺ニュータウン線
|
81:高森台北 82:植物園 84:かみや団地口 85・86:福祉の里 87:県医療療育総合センター(ネオポリス経由)
|
|
桃花台線
|
83:桃花台センター
|
|
5
|
高蔵寺ニュータウン線
|
80:中央台・石尾台方面(石尾台南循環)
|
|
8
|
春日井線
|
95:中部大学
|
|
南口
名鉄バスは1番のりば、かすがいシティバスは2番のりば、名古屋市交通局(ゆとりーとラインを含む)は3番のりばから発車する。
隣の駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
- 中央本線
- ■ホームライナー
- 「ホームライナー瑞浪」停車駅
- ■快速
- 多治見駅 (CF12) - 高蔵寺駅 (CF09) - 春日井駅 (CF07)
- ■区間快速
- 多治見駅 (CF12) - 高蔵寺駅 (CF09) - 神領駅 (CF08)
- ■普通
- 定光寺駅 (CF10) - 高蔵寺駅 (CF09) - 神領駅 (CF08)
- 愛知環状鉄道
- ■愛知環状鉄道線
- 中水野駅 (22) - 高蔵寺駅 (23) (- 神領駅)
脚注
注釈
出典
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
高蔵寺駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
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2002 |
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2004 |
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2005 |
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2006 |
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2007 |
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2008 |
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2009 |
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2010 |
最優秀賞 | |
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優秀賞 | |
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奨励賞 |
- 由布院・湯の坪街道・潤いのある町並みの再生
- 板櫃川 水辺の楽校
- 景観に配慮したアルミニウム合金製橋梁用ビーム型防護柵アスレール
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特別賞 | |
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2011 |
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2012 |
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2013 |
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2014 |
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2015 |
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2016 |
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2017 |
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2018 |
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2019 |
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2020 |
最優秀賞 | |
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優秀賞 | |
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奨励賞 |
- 大分 昭和通り・交差点四隅広場
- 百間川分流部改築事業
- 高山駅前広場及び自由通路
- 奈義町多世代交流広場 ナギテラス
- 浅野川四橋の景観照明
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2022 |
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2023 |
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2024 |
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