陳 鴻文(チェン・ホンウェン、1986年2月3日 - )は、台湾(中華民国)の花蓮県出身のプロ野球選手(投手)。アミ族[1]。右投右打。
経歴
2007年にシカゴ・カブスに入団。
2009年開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のチャイニーズタイペイ代表に選出された[2]。
2010年にAAA級アイオワ・カブスに初昇格した。オフの11月に開催された広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。
2011年オフに自由契約となる。
2012年は國訓隊に所属した。9月21日に第3回WBC予選のチャイニーズタイペイ代表に選出された。オフの11月には第3回WBC予選前にキューバ代表との国際親善試合である「サンダーシリーズ」のチャイニーズタイペイ代表に選出されている[3]。12月28日に中華職業棒球大聯盟の兄弟エレファンツにドラフト1位指名で入団した。
2013年1月14日に第3回WBC本戦のチャイニーズタイペイ代表に選出された。2次ラウンドの日本戦では8回二死から登板するも9回二死の場面で井端弘和に同点適時打を打たれる。その後チームは延長戦で勝ち越し点を許し敗退した[4]。
2015年9月30日に第1回WBSCプレミア12のチャイニーズタイペイ代表に選出された[5]。
2016年開幕前の1月29日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」のチャイニーズタイペイ代表27名に選出された[6]。3月6日の第2戦に、7番手として登板している[7]。
2017年開幕前の3月に開催された第4回WBCのチャイニーズタイペイ代表に選出され、3大会連続3度目の選出を果たした[8]。オフの11月6日に、主力選手の林克謙、林煜清、鄭達鴻、蔣智賢、張正偉、羅國華らと共に中信兄弟から戦力外通告を受けた[9]。
2018年に富邦ガーディアンズへ入団することが決まった。
2019年は50試合に登板し防御率1.70と抑えで復活。シーズンオフには2019 WBSCプレミア12に出場し、守護神として活躍した。同大会終了後、海外FA権を行使しNPB球団と交渉をしていたが、結局話がまとまらずに交渉決裂となった[10]。
2020年は7月31日の中信兄弟戦でサヨナラヒットを打たれ[11]、翌日の同カードでもサヨナラ負けを喫し2日連続で敗戦投手となった[12]。9月には2度も1試合4失点するなど[13]、同月の防御率は15.88となった[14]。最終的には昨年よりも登板数を増やすも、防御率を大幅に悪化させた。
2021年8月26日の統一ライオンズ戦で2018年5月13日以来1208日ぶりに先発登板し、5回1失点6奪三振と好投した[15]。
2022年のオフに保留選手名簿から外れ、富邦を自由契約となった[16]。
2023年1月3日、楽天モンキーズと契約した[17]。
2024年オフに、保留選手名簿から外れ、退団が決まった[18]。
プレースタイル
トルネード気味のフォームから最速158km/h[19]の球威ある速球とスライダー・フォークボールを中心に投球を組み立て、主にリリーフとして活躍する。
詳細情報
年度別投手成績
年
度 |
球
団 |
登
板 |
先
発 |
完
投 |
完
封 |
無 四 球 |
勝
利 |
敗
戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝
率 |
打
者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬
遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴
投 |
ボ 丨 ク |
失
点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P
|
2013
|
兄弟 中信
|
26 |
15 |
2 |
0 |
0 |
6 |
5 |
2 |
1 |
.545 |
458 |
112.2 |
108 |
7 |
22 |
0 |
2 |
97 |
4 |
0 |
40 |
37 |
2.95 |
1.15
|
2014
|
27 |
16 |
2 |
1 |
2 |
7 |
8 |
1 |
4 |
.467 |
486 |
118.0 |
110 |
2 |
23 |
1 |
4 |
75 |
4 |
0 |
36 |
35 |
2.67 |
1.13
|
2015
|
50 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
3 |
24 |
3 |
.667 |
247 |
55.0 |
52 |
9 |
24 |
1 |
2 |
55 |
6 |
0 |
25 |
18 |
2.94 |
1.38
|
2016
|
53 |
0 |
0 |
0 |
0 |
9 |
2 |
15 |
2 |
.818 |
262 |
61.0 |
67 |
10 |
16 |
1 |
1 |
58 |
1 |
0 |
34 |
33 |
4.87 |
1.36
|
2017
|
38 |
7 |
0 |
0 |
0 |
2 |
4 |
9 |
1 |
.333 |
307 |
69.2 |
84 |
14 |
19 |
2 |
1 |
64 |
4 |
0 |
52 |
45 |
5.81 |
1.48
|
2018
|
富邦
|
24 |
7 |
0 |
0 |
0 |
3 |
4 |
1 |
4 |
.429 |
236 |
50.2 |
54 |
10 |
27 |
1 |
1 |
48 |
2 |
0 |
34 |
26 |
4.62 |
1.60
|
2019
|
50 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
0 |
20 |
4 |
1.000 |
205 |
53.0 |
32 |
3 |
13 |
4 |
0 |
51 |
2 |
0 |
10 |
10 |
1.70 |
0.85
|
2020
|
53 |
0 |
0 |
0 |
0 |
7 |
6 |
16 |
1 |
.538 |
243 |
54.2 |
65 |
6 |
16 |
4 |
1 |
46 |
3 |
0 |
32 |
29 |
4.77 |
1.48
|
通算:8年
|
321 |
45 |
4 |
1 |
2 |
46 |
32 |
88 |
20 |
.590 |
2444 |
474.2 |
572 |
61 |
160 |
14 |
12 |
494 |
26 |
0 |
263 |
233 |
3.65 |
1.27
|
- 2020年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
投手
|
試
合 |
刺
殺 |
補
殺 |
失
策 |
併
殺 |
守 備 率
|
2013
|
兄弟 中信
|
26 |
2 |
10 |
1 |
0 |
.923
|
2014
|
27 |
6 |
9 |
1 |
1 |
.938
|
2015
|
50 |
2 |
3 |
2 |
0 |
.714
|
2016
|
53 |
3 |
4 |
0 |
1 |
1.000
|
2017
|
38 |
5 |
5 |
0 |
0 |
1.000
|
2018
|
富邦
|
24 |
2 |
6 |
1 |
1 |
.889
|
2019
|
50 |
2 |
4 |
0 |
0 |
1.000
|
2020
|
53 |
0 |
6 |
0 |
0 |
1.000
|
通算
|
321 |
22 |
47 |
5 |
3 |
.932
|
タイトル
表彰
記録
背番号
- 99 (2013年 - 2014年)
- 17 (2015年 - 2017年)
- 13 (2018年 - 2024年)
代表歴
脚注
- ^ “阿美投手陳鴻文 高薪加盟兄弟象”. www.tipp.org.tw (2013年3月15日). 2024年6月1日閲覧。
- ^ 2009 Tournament Roster WBC.com (英語) 2015年10月10日閲覧
- ^ WBC 資格賽《賽前組訓熱身賽》球員出賽參考名單 (中国語) 2015年4月19日閲覧
- ^ “井端に同点打浴びた台湾・陳鴻文、取材に「自責の涙」=WBC”. ライブドアニュース. 2020年5月31日閲覧。
- ^ 2015第一屆世界12強棒球錦標賽 中華隊28人名單正式公布 中華民國棒球協會官方網站 (中国語) (2015年9月30日) 2015年10月9日閲覧
- ^ 中職日職對抗賽 代表隊參賽名單出爐 中華職棒大聯盟全球資訊網The Official Site of CPBL (中国語) (2016年1月29日) 2016年2月17日閲覧
- ^ 日本通運 presents 侍ジャパン強化試合 チャイニーズ・タイペイvs日本 2016年03月06日(日) 京セラドーム大阪 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2016年3月6日) 2016年3月6日閲覧
- ^ “World Baseball Classic(ワールドベースボールクラシック) チーム チャイニーズ・タイペイ” (jp). www.wbc2017.jp. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “中職》中信兄弟開鍘!「5虎將」蔣智賢、張正偉、鄭達鴻遭釋出”. 自由時報 (2017年11月6日). 2017年11月9日閲覧。
- ^ “台湾の守護神・陳鴻文 日本球団と交渉決裂 | | BBNews”. BBNews.jp (2020年1月13日). 2020年7月3日閲覧。
- ^ 聯合新聞網 (20200801T095005Z). “我是MVP/陳鴻文正面對決 周思齊積極敲出再見安 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年8月1日閲覧。
- ^ “張志豪棒打陳鴻文 兄弟連兩戰再見安” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2020年8月1日閲覧。
- ^ 自由體育 (2020年9月28日). “中職》近3場對統一都抓不到出局數 陳鴻文患「恐獅症」? - 自由體育”. 自由時報電子報. 2020年9月28日閲覧。
- ^ “中華職棒大聯盟全球資訊網 The Official Site of CPBL”. www.cpbl.com.tw. 2020年10月25日閲覧。
- ^ 中時新聞網. “中職》久違先發體能不是問題 陳鴻文先發越投越帶勁 - 體育” (中国語). 中時新聞網. 2021年8月28日閲覧。
- ^ “中職/林益全等5主力未列悍將保留名單 簽回不受扣薪3成限制” (中国語). 聯合新聞網. 2023年1月4日閲覧。
- ^ “中職/陳大哥來了!桃猿宣布簽下陳鴻文 披上13號戰袍” (中国語). 聯合新聞網. 2023年1月4日閲覧。
- ^ “陳鴻文等8人未在保留名單 許禹壕續任教練留桃猿” (中国語). CNA. 2024年11月29日閲覧。
- ^ 自由體育. “挑戰160KM 「淇」速小子平常心 - 自由體育”. sports.ltn.com.tw. 2020年4月24日閲覧。
外部リンク
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監督 | |
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一軍コーチ | |
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二軍監督・コーチ | |
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投手 | |
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捕手 | |
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内野手 | |
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外野手 | |
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練習生 | |
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野球チャイニーズタイペイ代表 |
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