東山本線(ひがしやまほんせん)は、岡山県岡山市北区の岡山駅前停留場から同市中区の東山・おかでんミュージアム駅停留場までを結ぶ岡山電気軌道の路線である。正式な路線名は東山本線だが、単に東山線と呼ばれている。
岡山の市街地をクランク状に走り、岡山駅と車庫のある東山・おかでんミュージアム駅とを結んでいる。全線が併用軌道の路面電車である。広い交差点のある途中の柳川停留場で清輝橋線が分岐している。岡山城や後楽園の最寄である城下停留場からは南下する。城下停留場からは、かつて後楽園前を経て番町停留場に至る番町線が1968年まで分岐していた。西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前停留場からは東進し、旭川に架かる3つの橋を渡り東山・おかでんミュージアム駅に至る。
運賃は140円(2013年現在)だが、岡山電気軌道を含むバス各社(宇野自動車を除く)が岡山駅 - 天満屋バスステーション間の運賃を120円(宇野自動車の岡山駅 - 表町バスセンター間は100円)としていることから、並行する岡山駅前 - 県庁通り間の運賃も120円(2022年10月1日現在)となっている。
ほとんどの停留場でホームや柵が整備され、安全性が確保されているが、小橋と中納言は道路が狭くホームの設置ができないため、現在も道路上に乗降場所の標示があるのみである。また、京橋は臨時停留場であることから、営業日のみ標示が設置される。
東山本線を走る電車は2系統あり、岡山駅前 - 東山・おかでんミュージアム駅間を走る東山線の電車のほか、岡山駅前 - 柳川間には清輝橋線の電車も走っている。おおむね、東山線は5分間隔の運転(平日朝7時台 - 8時台前半と夕方17時台の一部は3 - 4分間隔)、清輝橋線は10分間隔で、渋滞等が無ければ岡山駅前 - 東山・おかでんミュージアム駅間の所要時間は約15分である。
平日朝ラッシュ時は、東山付近に通学する学生が多く、県庁などへの利用者の積み残しが多発していたため、その救済として駅前 - 西大寺町間の電車(通称・ビジネスシャトル便)が1往復設定されていたが、2012年8月末で廃止され、以後は全区間運行便のみとなっている。
全停留場岡山県岡山市に所在。岡山駅前 - 柳川間は東山本線と清輝橋線の番号が付与されている。
西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・ 山陽本線・ 赤穂線・ 伯備線・ 宇野線(宇野みなと線)・ 瀬戸大橋線・ 津山線・ 吉備線(桃太郎線)(岡山駅: JR-S01・JR-W01・JR-N01・JR-V01・JR-L01・JR-M01・JR-U01)
軌道法に拠る路線のみ。△印は一部区間が別路線として現存、▼印は廃止後ほぼ同区間に別路線が開業。