青森県警察(あおもりけんけいさつ)は、青森県公安委員会の管理の下、青森県が設置する警察組織。青森県内を管轄区域とし、青森県警と略称する。給与支払者は青森県知事。東北管区警察局管内。本部所在地は 青森県青森市新町2丁目3-1。
沿革
組織
5部 1室 1校 29課 1所 4隊 警察署18 交番38 駐在所115 警備派出所4
データ
- 警察署数 - 18
- 職員数 - 2240人(女性75人)
- パトカー - 339台(ミニ135台)
- 白バイ - 47台
- 船舶 - 1隻
- 警察ヘリコプター - 1機
警察署
警察署数は17。分庁舎数は2。津軽地方は8署2分庁舎。南部地方は9署。太字で示す警察署の署長階級は警視正。
※警察車両のナンバー地名表記は七戸・十和田・三沢・八戸・五戸・三戸の6署の配置車が「八戸」、弘前署(弘前市、西目屋村)の配置車が「弘前」(ご当地ナンバー)、それ以外の署の配置車は「青森」である。
警察歌
国警青森県本部時代の1950年(昭和25年)8月に制定[1]。
マスコット キャラクター
- 1977年(昭和52年)青森県警のマーク(白鳥のマーク)が定められる。
- アピー君
- レピーちゃん
- アンナちゃん(むつ警察署)
- まもるくん(八戸警察署)
交通信号機の特徴
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/64/Question_book-4.svg/50px-Question_book-4.svg.png) | この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "青森県警察" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2013年11月) |
青森県が採用している車両用交通信号機は、従来すべてレンズ内径が30cmに統一されていたが、近年信号機のLED化が進み、低コスト型の25cm径も採用されている。
ただし、風雪による信号灯器への着雪の問題は、フラット型灯器を採用したり、信号機に角度を付けるなどして対応しているが、未だ根本的な解決に至っていない。
積雪の多い津軽・下北地方は日本海側仕様のタテ型車両用信号機が用いられているが、積雪の少ない三八上北地方(八戸・三戸・五戸・三沢・十和田・七戸の各署管内)ではヨコ型車両用信号機が用いられている(ただし七戸署管内でも七戸町の旧天間林村域、上北郡東北町の旧町域=乙供・千曳地区、十和田署管内でも十和田市の旧十和田湖町域&十和田湖畔地区、五戸署管内でも五戸町の旧倉石村域、新郷村、三戸署管内の田子町西部地区は積雪が多いことからタテ型)。
岐阜県警察、滋賀県警察、兵庫県警察も降雪量に応じてタテ型地域とヨコ型地域に分かれる。
主な事件
未解決
不祥事・トラブル
- 黒石警察署で警備課長の51歳の男性警部、57歳の男性警部補、33歳の男性巡査部長の3人が、2012年7月から9月にかけ、部下の32歳の男性巡査長に対し、仕事上の不手際を理由に、机を叩いたり腹部を殴るなどの暴力行為を行ったり、「お前はバカだから辞めろ」などの暴言を繰り返したりしたほか、始末書を21回に亘り書かせ、退職の強要も行なった。県警は警部を減給100分の10、警部補と巡査部長を戒告の処分とし、当時の同署長についても、監督責任を問う形で本部長注意となった[3]。
- 2013年5月-7月 - 県警本部の男性巡査部長(35歳)が警察署に勤務していた2013年5~7月に20代の部下の女性に対し、LINEで一方的に非難したり、「超大好き」などと書いたメッセージを送ったほか、直接「頭おかしいんじゃないか」などと失敗を責め立てたり、頭突きなどの暴行を加えたりした。県警は男性巡査部長を停職1ヵ月の懲戒処分にした[4]。
- 県警は2001年から公式ウェブサイトで、紙製の拳銃の作り方を公開していた。しかし2014年5月に3Dプリンターで殺傷能力のある拳銃が作られた事件(3Dプリンター銃製造事件)が発生したのを受け、批判の電子メールが県警に多数寄せられるようになったため、県警は公開を取り止めた[5]。
- 2016年7月 - 男性警部(50代)が、「パワハラ」などと書いたメモを残して首をつって死亡しているのが見つかった。県警は現場の状況から自殺の可能性が高いとみて、関係者への聞き取りを進めている[6]。
- 2017年4月ごろー2018年11月27日 - 男性巡査長(30代)が、上司2人から平手でたたかれるなどのパワーハラスメントを受けていた。県警は2018年12月、男性警部(50代)を本部長訓戒、巡査部長(30代)を本部長注意の懲戒処分にした。男性警部は2017年4月ごろから2018年11月27日の間、勤務時間中に複数回、被害者の男性巡査長の頭を平手で叩き、職務経歴をからかう暴言を吐いた。また2018年4月ごろ、巡査部長は飲食店で被害者の男性巡査長の顔を1回平手打ちした。また監督責任を問い、男性警視(40代)も所属長注意の懲戒処分となった[7]。
- 2018年4月 - 県警の警察署の男性警官3人が4月、飲酒運転やセクハラなどで本部長訓戒や本部長注意の懲戒処分を受ける。男性巡査長(20代)が女性と不倫した上、自家用車を飲酒運転して訓戒。男性巡査部長(30代)は業務で知り合った女性を飲食店に誘い、そのまま女性宅に行き訓戒。別の男性巡査部長(30代)は飲食店で知人女性の手を握ったり、肩に腕を回したりするセクハラ行為で注意処分[8]。
- 2019年1月 - パトカーが路肩に停車していた車に衝突し、乗っていた同市の20代女性に怪我をさせた。県警は事故を公表していなかった。女性は県に対し約160万円の損害賠償を求め青森地方裁判所八戸支部に提訴。県警監察課次長は「通常の事故と同様、怪我の程度などを考慮し公表しなかった」と説明した[9]。
- 2019年10月28日 - 28日、県警は津軽地方の警察署所属の巡査長(20代)が2月15日と4月11日、補導した少年の頬を複数回平手打ちしたとして、所属長訓戒の懲戒処分した。県警は特別公務員暴行陵虐の疑いで巡査長を調べていたが、被害者及び被害者家族が処罰を求めていないなどとして立件を見送った[10]。
- 2020年1月~3月ごろ - 津軽地方の警察署の男性巡査部長(20代)が1~3月ごろ、県内で少女にわいせつな画像を撮影させ、自分のスマートフォンに送らせた。6月中旬に複数の情報提供があり、県警は児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反(製造)事件として捜査していたが「十分な証拠が集まらなかった」として立件は見送った。7月7日、男性巡査部長を減給100分の10(6ヵ月)の懲戒処分とした。男性巡査部長は依願退職[11]。
- 2020年6月26日 - 県警察本部の男性巡査部長(40代)が、缶チューハイ数本を飲んで軽乗用車を運転し十和田市伝法寺の国道4号と市道の交差点で赤信号で停車していた乗用車に追突したが、事故を通報せずにその場から逃げ去った。乗用車を運転していた女性(50代・首に全治3週間の軽傷)から通報を受けた十和田警察署がおよそ1時間後に男性巡査部長の身柄を確保。検査したところ基準値を超えるアルコールが検出され、男性巡査部長も飲酒運転を認めた。県警は7月30日付で男性巡査部長を危険運転致傷と道路交通法違反の疑いで青森地方検察庁八戸支部に書類送検。また、同日付で男性巡査部長を懲戒免職処分とした[12][13]。
- 2021年1月14日(処分日)- 津軽地方の警察署勤務の男性巡査(20代)が、飲酒運転の車に同乗したとして、弘前警察署が男性巡査を道交法違反(同乗)の罪で青森地方検察庁弘前支部に書類送検。県警は同日、男性巡査を停職1ヵ月の懲戒処分とした。男性巡査は同日付で依願退職[14]。
- 2023年1月16日 午前0時過ぎ - 男性客からタクシー運転手に対する傷害事件について、津軽地方の警察署に勤務する女性巡査部長(30代)が、被害者であるタクシー運転手に「微罪処分」を促し被害届を出す意思を示した被害者の意向を尊重しなかった。青森県警は、女性巡査部長に対して、本部長注意処分とした。
脚注
出典
- ^ a b 青森県警察史』下巻(1977), pp891-892
- ^ 板柳町町誌編さん委員 編『板柳町誌』860-861頁 板柳町 1977年
- ^ “青森県警:パワハラで黒石署課長ら3人に懲戒処分”. 毎日jp (毎日新聞社). (2012年11月7日). http://mainichi.jp/select/news/20121107k0000m040085000c.html [リンク切れ]
- ^ “「LINE」でパワハラ 青森県警、巡査部長を停職に”. 日本経済新聞 2013/12/13付. 2020年7月22日閲覧。
- ^ 青森県警:紙の拳銃「作り方」HP削除 ネットで話題に 毎日新聞 2014年5月15日[リンク切れ]
- ^ “青森県警警部が自殺か 「パワハラ」記したメモ残し”. SankeiBiz 2016.7.8 00:30. 2020年7月22日閲覧。
- ^ “上司2人 巡査長にパワハラ 青森県警、処分もいじめは否定”. 産経新聞 2019.1.24 13:01. 2020年7月22日閲覧。
- ^ “飲酒運転、セクハラで処分 青森県警の警察官3人”. 産経新聞 2018.5.18 15:44. 2020年7月22日閲覧。
- ^ “パトカー事故、青森県警公表せず けがの女性が損害賠償求め提訴”. 共同通信 2020/01/20 20:09. 2020年7月22日閲覧。
- ^ “補導少年の顔を警察官平手打ち 県警、立件見送り /青森”. 毎日新聞 2019年11月16日. 2020年7月26日閲覧。
- ^ “少女にわいせつ画像送らせ巡査部長懲戒、立件見送り”. 日刊スポーツ 2020年7月7日19時0分. 2020年7月22日閲覧。
- ^ “警察官 飲酒運転し追突事故(青森県)”. RAB青森放送 2020/7/30(木) 18:23配信. 2020年8月3日閲覧。
- ^ “飲酒運転の警官が女性の車に追突、立ち去る…県警本部長「言語道断」”. 読売新聞 2020/08/22 14:27. 2020年8月24日閲覧。
- ^ “青森県警巡査が飲酒運転の車に同乗”. Web東奥 2021年1月15日. 2021年1月17日閲覧。
関連項目
外部リンク