浅野 勝人(あさの かつひと、1938年4月19日 - )は、日本の政治家。参議院議員(1期)、衆議院議員(3期)、内閣官房副長官(政務担当)などを歴任した。
来歴
愛知県豊橋市出身。愛知県立豊橋東高等学校、早稲田大学第一政治経済学部卒業。1961年、NHKに入局[要出典]。
NHKを退職後、1986年の第38回衆議院議員総選挙に旧愛知5区(定数3)から保守系無所属として出馬したが、次々点で落選。1989年に政策集団自由連合の旗揚げへ参加[1]。
1990年2月18日に行われた第39回衆議院議員総選挙で、自民党は現職の村田敬次郎、竹下派の元職の近藤豊、宮沢派の浅野[2]の3人に公認を出し、浅野は得票数2位で初当選した。ところが衆院選にからみ、2月21日、自身の秘書と運動員が買収容疑で逮捕された[3][注 1]。
1993年の総選挙で落選。
1996年10月の総選挙に愛知14区から立候補し、2期目の当選を果たす。同年11月、第2次橋本内閣で防衛政務次官に就任。2000年6月の総選挙で3期目の当選。同年7月、第2次森内閣で外務政務次官に就任。党務では、自民党副幹事長、国会対策副委員長などを務めた[要出典]。
2003年の第43回衆議院議員総選挙で落選。
2004年の第20回参議院議員通常選挙に向け、全国初の自民党候補予備選が行われる。愛知県選挙区においては、浅野、大島慶久参議院議員、寺西学県議の長男の寺西睦の3名が公認をめぐって争い、浅野が自民党公認を得た[9]。同年7月、参院選に当選。
2005年8月8日の郵政民営化法案の参議院本会議採決では造反し棄権した[要出典]。2006年9月27日から第1次安倍内閣で外務副大臣に就任。
2007年8月、党人事局長に就任。2009年5月13日、麻生内閣で内閣官房副長官の鴻池祥肇が辞任したことに伴って、同日付けで後任の内閣官房副長官に就任。同年9月に内閣官房副長官を退任。
2010年1月21日、72歳になっていた浅野は、有権者の「若返りを望む声が大きかった」として、次期参院選への出馬断念を表明。4月、参議院懲罰委員長に就任。7月の第22回参議院議員通常選挙には出馬せず、事実上の引退となった。
引退後は、北京大学特任講師、東北福祉大学特任教授、一般社団法人安保政策研究会理事長などを務めている[10]。
2016年春の叙勲で旭日重光章を受章。
政策
所属していた団体・議員連盟
交友関係
元横綱の白鵬と交友関係がある。知人を介して交流を始め、ショートメッセージサービスで相談などに応じたという。これらを元に著した「白鵬翔とのショートメール!孤独なひとり旅」は2022年のほんづくり大賞特別賞を受賞した。浅野は2023年1月28日に行われた白鵬の断髪式にも出席し、14番目にまげにはさみを入れた[12]。
出演番組
著書
単著
- 成熟 : 浅野勝人政経塾セミナー(時評社、2005年)
- 日中反目の連鎖を断とう : 北京大学講義録(NHK出版、2013年)
- 融氷の旅 : 日中秘話(青灯社、2015年)
- 白鵬翔とのショートメール!孤独なひとり旅(時評社、2020年)
共著
- (杉浦正章)諫める : 亡国の政治に警鐘(早稲田出版、2010年)
脚注
注釈
- ^ 1990年2月の総選挙では、愛知県下の5つの選挙区で以下の6人の自民党候補が選挙違反事件を起こした。しかしいずれも無事当選を果たし、自身が罪に問われることもなかった。
出典
- ^ 朝日新聞1989年11月26日朝刊2頁
- ^ 『中日新聞』1989年8月17日付朝刊、県内版、10面、「上村千一郎引退後の愛知5区 どう流れる“上村票” 後援会『草刈り場にさせぬ』」。
- ^ a b c 『中日新聞』1990年2月22日付朝刊、31面、「田辺氏(愛知一区)浅野氏(愛知五区)の秘書も」。
- ^ 『中日新聞』1990年2月22日付朝刊、31面、「愛知二区選挙違反 丹羽氏の妻と長男逮捕 春日井市議らに現金 全員が返却」。
- ^ 『中日新聞』1990年2月20日付朝刊、31面、「愛知2区でも逮捕者 久野派の前町議」。
- ^ 『中日新聞』1990年2月21日付朝刊、31面、「後援会役員 買収で逮捕 愛知二区久野派」。
- ^ 『中日新聞』1990年2月20日付朝刊、31面、「江崎氏の秘書逮捕 愛知3区の選挙違反 買収、2人に40万円余」。
- ^ 『中日新聞』1990年2月27日付朝刊、11版、31面、「杉浦氏派違反の後援会事務局長 強引に金権指揮 怖さ知らず〝実弾攻勢〟 63年の市長選で選対幹部が分裂 初めて表舞台に」。
- ^ 朝日新聞2004年2月14日夕刊10頁
- ^ [1]
- ^ 第174回国会 法務委員会 請願 1551号
- ^ “元衆院議員の浅野氏が元横綱白鵬の断髪式に出席”. 東愛知新聞. (2023年2月6日). https://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/10989 2023年9月13日閲覧。
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†:当選無効、↓:途中辞職、失職、在職中死去など、↑:補欠選挙で当選。 |