明光バス株式会社(めいこうバス)は、和歌山県西牟婁郡白浜町に本社を置くバス事業者。南海グループに属するが、2024年9月までは近鉄グループに属する一方で南海電気鉄道も大株主となっていた[1]。
2024年10月1日付で近鉄側が保有する全株式を南海電気鉄道が取得し、南海電気鉄道の子会社として南海グループとなった[2][3]。これにより近鉄グループを離脱した[4]。
同社は和歌山県において、西牟婁郡白浜町全域、田辺市の一部といった、紀伊半島のほぼ中心部を一般路線の事業エリアとしており、田辺市内と白浜町内を中心に運行している。三段壁熊野古道スーパーエクスプレスが、新宮市の新宮駅まで運行している。かつての最北は印南町の印南浜(印南漁港)まであり、御坊南海バス(現・熊野御坊南海バス)との接続も行っていたが路線縮小により現在に至る。
21世紀に入って、阪和自動車道の南進など高速道路整備が急速に進んだことにより、白浜町・田辺市・みなべ町から阪和自動車道を経て大阪市・京都市・横浜市・東京都(新宿・池袋)・さいたま市に至る各種高速バスを運行している。
団体貸切輸送・及び地方自治体より委託されたコミュニティバス(くちくまのコミュニティバス)の運行を受託しており、2009年(平成21年)10月1日からは西日本JRバスが廃止した熊野線(紀伊田辺駅〜栗栖川間)の代替輸送も行っている。
※地域間幹線系統として、国・和歌山県の補助を受ける[6]。
※長野線と伏菟野線は翌日から 龍神バスが代替運行している。
2023年(令和5年)3月31日現在、路線バスとしては34台の車両を保有する。うちノンステップバスは13台、低床バス(ここではノンステップバス、ワンステップバス、スロープ付きバスを指す)は20台[18]。
特殊用途車を除き、路線・高速・貸切車は全て日野自動車製を使用。自社購入車はレインボーが大多数であるが、大型車としてブルーリボンも導入している。かつては京阪バスや大阪市交通局の移籍車両が多く在籍していたが、近年は系列会社である近鉄バスからブルーリボンシティやレインボーHRが移籍してくる傾向にあり、近鉄バス時代の塗装を変えず社名表記だけ変更して使用しているものもある(同様の車両は防長交通にも在籍)。一方で、明光バスから防長交通へ移籍した車両もあり、明光バス時代の塗装のまま稼働している[19]。