おいらせ町(おいらせちょう)は、青森県東部、上北郡に属する町。おいらせ町は『町』を「ちょう」と読む自治体として本州最北である。
地理
上北郡の東南部に位置し、東部を太平洋に面する。東西を十和田湖を源流とする、町名の由来となった奥入瀬川が流れる。また、隣接する八戸市、三沢市のベッドタウン化が進んでいる。
隣接する自治体
歴史
- 2006年(平成18年)3月1日 - 上北郡下田町・百石町が合併し発足[1]。2町は当初、六戸町を含む3町で法定合併協議会を設けて協議し、新市名を「おいらせ市」に決めていた。しかし、六戸町が財政計画案などに難色を示して合併協議から離脱し、市昇格を断念して2町合併による「おいらせ町」が誕生することとなった。青森県の町村の中では最多の人口を擁する。
行政
代 |
氏名 |
就任年月日 |
退任年月日 |
備考
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初代 |
三村正太郎 |
2006年3月 |
2010年3月25日 |
旧百石町長
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2代 |
成田隆 |
2010年3月26日 |
2014年3月25日 |
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3代 |
三村正太郎 |
2014年3月26日 |
2018年3月25日 |
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4-5代 |
成田隆 |
2018年3月25日 |
現職 |
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- 2010年2月28日に実施された任期満了に伴う町長選挙では、当日9時33分に当町のある太平洋沿岸にチリ地震による大津波警報が発表されたことに伴い、沿岸部にある一川目・二川目・川口の3箇所の投票所が閉鎖されたため、該当地域の投票が翌週の3月7日[注釈 1]に繰り延べ投票された。公職選挙法に基づき、避難指示が出て閉鎖された3投票所の投票はやり直しとなったが、期日前投票とその他の17投票所の投票は有効となるため、全体の開票は1週間遅れとなり、職員約10人が交代で24時間投票箱を監視し、警察官も1日数回パトロールする事態となった[2]。
- 2010年以降4度の町長選挙は成田と三村による一騎討ちとなり、2018年までは交互に当選する形となっていた。2022年の町長選挙では成田が三村を制し初めて連続当選となった。
産業
農業
商業
工業
漁業
主な企業
- 桃川株式会社:酒類製造、販売を行う青森県内大手酒蔵。
- 日本フードパッカー青森工場:畜産物の処理、加工、販売を行う日本ハムグループの企業。
郵便
- 百石郵便局(集配局)(84031)
- 下田郵便局(集配局)(84061)
- 二川目郵便局(84147)
- おいらせ青葉郵便局(84292)
- 一川目簡易郵便局(84730)
地域
人口
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、0.05%増の24,222人であり、増減率は県下40市町村中2位。
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おいらせ町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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おいらせ町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― おいらせ町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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おいらせ町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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17,036人
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1975年(昭和50年)
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17,251人
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1980年(昭和55年)
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17,637人
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1985年(昭和60年)
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18,632人
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1990年(平成2年)
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19,120人
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1995年(平成7年)
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21,031人
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2000年(平成12年)
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23,220人
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2005年(平成17年)
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24,172人
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2010年(平成22年)
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24,211人
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2015年(平成27年)
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24,222人
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2020年(令和2年)
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24,273人
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総務省統計局 国勢調査より
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所轄警察署
所轄消防署
教育
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
金融機関
交通
鉄道
バス
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
祭事・催事
- 百石えんぶり:2月
- おいらせ春まつり:4月下旬~5月
- 氣比神社大祭:7月下旬
- 全国将棋祭り:8月
- おいらせ百石まつり:9月
- おいらせ下田まつり:9月
- 日本一のおいらせ鮭まつり:11月第3土・日曜日(旧下田町で1985年に開始[6]。2020年から不漁とコロナ禍で3年連続中止となり、2022年11月の町議会議員全員協議会で町から廃止方針が示された[6]。)
特産品
- 神酒 氣比の里:町内のみの限定販売品
- 清酒桃川
- 銀の鴨:宮内庁御用達
- おっぱいブランド:メロン、イチゴ
- キャベツラーメン
出身著名人
電話番号
脚注
注釈
出典
外部リンク
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