放送大学学園[1](ほうそうだいがくがくえん、英語: The Open University of Japan Foundation)は、千葉県千葉市に所在し、放送大学学園法にもとづき、放送大学を設置し運営する事を目的としている特殊法人でありながら学校法人でもある。文部科学省・総務省が所管する[注釈 1]。
日本全国を放送対象地域とする超短波放送(衛星ラジオ放送)とテレビジョン放送の衛星基幹放送事業者でもある。かつてはラテ兼営の特定地上基幹放送事業者として、関東広域圏の授業実施予定地域を放送対象地域とする超短波放送(FMラジオ放送)とテレビジョン放送も実施していた。
前身である旧放送大学学園(以下「旧学園」と表記)は、旧放送大学学園法(以下「旧法」と表記)を根拠法とし政府が全額出資する資本金1億円の特殊法人(公法人)であった。
しかし、全部改正された放送大学学園法の施行により、旧学園は解散、新放送大学学園が設立され、旧学園の設置する大学を継承した。この放送大学学園は「私立学校法第三条に規定する学校法人」であるとされているが(新放送大学学園法第3条)、旧学園と同様に文部科学省並びに総務省が共管する特殊法人でもある。
一般的な学校法人とは異なり、放送大学学園に対しては経常費の半額を超える補助金を交付することが可能となっている。国からの期待を背景にして、2012年度予算では国からの財政支出は約80億9800万円(財政支出比率は56%)に上る[2]。同年度の国立大学法人の財政支出における運営費交付金(国からの財政支出)の割合は41%程度であり、これを15%ポイントも上回ることになる[3]。
法人の名称は法律によって定められており(放送大学学園法第3条・放送大学学園寄付行為第1条)、私立大学を設置する学校法人ではあるが「学校法人」を冠しない(「学校法人放送大学学園」ではない)。なお放送大学と同じく特殊法人でありながら学校法人でもある沖縄科学技術大学院大学学園は「学校法人」を冠している。
放送大学の業務は、放送大学学園に雇用された職員(教員)が担当する。
私立学校法および学校教育法の規定により、「学校法人に置かれる理事会」と「大学に置かれる教授会」からなる運営が行われている。
大学全体の組織は、大学本部と学習センター、サテライトスペースに区分される。以下、本節内において、学習センター及びサテライトスペースは区分せず、一律に学習センターと記述する。
教員組織は、学長(大学責任者)、教授会、教授、准教授からなる。すべての専任教員に任期制(5年任期)が採用されている。
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