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西伊豆町(にしいずちょう)は、静岡県の伊豆半島西岸に位置する町。
標高1,000 m程度の山稜から流れる宇久須川と仁科川、この2河川の河口付近に主な市街地を形成し、その間の入江にも小規模な集落を形成する。この宇久須川と仁科川のどちらも河口に砂浜を形成し、毎年多くの海水浴客を呼ぶ。海岸地形は複雑で小島が多く、黄金崎や「伊豆の松島」とも呼ばれる堂ヶ島などの景勝地で知られ、一帯の海岸が『伊豆西南海岸』として国指定の名勝に指定されており、富士箱根伊豆国立公園の一部にも指定されている。 なお、今後発生が見込まれる南海トラフ巨大地震の際には、市内の海岸に最大9mの津波が到達することが予想されている[1]。 気候は温暖な海洋性気候で平均気温は16℃程。これは黒潮の影響を強く受けているためである[2]。
主な地形
2024年、民間の有識者らで作る人口戦略会議は、各市町村における2020年から30年間の女性人口減少率を予想。西伊豆町では、20歳から39歳の女性が70.2%減少するとし、将来的に消滅する可能性が高い「消滅可能性自治体」であることを発表した[6]。
海岸の景色を売りにした温泉を中心とした観光業や漁業が中心。田子地区は明治から昭和にかけて漁業を中心とした鰹節加工業が栄え、カツオの町として知られていたが現在では衰退している[9]。しかし今でも造船所が複数あるなど造船関連業は多い[要出典]。
また、かつては採石業も目立つ存在で、当町で採石されたものが羽田空港の再拡張事業の埋め立てに使われたが、現在では採石は終了し、砕石業に移行している[10]。
鰹節の誕生以前の日本で利用されていたカツオの保存食・しおかつおを利用したご当地グルメの開発、地域おこしが行われている[11]。
農業においてはキダチアロエの栽培が盛ん。全国一の生産量を誇る[12]。
宇久須地区には以前、ガラスの原料となる珪石を採掘する伊豆珪石鉱山があったことから、ガラス文化の里として観光を展開しており、ガラスをテーマとした美術館である黄金崎クリスタルパークや、クリスタルビーチと名付けられた海水浴場があり、多数のガラス工芸作家も住んでいる。また、澄んだ海を利用したスクーバダイビングも盛んである。
町内に鉄道は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅あるいは、伊豆急行線稲梓駅、蓮台寺駅、伊豆急下田駅。
なお、鉄道駅から路線バスに乗り換えて西伊豆町内へ行く場合、西伊豆町とを結ぶ路線バスが発着する駅は伊豆急行線伊豆急下田駅・蓮台寺駅・稲梓駅、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅の各駅である。町内(堂ヶ島)への所要時間は伊豆急下田駅から約58分、修善寺駅から約1時間30分。ほかに、三島駅との間に特急・快速バス(西伊豆特急・快速バス)が運行されている。