金本誠吉

金本 誠吉(金 誠吉)
Kim Seong Kil
基本情報
国籍 大韓民国の旗 韓国
出身地 日本の旗 日本愛知県瀬戸市
生年月日 (1956-05-22) 1956年5月22日(68歳)
身長
体重
181 cm
68 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1977年 ドラフト6位
初出場 NPB / 1980年6月24日
KBO / 1987年
最終出場 NPB / 1986年8月13日
KBO / 1993年
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

金本 誠吉(かなもと せいきち、1956年5月22日 - )は、愛知県瀬戸市出身の元プロ野球選手投手)。

経歴

中京高校に入ってからアンダースローに転向した。1972年、1年生の時に夏の甲子園に出場。東海大相模足利工を連続完封し準々決勝に進むが、この試合では登板せず、高知商に敗退。1974年春の選抜にも出場するが、1回戦で滝川高に敗れた。在日韓国人である金本は同年、鳳凰大旗全国高校野球大会に在日同胞チームのエースとして参加し、準優勝を飾る[1]。卒業後は本田技研工業に入社して鈴鹿野球部に所属。

1977年ドラフト6位で阪急ブレーブスに入団。カーブ、シュート、シンカーを武器にアンダースローの中継ぎ投手として起用される。1983年に初勝利を記録。木下智裕と共に左右の中継ぎコンビとしてチームを支えた。以降は二軍と行き来する状況が続き、アンダースローの投手が活躍していた韓国プロ野球(KBO)からオファーが届き、1986年限りで阪急を退団。

新浦壽夫らの同胞選手が活躍した実績のある三星ライオンズが好条件を提示して入団、1987年から金 誠吉(キム・ソンギル、김성길)の登録名でKBOでプレー。1990年代以降のKBOにおいて在日韓国人の投手が二桁勝利を記録したのは彼が唯一である[1]1991年金星根監督の信頼を得てリーグ最多の52試合に登板、1試合で198球を投げた試合もあった。こうした酷使の影響で翌年以降は不調で、1993年サンバンウル・レイダースでプレーしたが同年に現役引退。

引退後は千葉県にて会社員となっていた。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1980 阪急 9 1 0 0 0 0 2 1 -- .000 134 30.0 35 9 8 1 2 18 0 0 22 22 6.60 1.43
1981 15 1 0 0 0 0 1 0 -- .000 178 43.0 41 9 10 0 4 17 1 0 22 21 4.40 1.19
1983 29 2 0 0 0 1 3 1 -- .250 300 70.0 76 10 16 0 3 36 1 0 42 35 4.50 1.31
1984 3 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 10 1.1 4 0 2 0 1 1 0 0 4 4 27.00 4.50
1985 21 1 0 0 0 0 1 0 -- .000 157 36.2 44 6 8 0 2 24 0 0 19 17 4.17 1.42
1986 1 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 12 3.0 1 0 2 0 0 3 0 0 1 1 3.00 1.00
1987 三星 11 1 1 0 -- 0 1 3 -- .000 133 31.0 31 2 7 0 2 13 0 0 13 11 3.19 1.23
1988 38 15 2 1 -- 8 4 6 -- .667 615 151.1 150 10 31 2 5 62 0 2 51 47 2.80 1.20
1989 34 29 12 4 -- 14 11 2 -- .560 956 233.2 219 15 63 8 8 97 1 2 77 73 2.81 1.21
1990 33 28 6 2 -- 13 6 3 -- .684 700 166.1 168 21 53 3 8 51 2 1 78 70 3.79 1.33
1991 52 14 3 0 -- 16 12 18 -- .571 760 188.0 164 18 59 12 5 94 0 0 69 59 3.30 1.19
1992 17 9 1 0 -- 1 7 1 -- .125 311 70.0 73 11 27 2 6 30 1 0 47 40 5.14 1.43
1993 サンバンウル 26 4 0 0 -- 2 5 6 -- .286 371 84.2 94 7 30 3 4 40 0 0 44 37 3.93 1.47
NPB:6年 78 5 0 0 0 1 7 2 -- .125 791 184.0 201 34 46 1 12 99 2 0 110 100 4.89 1.34
KBO:7年 211 100 25 7 -- 54 46 39 -- .540 3846 925.0 899 84 270 30 38 387 4 5 381 347 3.38 1.26

記録

NPB
  • 初登板:1980年6月24日、対南海ホークス前期12回戦(阪急西宮球場)、4回表から2番手で救援登板、5回2失点
  • 初セーブ:1980年6月27日、対近鉄バファローズ前期12回戦(西京極球場)、8回表1死から3番手で救援登板・完了、1回2/3無失点
  • 初先発登板:1980年10月10日、対西武ライオンズ後期13回戦(阪急西宮球場)、2回1/3を6失点で敗戦投手
  • 初勝利:1983年9月3日、対西武ライオンズ21回戦(阪急西宮球場)、3回表から2番手で救援登板、3回1/3を2失点
KBO
  • オールスターゲーム出場:2回 (1989年、1990年)

背番号

  • 57 (1978年 - 1987年)
  • 17 (1988年 - 1992年)
  • 18 (1993年)

登録名

  • 金本 誠吉 (かなもと せいきち、1978年 - 1986年)
  • 金 誠吉 (キム・ソンギル、김성길、1987年 - 1993年)

出典

関連項目

外部リンク

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